2022.6.7 井田 透視度8ー12m 水温20-21℃
今の井田に行けば、
ついつい海藻の森に目が行きがちだけれど、
生物1匹1匹に目を当ててみると、
年に一度の産卵の時期に入っている生物が多い。
イトヒキベラ・・・、
一見どこにでもいる生き物、
ただこの時期にオスは独特の色に変化する。
その色を婚姻色と言い、
メスにアピールする時期に見られる。
赤から鮮やかな青に体色を変化させたイトヒキベラは、
メスを見つけては追いかけまわす。
それをじーっと眺めてると、必死さが伝わってくる。
岩の隙間を覗いてみると、
ジッとしているイシモチがいる。
イシモチたちが今まさに卵を守っている最中だ。
お腹の中?
それとも巣穴の中?
いえいえ口の中。
口内保育と言い、孵化するまで親が卵を守る。
ジーっと、口を眺めていると、たまーに口をパカッと開ける。
その瞬間に見れれば、無数の卵がうじゃうじゃと詰まっている。
タイミングがあえば、孵化する瞬間も見れるでしょう。
見方が変えれば、同じ海でも違う楽しさが。
今度は何を見ましょうか。
たま