2017/3/16・井田 透明度5-8m 水温14.8℃
ポッカポカの木曜日。
海の中も春濁り真っ只中で、新しい生物がこの機を狙って産卵・孵化を繰り返す。
筒状のザラカイメンの中には直径3mmほどの粒がひしめいて、
その一粒一粒の内側からこちらを覗く瞳がふたつ・・・。
オビアナハゼの卵。
多分もういつでも出られるのだろうが、
最適なタイミングをみんなで推し量っている。
親が築いてくれた安全はここまで。
それを悟っているかのような厳しい眼差しにも見えた。
ヒメイカやコウイカの赤ちゃん、2cmほどのオオモンカエルアンコウの幼魚、
成長過程のサガミリュウグウミウシやアメフラシの子供たちなど、
今をきらめく水中の生き物達。
と、
それらを綺麗に写真に撮るためにはどうしたらいいかと聞いてきたユウキとトシ。
いつも生意気な2人にも、
ちゃんと人にモノを習おうとする姿勢はあるものだと、少しうれしく思う。
んが、
その教えたことを一つも水中で実践してみようとしない2人に、少しカチンとくる。
そんな時は、いつもニコニコとまるでリスの赤ちゃんみたいな顔したミサキや、
魚雷のようなバカでかいタンクを背負って、極小の生物を見させられている
カトーさんを見ると、とても和んだ。
そして帰り道に激しくガードレールに1号をこすりつけたカシーに、
また心も傷ついて・・・。
美味しいそばを食べて、開放感抜群のサンバレーの湯とサウナで
また和んで。
まさ