2019/12/7-8・IOP-熱海 透明度15-18m 水温20℃
持て余した時間に城ケ崎海岸のゴツゴツした
溶岩の上を歩いている。
昔、
一帯の大噴火により噴出した大量の溶岩が、
沿岸を埋め尽くしながら、
最終的には海底30mにまで流れ込み固まった。
その溶岩は今やサンゴの群生の土台になり、
魚たちの隠れ家になり、
豊かなダイビングスポットを形作っている。
と、語りたいのはここではなく、
なぜ時間が余ったのか・・・
それにより我々に起ったとんでもない災難について・・・
それを語らずにはいれないだろう・・・。
久しぶりに足を向けたIOPの海は、
とてつもなく綺麗な水で気持ちがいい。
目の前に突然現れたアカウミガメが、
砂の海底を滑空して、
やがて青色の背景に溶け込んでゆく。
2本目を終えたところで、海の傍に立つ休憩所で
軽い昼食と暖とる。
夜の美味しい居酒屋を予約してるから食べすぎ注意。
そして楽しい夜に備えて昼寝もしとくべきだ。
うとうとうと・・・。
「あのー・・・」
とサービスのスタッフが、
眠りに入ったばかりのぼくに申し訳なさそうに
話しかけたのが14:15。
「もう一本入られるんでしょうか?
最終エキジット15:00ですけど・・・」
爆発したように跳ね起き、海めがけて突き刺さり、
海底到着14:25!!
トイレにいき、ドライスーツ着て、器材装着して、
フィン履いて、水面少し泳いで、潜降して、所要10分。
このときまで20年、ダイビングは
瞬発力とは無縁のスポーツだと思っていた・・・。
そしてその後の僕等の時間は余り、
猫のいる林を抜けてゴツゴツした岩の上を歩いている。
これを見るために。
散歩も兼ねて・・・。
岩の間に挟まった岩が波に転がされつづけ、
長い年月をかけて見事な球状になっている。
ポットホールなる名称の、ちょっとした有名な岩。
シオツキさんと僕は間近まで降りて、
丸くなれますようにと願をかけた。
と、
その刹那・・・
どっぱーんっ、という音とともに僕とシオツキサンは
波のブラインドに一度姿を消し、再確認されたときには
頭のてっぺんからつま先まで、ずぶ濡れになっていたのだ。
この写真は、
まだ幸せだった頃のシオツキさん。
ずぶ濡れのまま近くの温泉へと急行すると・・・
なんとそこにはっ、
ドラム式の乾燥機数台と靴2足が入る乾燥機を備える、
コインランドリーが併設されていたのだ。
何という神のいたずら・・・。
ぼくたちで遊んでおられる・・・。
僕とシオツキさんの靴2足はシューズ専用乾燥機、
シャツや靴下はまとめてドラム式へ。
温泉で体を温めている間に、
かの災害はなかったことになっていた。
むろん、こんな日だからとめどなく会話は弾む。
店主の出す逸品にはどれも魂がこもっているようで、
そのどれもが格別に旨い。
遅くまで笑い声が途切れることは無し。
ただし、
どんなにおいしい料理も、背景が悪ければ、
まずそうな写真になってしまう。
この後宿にもどり、
僕は間もなく記憶を飛ばすことになるのだが、
翌朝の報告を受ける限りひどいことはしていない。
覚えている記憶まではとても綺麗な思い出だ。
2日目に潜った熱海の沈船もとても綺麗だ。
西高東低の冬型の気圧配置になると、
西風が強く吹く日が多くなる。
東伊豆の海が熱くなるのはこれからだ。
忘年会のシーズンもこれからだ・・・。
まさ
嘘は書いてない、確かに。でも、何か大切なことが書かれていないような。翌日のポンコツぶりとか。
確かに。
シオツキさんがフィンを壊してしまったことを書き忘れてますねっ。
何しろ翌日の僕は生きることに精一杯だったもので
、、、。笑