2018/4/7‐8 ・ 熱海 伊東 透明度15~20m 水温14.5~16℃
熟練のダイバーたちと、澄み渡る熱海の海中に解き放たれる。
腕の立つ経験豊富な猛者たちは、
阿吽の呼吸で集まったりばらけたりしながら、自立した海中をそれぞれ楽しんでいた。
ふと、
僕が折り返し地点と決めていたはるかさきの方向に顔を上げると、
1人のダイバーが悠然と泳いでいく。
はて・・・?
僕らが乗ってきた船以外にこのポイントに係留している船はなかったはず・・・。
背筋にすーっと冷たい何かを感じ、恐る恐る凝視すると・・・
・・・・・。
ただのアンザイさんだった。
一時期「ザイアン タンドク コウドウ」(中国語風イントネーションで)という言葉がはやった。
姿をくらましてはいつのまにか合流している。
一人で珍しい生き物を見てたりする。
陸では、声小さくぼそぼそと話し、けっして機敏とはいえないザイアン氏は、
水中ではまるで忍びの者のように根か根へと飛び泳ぐ。
海から上がって片づけをしているときも、目にもとまらぬ早業で全てを済ませ、
缶ビールのプルタブをおいしそうに開封し、嬉しそうに喉を鳴らしている。
熱海で初日のダイビングを終えた我々は、
この日の宿のある伊東へとさらに伊豆半島を南下する。
海から上がって帰路に就くのではなく、さらに南下しているということに、
この40を目前に控えた男でさえ、どーにも楽しさを抑えることができない。
それだけにとどまらず、
いつもは寄れない「多賀蕎麦」の予約が取れてしまったいま、
もはやハイエースでさえ地にタイヤが着いていないのではなかろうか。
心ワクワク、タイヤ浮き浮き。
地に足つかぬ昼下がり。
蕎麦と天ぷらと玉子焼きですっかり上機嫌の赤ら顔を乗せて、
まだまだ日の高い海岸をさらに南下する♪
スローな選曲に赤ら顔はことごとくふかい安眠に落ちていく。
まもなく新緑にかこまれたホテルに到着すると、
のそのそとみんなで露天風呂を目指した。
まだ明るい露天風呂は、ぬるめのとろりとした温泉で、いつまででも入って居られる。
湯上りのいっぱいを頂き、さらなる幸せを追求すると、
もう幸福感がとまらない・・・
その上さらに、この日のメインイベントはこれからで、
城ヶ崎海岸駅のとある居酒屋を予約済み・・・とくりゃ、
「あーっ、おとなになってほんっとうによかったーっ」byまきこ・Y
って、そーなるわな。
そして今日のお料理のまたおいしいことっ。
素晴らしいお手前で。
もうそっからの時のうつろいは激流で、
気づきゃあっというまに店じまいの時間をむかえ、
気づきゃ部屋で二次会が始まって、
気づきゃ日付が変わっとる・・・。
気づきゃ朝を迎えていて・・・。
2日目のダイビングスポット「IOP」へ。
マキコが手のひらサイズのネコザメの赤ちゃんを見つけるという快挙っ。
僕がベニシボリガイを見つけだすという大仕事をやってのける。
スナオも負けじとっ、
「今日の狙いはヌノサラシ(魚)、そしてあたしは恥さらしっ」
と自虐ネタの大技を繰り出して。(笑)
一泊二日の伊豆旅行。
最後までおいしいものを食べ続け、
笑いあい続け、
こんなん、いつまでもつづけ・・・。
まさ