2020/9/4-7・宮古島 透明度20-30m 水温29℃
本来多くの人々が真っ白な砂浜に影を落とす前浜ビーチも、
今はひっそりと寄せては返す波の音だけ。
ゆっくりと歩く。
僕たちの足跡だけ。
台風9号をすり抜けて宮古島まで届いた飛行機は、
僕たちを乗せた朝一番の飛行機だけ。
輪をかけて閑散とした美島は、
静かに太陽の光を浴びて輝いていました。
ゆっくりと、そして隅々まで、
知り尽くした宮古島。
人の集まるところを避けながら、
宮古島の自然に深く入り込んだ4日間。
僕たちの回った独自のドライブマップ、
そして、ダイビングマップは
これからの宮古島ツアーの礎となるでしょう。
あやかのこれ以上は無いであろう、ナイスディスタンスっ。
「最後の晩餐お一人さまversion」的な・・・。
風が心地よく抜けていく。
それもそのはず。
サトウキビ畑に囲まれて、ソバ屋がぽつり。
おそらく家族経営なんだろう。
笑顔の大きい娘さんと、笑顔が優しいおかみさんが、
優しい味のゆし豆腐そばを運んでくれる。
ダイビングを終えた僕らは毎日のように、
穏やかな景色や、優しい味に歓迎を受けた。
何もかもがツイていた。
台風による海況悪化の心配をよそに、
宮古島のダイビングは”魔王の宮殿”を始め、
”アントニオアガウディ”など、
そのほとんどの名スポットに入ることが出来た。
島を半周して回り込み、
”牛さん怖いよ”(名前の由来はナゾ・・・)なる、
巨大な洞窟にも初めて連れて行ってらった。
海底の巨大な岩盤にそこかしこにある、
入口と出口を何度もくぐり抜けては、その景色に魅了される。
洞窟を抜ける度に、カラフルな魚たちやカマスの群れが
太陽の光を浴びてキラキラと出迎えてくれた。
透明度は20mを超えて、水温は28℃を超えて、
人影まばらな海の中は
台風の影響を全く感じさせない快適そのものだった。
島料理のお洒落なお店で初日のディナー。
島おでんの2日目。
3日目の宮古牛の焼肉。
やっぱり僕らはついている。
毎晩、旨い。
安い・・・。
店員面白い。
先客だった島のおじいに聞かれ、「東京から」と応えると、
「いっぱい来てくださいねぇ。一緒に頑張りましょねぇ。」
よどみなく、そう声をかけてくれた。
見渡すと東西南北、遠くの空は分厚い雲に覆われている。
でも僕らの頭上には不思議と雲がない。
朝ホテルで目覚めると、道路は濡れていて、
曇天に海の色はくすんで見えても、
僕らが外に出ると頭上は晴れる。
虹も出る。
台風の大波を求めて、東平安名岬(ひがしへんなざき)まで
島一周のドライブに出た。
迫力あるうねりを見て初めて、
台風が近くにいることを実感できた。
そしてまた僕らは、島の裏側で海に入る。
静かで、
あったかくて、
綺麗で、
凄い起伏の地形の海を潜る。
50本の記念ダイブ、
おめでとう。
僕らはツイていた。
八福神がついていた。
神様、
4日間ありがとうございましたっ。
まさ