2021/8/10-11・熱海‐北川‐伊東 透明度8-12m 水温24-27℃
さて、これは水面休息の一コマ。
水面休息=
ダイビングの合間の陸上での休息時間。
大島ツアーが結局フェリーの欠航によって
中止になった。
天気図とにらめっこしながら、
入れそうな海を探して、
東伊豆の伊豆高原に空いている宿を見つけ、
さっそく代案を立ち上げた。
「それでもいいよ」
と言ってくれた方たちと。
海沿いの国道135号、ハンドル握るさなか、
前方そっちのけで相模湾を注視しつつ・・・
慎重に海況を観察する。
果たして、ここから珍道中は始まった。
さきほどの日本庭園は老舗の蕎麦屋。
庭を見渡せる席に通されると、
冷たい麦茶が運ばれてきた。
まず、伊東市の「川奈」を目指した。
ここの地形ならこの日の風は躱せると読んで。
読みはよかったのだが、
「漁協の事情で今日はクローズ」
聞いたことのないフレーズで断られる・・・。
「なるほど・・・」
流れが悪い予感・・・
暗雲がたちこめーる・・・。
麦茶で日本の涼を愉しみながら、
だし巻き卵とサクラエビのかき揚げを注文する。
蕎麦の旨さは言わずもがな。
付け合わせというには豪華すぎる主役級逸品。
川奈撃沈・・・。
思わぬ形で目算が狂ったが、
熱海でダイビングをスタートできた。
その熱海、
表層は風があるが海中は穏やかそのもの。
沈船には魚がどっちゃり。
先日見つけたハクセンアカホシカクレエビが
6匹ついてるピンクのスナイソギンチャクを
観察するなどして遊んだ。
しかし無情にも、
ここで熱海も安全策からクローズ。
すでに、折れない心という
抗体の出来上がっていた我々は、
伊豆高原の宿からほど近い「北川での2本目」
という奇抜な発想を採択し、さらに、
その道中でおいしい蕎麦も食う!
と、なったのだ。
古い日本家屋と、麦茶と、伝統的和食は
アドレナリンまみれの体をやさしく
整えてくれた。
「北川」からはすぐそこに
本来我々が上陸してるはずの
「大島」がみえる。
ゆっくり食事を済ませ、
途中のコンビニでアイスも食べながら、
みんなは車中で昼寝。
北川の2時の出船に合わせて
僕はハンドルをきる。
北川も面白かった。
南西からのうねりを避けるため
普段潜れないポイントに潜らせてもらえたから。
本人の顔くらいあるオオモンカエルアンコウを
認識できない節穴の”らっきょ氏”とは対照的に、
自らネコザメを発見するなど大活躍の”ダヤマ氏”
は、夜の部も主役級活躍をみせることになる。
夜・・・
懐メロの話題で
「その曲は日清カップヌードルCMソングに使われていた」
と譲らないダヤマ氏。
それは清涼飲料水CMに使われていた曲である。
頑としてそれを認めず、
「そうであったとしてもカップヌードルにも使われていた」
と、推し通すのだ・・・。
YouTubeでそれを証明しようとするも
ないものは出てくるはずもなく、それでも尚、
「YouTubeも大したことない」
と、自分を疑うことを覚えず・・・笑
らっきょ氏が、混沌とした状況で
「ほんとに聞いたことあります?その曲」
と、原点回帰。
すると・・・
「あるよそりゃ!よくカップヌードル食べながら聞いてたんだからっ」
「あっ!?」
・・・笑
そこでしょうね。
あんなに笑い転げた夜はない。
こんなに思い出深い二日間もそうはない。
よく晴れた夏空に浮かんでる、
大島を横目に帰路に就く。
ルームミラーに移る主役に、
そのたびに思い出し笑いが止まらない・・・。
「あるよそりゃ!よくカップヌードル食べながら聞いてたんだからっ」
そのフレーズがどこまでも追いかけてきて、
ぼくはまたよじれるほど笑った。
まさ