2020/12/26-27・田子-熱海 透明度10-18m 水温17℃
年の瀬も差し迫り、海水温もやっと・・・
17℃台に下がってきた。
陸上は未曽有のパンデミック。
海中は未曽有の高水温。(深部は知らないが・・・)
海の中の暮らしも激動だったと推測する。
恩恵を受けるもの、受難のものがくっきりと分かれ、
伊豆の生態系はたった一年で見たこともない種の出現や、
既存種の衰退などが見られた。
このアカスジウミタケハゼも本来は南方種。
今や伊豆の至る所で普通種として観察出来る。
本来南国の代名詞・ハードコーラル(いわゆるサンゴ)
が伊豆の浅瀬を覆い始め、そこを宿主・生息域にする
フタスジリュウキュウスズメダイ、モンスズメダイ、
イシガキスズメダイ、アオスジテンジクダイ、
メガネゴンベ、ホシゴンベ、アカハラヤッコ、
タテジマヤッコ、などなどなどなどなど・・・・
今まで伊豆で目にすることはなかった南方種の
名前を挙げればキリがない。
その昔、
巨大な隕石が衝突して、
地球上の75%の生物が死滅した後に今の我々があるらしい。
陸も、海の中も、激変の繰り返し。
生き残りをかけて戦い、種の保存を目的として
進化やそのための営みを停めることは出来ない。
伊豆の海も潜り収め。
丘の上にも、海の中にも、
それを教えてもらった一年だった気がする。
恩恵も災難も受け入れて、
逞しく生きる生き物たちを仰ぎ見る。
今宵、
すぎ屋さんのおいしいご飯に唸り声をあげながら、
僕もその営みを停めることなく、粛々と・・。
ことしもたのしかった。
伊豆の海、
みなさま。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
まさ