2021.1.24 雲見 透視度20m 水温17℃
伊豆の雲見というポイントを想像すると、
ついつい地形を想像してしまう。
伊豆の他のポイントでは、味わえない独特な地形。
初めて雲見を潜った人はもちろん、
何度も潜った人もやっぱり水中景色を見てしまう。
グネグネと入り組んだ水路を潜り抜け、
パッと後ろを振り返ると、水面から一気に光が入る。
次々と変わっていく景色にうっとり見とれてしまう時もある。
ただ、2本ともとなると、
少し物足りなさを感じてしまう。
やっぱり生物が見たくなる。
残念なことにこの日の雲見はキンメモドキの群れくらい。
ピーク時よりは、だいぶ少ない。
なので、僕たちは2本目で小さい生物を探すことにした。
探しても探しても、
目にするのは甲殻類ばかり。
ウミウシが少ない。
久々に雲見の壁にへばり付き、
じっくりとウミウシを探してみても、全然見つからない。
今年は水温が下がりきらないせいなのか、
ウミウシの出が悪いのだろう。
ウミウシを探していると、
変な光景を目撃してしまった。
イソギンチャクモエビと
コシオリエビ系と思えるエビの奇妙な光景。
なぜ、背中にイソギンチャクモエビを背負っているのか。
凄く疑問だ。
皆の空気がどんどん少なくなっていき、
時間も過ぎて行ってる。
それでもウミウシは全然見つかっていない。
ここからは、もう意地でした。
水路の天井にビタッと張り付き、
鼻毛のように生えたコケムシを虱潰しで探した。
そこでやっと出会うことのできた極小のルージュミノウミウシ。
出会えて本当に良かった。
ただ、ウミウシさん。
次行くと時までにもう少し増えててもらって良いですか?
あなたを探すのなんせ大変なもんで。
ゆきや