2021/1/9-11・田子-IOP-富戸 透明度10-20m 水温17-18度
いつもニコニコ。
ミナミギンポ。
イバラカンザシが作った直径1㎝の筒の中から
顏だけ出して笑ってる。
引っ込まないように、そーっと近づいて、
口元を思いっきりアップで撮ってみよう。
お洒落なブルーのアイラインと優しい口元に、
こちらも笑顔こぼれてしまう。
水深26mのコケムシに、
体長1㎜の緑の点が光ってる。
これはコミドリリュウグウミウシ。
大人になっても2㎝くらい。
なんでこんなに綺麗なんだろう。
紺色の触覚も良く似合ってる。
見つけるのめちゃくちゃ難しい。
やっと見つけても、
一度目を離すとまーたすぐわかんなくなるっ。
甲羅の大きさが1㎝。
ピンク色のソフトコーラル「トゲトサカ」に
紛れ込む綺麗な擬態屋。
何度、自分の目ん玉をポンコツと思ったか。
ハナダイの仲間のフタイロハナゴイは
本当は南の暖かい海で暮らしたかった。
それが、潮流と言う抗いようのない大きな力に
気づけば伊豆半島に流れ着いてしまっていた。
でも、ここ数年伊豆半島の水温暖かい。
これならやっていけるかも・・・。
2月が勝負。
2月の低水温を乗り越えられれば、
無事春を迎えることが出来るね。
成人式の季節に「フリソデエビ」。
すみれ色の紋様が白い反物に良く似合う。
綺麗でかわいいこの2㎝程のエビは、ヒトデを食す。
振袖みたいに見えるハサミでチョキチョキ・・・
ヒトデを切り刻んで食べる。
見た目とのギャップ、大きいね・・・。
この可愛さなら花の蜜とか吸っててほしいね・・・。
浮遊物が雪に見えて、
でもそこにいたのは、
琉球地方を生息域にするハタタテハゼ。
透き通る純白ボディから
熱量を増すように濃くなるオレンジのグラデーション。
ピーンっと伸びた背ビレがピコピコと動く。
そのさまがとてもかわいいハゼの仲間。
同じく南国出身の「アカハチハゼ」
体調10㎝程のペアが動きをシンクロさせて
並走している。
頬をつたうターコイズブルーもさることながら、
うっすらと着色された背ビレと尾ビレの美しさっ。
なにより、いい写真っ!!!
「こいつは珍しいっ。」
記憶にない種だったから、とっさに確信できた。
後にミカに聞いたら、「コクテンカタギですね」と
ドヤ顔で教えてくれた。
その時のドヤ顔も・・・であるが、
このコクテンカタギ、一度は見てほしい。
コクテンカタギの由来は体表の無数の小さな黒点。
でも印象はどちらかと言うと、
白色とレモンイエローの明るいイメージ。
体調5㎝、「シテンヤッコ」の幼魚。
こちらも伊豆では稀種の南国の魚。
成魚になると大きさは20㎝程になり、
その表情には味がある。
平安時代顔。
気になった方は、「シテンヤッコ」で画像検索ね。
オトヒメウミウシ。
縁取る紫を幾重にも変化させていて、
そのデザイン誇るようにヒラヒラたなびかせ移動する。
1.5㎝程の珍しいウミウシ。
よーく見ると濃い紫のドットの周りにも
薄水色のフチドリがあって、ファッションセンス◎
ベニシボリガイが出現するのもこの季節。
水深5m付近で安全停止しながらの、
ベニシボリガイ捜索が始まった。
見つからず諦めかけた時、
その代り・・・というには贅沢すぎる、
この体長4㎝程のミスガイを見つけてくれた。
さて、このミスガイの「目」を見つけて頂きたい。
答えは、IOPの海底-5mの砂地に埋まっているよ。
もちろんこの写真でも確認できますが・・・。
そして最後は「フジナミイロウミウシ」
超希少種を見つけてくれてありがとう!!
夢のケーソンと名付けられた、コンクリートの塊には
びっしりと水中着生生物が覆い、そこに行けば
一度に何種もの珍しいウミウシを見つけることが出来る。
最初、
あまりの小ささに、指差され教えてもらっても
なんの事を言ってるのかさっぱり分からなかった。
体長1㎜。
成体は2㎝。
大きくなって綺麗な模様がもう少し出てくると、
「撮り頃」だろう。
1か月後くらいが狙い目と見ている。
ギラリ。
おそらくこれからどんどん・・・
南方系の生き物で沸いたこれまでの海の中は、
低水温でも逞しく生きられる
生物たちに塗り替えられていくんだろう。
2泊3日。
海底に身を沈め、
その変化をひしひしと肌に感じてきた。
海の中の暦はそろそろ”熱い”冬を迎える。
まさ