2019.10.6(日) 井田 透視度12~15m 水温25.6℃
絶好のダイビング日和となった今日は井田へ向かった。
僕は、ベスト透明度チーム。
すなおさんは初心者チーム。総勢12名。
最近ずっと海況が良い状態が続いているおかげなのか、
今日の井田の陸上、水中は人、人、人。
人だらけ。
混雑している人の間を掻い潜って、
潜っていく。
透明度抜群の海。
マクロな南方種がいっぱいいる海。
通常なら主役になるはずなのに、今日ばかりは違う。
今日はこの2人。
いや、違う。右側のアツコさんだけ。
左のノドカさんは被害者だ。
エア切れになったから?
・・・違います。
オクトパスを咥えながら、1人浮上しかけたから?
・・・いいえ、違います。
それは、こういう理由。
今回僕は、エア切れになっても渡せない、と事前に伝えていた。
それは、小学生のカイトが100%エア切れになるから、
僕が渡さなきゃならない。
『エア切れになりそうだったら、
ノドカさんか、ナツさんにもらいに行って。』
っと伝えていたのに、
アツコさんはエア切れでもないのにノドカさんの元へ向かって、
がっしり腕を鷲掴みしていた。
地上にあがってきて、休憩しながら、
『あれは、どうしたんですか?』っと聞くと。
『だって、玉ちゃんが何かあったら、シノブさんのとこに行けって言ってたじゃん。』
ん?何か違和感が。まあいいや、とりあえず、
『何かあったらって言ってないですよー。
エアーが少なくなったらですよ。』
『えー、言ってたよ。シノブさんかナツさんに頼ってって。』
シノブ?シノブって誰??
『シノブって誰ですか?』
『えっ、シノブさんでしょ。』
とノドカさんを指さして、言っている。
どうやら、名前を覚え間違いしていたみたい。
『だってシノブっぽいんだもん。』
静かな雰囲気は似ているけど、ニュアンスが全然違いすぎる。
長閑(のどか)・・・静かでのんびりとして落ち着いているさま。
忍び・・・隠れたりして、人目を避けること。人に知られないように、ひそかに物事をすること
うん、違うね。
こんなことをしたって。
こんなことをしたって、今日は負けたね。
『しのぶ』
これには、勝てない。
ゆきや