2018/1/20-21・田子 水温15℃ 透明度10-15m
田子へ。
まっしぐらというか真っ逆さまに水深26mの「夢のケーソン」に到達する。
ケーソン = 水中に沈められた4m四方のでっかいコンクリート
夢の = ウミウシたちにとってそこは夢のような餌場
= 我々にとっては被写体が一か所に殺到する夢の撮影スポット。
ミズタマウミウシ
ウデフリツノザヤウミウシ
セトリュウグウウミウシ
クロスジリュウグウウミウシ
コミドリリュウグウウミウシ
セスジミノウミウシ
ミヤコウミウシ
シロイバラウミウシetc・・・
夢のケーソンの住人達。
空気あっという間に減ってく。
窒素いっぱいたまってく・・・。
ミスショットを重ねながら、
シャッターを押しまくる。
履き古した革靴みたいに肌になじんだメンバー同士、
我慢というリミッターを解除してわがままにやろうツアー。
熟練のダイバーたちと、
解き放たれた海の中の2日間の記録。
が、しかしっ、、、驚くべきことは、
今日のこの人たちにとってこんなに楽しい水中がメインイベントではないということ。
田子港からほど近い宇久須(うぐす)という地名に、酒の肴が充実した蕎麦の名店があって、
そこで最高の晩酌のための予備運動的ダイビングであり、
代謝の向上と整腸のための温泉であり・・・なのだ・・・。
ダイビング本数は皆300本(最多は700本)をゆうに超え、
すでにダイビングは余興・・・と化していて、
そのひとたちの前ではすでに建前・・・と化したインストラクターは、
それをいいことに、率先して水中をはしゃぎ、いそいそと夜の蕎麦と燗酒を一緒になって堪能している。
気心知れた人達と、歯に衣着せぬ四方山話に花咲かせ、
宿までの酔い覚ましの寒空を見上げるとオリオン座が瞬いている。
覚めてしまった分を取り戻すための部屋での飲みなおしも、幾度となく腹を抱えて笑うと、
いつの間にかひた寄ってきた睡魔にあっさりと布団に転がされてしまっていた・・・。
そして2日目の朝も、
僕らはまっすぐに夢のケーソンへと潜っていく・・・。
まさ