2021/05/31 お店より
ダイビングを続けていると聞く言葉。
【スペシャルティ】
いかにも凄そうな響き。
ベテランダイバーにしか許されない領域っぽい。
プロ向け?
潜る上で必要なの?
スペシャルティってなんなの?
よく聞かれるので、
たまには真面目なブログを書いてみようと思います(笑)
【質問:スキルアップ編】
スペシャルティってなんなの?
ダイビングライセンスを取得するとなると、
『PADIオープンウォーターダイバー(OpenWaterDiver)』と呼ばれる
水深18mまで行けるCカード(ライセンス)を一番最初に取得します。
楽しい、もっと深いポイントも行きたい!となると、
『PADIアドバンスドオープンウォーターダイバー(AdvancedOpenWaterDiver)』と呼ばれる
水深30mまで行けるCカードに次はランクアップします。
その先さらにランクアップして・・・
ん?スペシャルティはどこで出てくるの?
実は、スペシャルティは、
『このライセンスの次にとるもの』という決まりがありません。
スペシャルティ=得意なもの、専門
この定義をみても、やっぱり難しそう・・・。
いえいえ、スペシャルティは簡単に取得できます。
なぜかというと、各種PADIスペシャルティコースは・・・
- 未経験の分野のダイビングを体験してみる
- 慣れていない器材(ドライスーツやカメラなど)の使い方を身に着ける
ある特定分野(スペシャル)で潜る経験を積むコースなのです。
スペシャリスト(専門家)になるためのコースではありません。
どんな種類があるの?
PADIスペシャルティの数は、標準スペシャリティで約30種類。
スキルアップ系
- ボート
- 水中ナビゲーション
- ドライスーツ
- ピーク・パフォーマンス・ボイヤンシー(中性浮力) …etc.
遊びのコツ系
- アンダーウォーター・フォトグラファー
- AWAREサンゴ礁の保護
- ナチュラリスト
- 魚の見分け方 …etc.
アドベンチャー系
- ディープ
- ドリフト
- エンリッチド・エアー
- アルティチュード(高所潜水)
- アイス(流氷) …etc.
他にも、独自性の強いテーマを学ぶための、
ディスティンクティブ・スペシャルティというものもあります。
マンタを観察学習したり、滝つぼで潜ったり・・・ご当地スペシャルティです。
各スペシャルティの内容は・・・
今後少しずつ掘り下げていこうかな?すこーしずつ・・・。
(掘り下げたスペシャルティは、リンクを貼ってみました!)
どれくらいで取得できるの?
各種スペシャリティは、実はほとんどの場合、
レクチャー+2~4本の実技(海洋実習)だけで取得できます。
学科講習が必要なく、1日で取得できるものがほとんどなのです。
器材スペシャルティや、環境保護について学ぶAWARE関係など、
レクチャーのみで取得可能なもの、
ダイバーじゃなくても受講できるものもあります。
希望があればいつでも開催できるスペシャルティ。
日帰りツアー中に気軽に取得できます。
でも、そこで浮かんでくるのが・・・
『そもそもスペシャルティって必要なの?』
そうなんです。
そもそもスペシャルティ資格は必要なのかどうか?
結論から言うと、
『必須のものもあるけど、必ずしも必要ではない。』
必須のものでいうと、例えば・・・
エンリッチドエアースペシャルティ。
エンリッチドエアタンクを使用する場合、通常提示が求められます。
酸素濃度が高いタンクを使うための知識を有していることの証明になります。
(スペシャルティコース内で、1~2時間程度の学科講習があります。)
必ずしも必要ではないものでいうと、例えば・・・
ドライスーツスペシャルティ。
ドライスーツでのダイビング経験がない方向けに開催することもありますが、
別にスペシャルティを持っていなくてもドライスーツで潜れます。
スペシャルティが【参加条件】として必須なのかどうか事前確認が必要ですね。
ちなみにスペシャルティを取得すると、
ただ何枚もCカードをコレクションできるだけではありません。
5種類のスペシャルティ保持者で、かつレスキュー講習を終えると、
アマチュアレベルの最高峰の称号、MSD(マスタースクーバダイバー)にランクアップできます。
プロ資格ではないので、特別何かをできるわけではありませんが。
ちょっとだけ周囲の羨望のまなざしが・・・ある・・・かも(笑)
ちなみに、オーシャントライブではちょっと嬉しい割引が?
ということで、PADIスペシャルティとは一体全体なんなのか?
少しでも理解するお役に立てたら嬉しいですっ。
では!
みか