2019/7/25・初島 透明度6-8m 水温25℃
カズさんが100本目のダイビング。
僕は忘れないでしょう。
イルカに出会った日。
たぶん僕は忘れないでしょう。
4年前の1月。
ダイビングを始めていたミナさんに背中を押され、
僕の店番するオーシャントライブに来てくれた時、
僕はひどい二日酔いで、心の中で「今日は誰も来ないで」
とそう思っていました・・・。
二日酔いを払しょくするために注文した鍋焼きうどんの
出前が到着した時、カズさんはミナさんと一緒に入ってきて、
酒臭かった(後日談)僕に優しく、
「それ食べてからでいいですよ」と、待ってくれました。
後日、
学科講習を始めた心配性のカズさんは、
「奥さんがやってるから取りますけど、
ダイビングはどうも気が進まない。」
「リスクを考えるととてもやる気にはなれない。」
「やらないに越したことはない」
などと、
ダイビングに対してのあらゆるネガティブ発言を
これでもかと繰り返していましたね。
気が進まないプール実習が無事終わって乾杯した時も、
「海洋実習は行かなくていいです。もう十分堪能しました」
とゴネていましたね。
僕に引きずられるように潜った海洋実習でも、
終始不安と不満を口にして、
何度も「水深5mまでしか行きませんから」と、
僕にずっと交渉をもちかけてきましたね。
「わかりました」と返事をしながら、
こっそり-18mまで連れて行ったのを覚えています。
そして今日。
カズさんは100本ダイバーになりました。
そして・・・
イルカとも一緒に泳ぎました。
カズさん、
続けてくれてうれしいです。
イルカと一緒に泳いだ100本目のダイビング、
おめでとうございますっ。
半信半疑だった僕の前にイルカたちが姿を現したのが、
潜降を開始してから5分後のこと。
そこからなんと、約40分。
尾びれが当たってしまうほどのすぐ近くを
すり抜けていってはどこかに消え、
また現われては、笑顔で脇をかすめていく。
なんて優しい顔。
なんて光景。
なんて素晴らしい体験。
なんて満たされた時間。
興奮は幸せに変わり、身体隅々癒されていく・・・。
イルカたちと同じ時間を過ごしたことを、僕は忘れないだろう。
そして、ダメもとで電話した「一吉丸」さんも微笑んだ。
思い残すことのない一日は、
忘れられない思い出になる。
とてもいいことがあった一日の、
集合写真。
まさ