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「支笏湖ダイビング」カテゴリーアーカイブ

なんもねぇ北海道

 

 

2022/4/28-30

北海道 -支笏湖千歳川に潜り、山では山菜を採る

 

 

 

 

 

4月の北海道には、なーんにもねぇっ。

 

雪解けからまだ日が浅く、木々は未だ新緑とは程遠いし、

夜は冷え込むから、生き物たちはまだ土の中で

薄ら目を開けてはまた眠る。

 

 

 

森進一が「襟裳(えりも)岬」にて、

えりぃ~ものぉ~春はぁ~なにもない春ですぅ~♪

と唄うが、それは襟裳に限った話しなんかじゃなく、

全道的な情景と、元道民のぼくはそう認識している。

 

 

 

 

 

冒頭の写真は、北海道の玄関口千歳空港から、

車で15分の勇払原野(広大な日本有数の湿地帯)

にあるウトナイ湖にて。

 

 

 

東京のダストに目詰まりしそうだった心肺機能を

北海道の酸素豊かな新鮮な空気で換気・洗浄する為に

バードウォッチングしながら散歩した。

 

 

 

 

本来ならば多くの白鳥や鴈、何種にも及ぶカモ達、

そしてそれらを狙う猛禽類達、

あわよくばタンチョウヅル等も見られるが、

いまは4月・・・。

 

渡り鳥達はすでにシベリアや繁殖に適した土地を目指し、

旅立ってしまった後だった・・・。

 

 

 

小鳥数種類、遠くにオジロワシ、

コゲラというキツツキの仲間などを、

辛うじて数種の野鳥を見る事が出来た。

 

 

 

 

 

 

 

ほどなくして誰かが、

「お腹減ってきたっ」と絶叫した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

車を30分走らせ、苫小牧の市場にて。

 

 

 

 

 

肺は新鮮な空気で満たされたことだし、

今度は水揚げされたばかりの海の幸で

からっぽの胃を満たそう。

 

 

 

 

 

そうして我々には

名物のホッキ(北寄貝)カレーをシェアし、

生ビールや日本酒にまで手を伸ばし、

ウニやらイクラやらサーモン、

ホッキの刺身などを頬張るなどした疑いが

もたれている。

 

 

 

 

 

 

腹が満たされたら、次は道内観光に行こうっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新鮮な魚介で満たされた車内はうとうとタイム。

 

 

途中競馬ファンには垂涎ものの、

「社台(しゃだい)ファーム」を通りかかる。

 

 

社台は有数の競走馬の産地・調練場で、

南に太平洋、北は樽前山に挟まれた風光明媚な草原に

馬たちは走り、草を食んでいる。

 

 

乳をせがむ産まれたての仔馬は、

もしかしたらこの数年先にダービーを制する

駿馬に成長するのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

満腹なのか眠いのか・・・車から降りずに、

その眺めを横着に楽しむ女性達の写真も添えて。

 

この直後に立ち寄った

美味しいハンバーグが買えるお店では、

スムーズに車から降りてたくせに。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

社台のある町は白老(しらおい)町と言い、

黒毛和牛ブランドの白老牛や養鶏などの畜産が盛んで、

古くからアイヌ民族の生活の場としても栄えていたと聞く。

 

 

 

 

 

 

そこに国立アイヌ民族博物館はあって、

当時の生活様式や、自然と共生するアイヌ民族の

カムイという考え方について学ぶなどした。

 

 

 

 

 

 

 

おそらくみんなの記憶には、

焼きたてのアップルパイとアイスクリームが

美味しかったこと・・・ではなかろうか・・・。

 

 

 

 

そして、

明日以降のダイビングに備えて我々は

この日の目的地、「支笏湖へ」。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖畔にたたずむホテルは

部屋良し、酒良し、料理良し。

 

 

 

部屋くっついてる露天風呂、

2階のテラスからの眺め・・・etc

冷えた体に沁みいるおもてなし。

ああ。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて明日は、この美しい湖でダイビング。

 

今日は早く寝よう。

 

 

 

 

 

 

・・・とはならない・・・。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キーンと冷たい澄んだ真水。

 

 

湖底に沈む太鼓の森。

 

 

冷水の中でも逞しく息づく魚やエビ、

そして真水ゆえに、昆虫の幼虫も観察できた。

 

 

〆は

支笏湖から流れ出しやがて太平洋に注ぐ、

千歳川の流れに身を任せ。

 

風にそよぐ草野原のようにたなびく水草と・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

湖と川底に魅せられて、

そしていま僕らは暮れなずむ湖面を眺めている。

 

 

 

 

 

 

少し寒いけど、空気が凛としていて気持ちいい。

ホテルに帰れば、

暖かいお風呂と、美味しい夕餉にすぐにありつける

アドバンテージがぼくらにはある。

 

 

 

 

 

 

 

そして・・・今宵も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

色んな地酒の4合瓶が用意されていて、

そしてこのホテルの酒蔵は、

ぼくらの泊まった2日間で

ただのがらんとした手薄な蔵になった・・・。

 

 

 

 

 

翌朝・・・支笏湖を後にして、

もう一つのメインイベントが待っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

この季節の1週間程しか生えない山菜、

その名もアイヌネギ(行者ニンニクとも呼ぶ)を探しに

今度は山に入るのだ。

 

 

 

 

 

4月の何もない北海道に来る理由は、

実はこれが一番の狙い。

 

 

 

 

今回はアイヌネギ狩り何十年のガイド付き、

その名もハマベ トシアキ(ぼくの父とも呼ぶ)につれられて、

幸運にも沢山の収穫を得る事が出来ましたっ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガイドのお家(ぼくの実家とも呼ぶ)に移動して、

自家栽培のシイタケをもいで、

近所で取れたホタテやアスパラなどを加え、

生ラム肉を用いて盛大なアイヌネギジンギスカンっ。

 

 

 

 

 

森進一にも教えたい北海道の春。

 

 

 

 

 

 

北海道は4月の支笏湖ダイビングツアー。

アイヌネギ狩りからのジンギスカン付き。

 

 

 

 

 

 

 

開催3回目の今年も大盛況。

豊かな自然と、出演者に恵まれて、

目いっぱい、腹いっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京の母 せつこ

実母 せつこ

が揃う光景に

そして僕も胸いっぱい。

 

 

 

 

 

 

 

 

このツアーをリクエストしてくれたシオツキさんをはじめ、

参加してくれたみなさま、

手伝ってくれて、

おやじにも付き合ってくれて、

ほんとうにぼくはうれしかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とおちゃん、かあちゃんも

ありがとうー。

 

 

 

 

 

 

 

 

並々ならぬラム&アイヌネギ臭を漂わせ、

周りの乗客に気を使いながら、

羽田への機内は少し肩幅狭めておとなしく・・・。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

まさ

 

 

ジンギスカン

 

4/19-21・北海道‐支笏湖(シコツコ)   透明度25m  水温4℃

 

 

 

千歳川源流

 

 

 

 

飛行機の小さい窓から、でっかい大地が見える。

遠くの山にはうっすらと雪化粧を残して、

澄んだ空気が冷たくておいしそうに見える。

 

 

 

 

支笏湖に潜るため、

行者ニンニク(アイヌネギ)を狩るために、

千歳空港に降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

早速レンタカーに乗り換えて、

美味しい生ラム肉が手に入る精肉店へと向かう。

 

 

 

美味しい羊どこですか?

 

 

ジンギスカンでアイヌネギを一緒に焼いて食べるのが、

北海道で生まれ育った者の楽しみの一つ。

 

 

柔らかく臭みもない良質の生ラム肉をここで入手して、

これからの山菜狩りで採れるであろうアイヌネギとの

ジンギスカンに胸が膨らむ。

 

 

 

 

でもその前に、

支笏湖でのレイクダイビング、

支笏湖を源流とする千歳川でのリバーダイビング

の予習もしときましょ。

 

 

 

サケのふるさと 千歳川水族館

 

 

支笏湖のミニチュア展示

 

 

えりヒグマ

 

 

これがサケ

 

 

見分け難しい・・・・

 

 

秋には真っ黒になって千歳川を遡上するサケのこと、

その他にもサクラマスや、ブラウントラウト、ウグイ

コイ、ヤツメウナギの生態などについて。

 

 

詳しく説明してくれる職員の話に皆うなずいてたが、

その人が通りすがりの一般人だったと知るや否や、驚きと

共にそのご高説の記憶はほとんど吹っ飛んでしまった。

 

 

 

 

 

その他番外編も・・・。

 

北海道とはゆかりのない、

古い角質を取ってくれるドクターフィッシュも何故か

ふれあいコーナーに展示されていて・・・。

 

 

 

シオツキさん大丈夫すか?

早めに手を引かないと骨だけになりそうです・・・

 

角質の塊シオツキさん

 

 

 

 

アケモさん大丈夫すか?

早めに手を引かないとアゴまでとれそうです・・・

 

ぎゃー

 

 

 

そ・し・て、支笏湖畔の山へ山菜狩りに。

 

タヌキの出没に沸き、

バカでっかいカルデラ湖の迫力に驚き、

アイヌネギの群生を見つけては熱狂した。

 

 

樽前山と支笏湖

 

山菜狩りっ

 

これが自生のアイヌニンニク

 

 

 

実はこのアイヌネギの寿命は短い。

生え始めてから2週間と持たずその食べごろを終える。

 

 

終盤はスジがたち、噛み切れなくなり風味も薄れる。

 

ニラとニンニクの美味しいところを足して2で割ったよ

うな豊かな味わいは、出始めてから1週間がベスト。

 

その頃のアイヌネギとラム肉の相性は・・・むーん、

例えようがありません。「完璧」なのです。

 

 

 

さらにっ、

の北海道限定「サッポロビールクラシック」が

これに合う。

 

 

メインディッシュ♪

 

素揚げにしたフキノトウ旨かったねー

 

スーパーローカルフード

 

 

最大40度ほどもある急峻な斜面での狩りをやり遂げた

達成感と、

 

生え始めから1週間以内のアイヌネギに出会えた喜びと、

 

そのふたつも相まって、腹 はち切れるほど最後までおい

しくいただいた。

 

 

フキノトウの素揚げもほんとーにうまかったっ。

 

 

 

 

 

湖畔のに立つホテルは、

源泉かけ流し露天ぶろ付きのお部屋で、

重曹泉が肌を滑らかにしてくれる。

 

 

ひんやりとした空気を吸い込みながら、

温泉が体に染み渡り、一日の疲れがどっと流れ出た。

 

 

部屋で少しの寝酒をみんなでたしなんで、

きれいな星空とも別れて布団にもぐる。

 

 

 

 

いよいよ明日からは湖底に潜る。

 

 

 

雪化粧の恵庭岳(エニワダケ)

 

 

支笏湖は水質日本一に何度も選ばれている、

有数の透明度を誇る湖なのだ。

 

 

水温はこの時期4℃・・流氷ダイビングと同じ装備で潜る。

 

 

太古の巨木が今も眠る

 

流れの起点

 

グラスボート船の内部を湖底側から見る

 

 

淡水で浮力が海水に比べ小さく、平均水温も低いため

湖底には遥か太古の巨木が折り重なるように沈み、

腐ることなく横たわっていた。

 

 

水草が湖底に草原風景を作っていて、そこに暮らす

イトヨや、スジエビ、ヌマチチブ(ハゼ科の魚)など、

小さな生物たちの逞しさに驚かせされた。

 

 

 

3本も潜った。

 

 

「冷たいの重い(装備)の」言いながら、

みんな最後まで笑顔だったことに驚かされた。

 

 

 

 

そして明日は支笏湖からあふれ出す、

千歳川の源流に乗る。

 

 

倒れた木の横を潜りぬける

 

ブラウントラウト

 

う、うしろーっでかいのがいるぞーーっ

 

 

 

支笏湖からあふれ出した透明な水はゆっくりと流れだし、

そのまま千歳川になる。

秋にはサケの大繁殖スペクタクルがこの下流で起こる。

 

 

 

物陰に潜む70cmオーバーのブラウントラウトや、

1mオーバーの巨大な鯉が川底に潜んでいた。

 

川の両岸にそびえる木々が見上げると水面に映っていた。

 

 

 

ゆっくりとゆっくりと、40分ほど、

下流へのリバートリップは気持ちいい。

 

 

 

全員並びます

 

このソフトクリームを食べ終えたら、支笏湖とは

おさらばだ。

 

 

湖と、

川と、

山と、

温泉と、

食を、

今ならでは、ここならでは、を過ごしてきた。

 

 

 

 

 

帰りの飛行機まで、

東京のアスファルトジャングルでは見られないもの

ぎりぎりまで見に行きましょう。

 

 

 

 

そして最後は寿司も食べましょう。

 

 

 

牧草地

 

の道路挟んで反対側には牛

 

馬です

 

乗ります!

 

乗りました!

 

 

体の曲線が美しいサラブレッド、しかもダービー優勝馬や、

バカでっかい道産子馬や世界最小種ポニーなど、

ほぼすべての馬種を飼育している吉田牧場にて、

 

 

 

馬に触れ、乗馬まで楽しんだ。

 

 

 

牧場から言われていた80キロの体重制限・・・。

 

ジンギスカンとビールとソフトクリームとで大きく

なっていたであろうジュンさん、シオツキさん、

 

2人の乗ったお馬さんたちは、

「割に合わない」というような顔をしてました。

 

 

ノリコ騎乗の際にはごらんの余裕の表情だったのに。

 

ノリコ騎乗

 

 

これにて2泊3日の北海道ツアーはおしまい。

 

 

最後の楽しみは空港でのお土産とお寿司。

 

 

旨いものを最後の最後まで詰め込んで。

 

温泉後の牛乳のように

 

アイヌネギ洗い

 

アイヌネギ洗い

 

みんな無事かーい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日間。

 

 

 

サポートいただいた現地ガイドのイタヤ氏、

保険のアイヌネギを実家の近くで取って届けてくれた

親父、ありがとうございました。

 

 

 

 

皆に手伝ってもらい、すごく楽しいツアーになりました。

 

 

 

 

 

ご出演頂いた、タヌキ様、エゾシカ様、羊様、牛様、馬様、

北海道ツアーを盛り上げて頂き誠にありがとうございます。

 

 

 

 

また来ますね。

 

一時、東京に戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさ