2020.12.6 井田 透視度12~15m 水温20℃
クダゴンベ
→水深10m~50mのヤギ類の群体上に生息。
吻が長いこと、体側の格子模様が特徴。
この日の2本目は、クダゴンベを探しに行った。
以前に見たことのあるミサコさんは、イメージ完璧。
デザキさんやゴマキさんも、だいたいOK。
あとは、ユカさん。
どんな特徴をしているのか、
どういう所にいるのか、名前はなんなのか。
これが何なのか一つ一つ写真を見せながら説明する。
すると、
「可愛い!!クロコンブっ!!!」
・・・・んっ??
そこにいた皆は顔を見合わせた。
黒昆布??
全然惹かれないのは、私だけ?
こうして、僕たちは『黒昆布』を探しに潜降を開始した。
黒昆布探しに全力を注ぐため、僕はカメラを陸に置いた。
黒昆布までの道のりは、なかなか険しいもので、
1本目とは違い、正面から向かってくる強めの流れ。
必死に泳いでもなかなか進まない。
ウェットスーツの僕はすいすい進んでいたけど、
ドライスーツの人たちは、さぞ大変だったでしょう。
たまーに、岩を掴んで進んだり、僕が引っ張ったり、
黒昆布に辿り着くころには、体力がだいぶ奪われていた。
ただ、すぐ黒昆布を発見。
パシャパシャと撮り始める。
僕はそのころ、違う何かを探す。
大きさは伝わるでしょうか、
ゴミと間違えてしまうような極小のカエルアンコウ。
黒昆布を撮り終わった人を順に呼び出し、
ひとりひとりに報告。
すると、ユカさんが急に僕の肩を叩き出す。
『ん?トラブルかな??』
急いで、ユカさんを見るとどこかを指差してる。
皆で一斉に見る。すると、そこにはなんとカメが!!
優雅にどこかに消えていく、カメを皆で眺める。
その頃僕は、
『ヴォッテー、ヴォッテー。(撮ってー、撮ってー)』
と叫んでいた。
ただ、全然聞こえていない。
そして、よりによってカメラを置いてきていた。
くそー!!と思いながら、
消えていくカメの姿を眺めるしかなかった。
普段、井田では見る事のないカメの姿。
きっと頑張って、流れに逆らって、
黒昆布を探したからなのでしょう。
ゆきや