10/14-17 屋久島 雨 霧
こんにちは!まさしです!
自分、18年ぶりぐらいでしょうか、、、(そ当時はまだダイビングインストラクターではなかった)
久しぶりに屋久島の地に降り立ちました。

屋久島には「366日雨」という言葉がありますが
屋久島といえば雨
雨と言えば屋久島
雨は屋久島の常
その雨があってこその屋久島
そんな神秘に満ちた美しい雨の屋久島
その山や森、そして海を
身体いっぱい感じてきました。

現代人は人間の自然力がどんどん衰えているそう。
※ここでいう自然力とは、
自然の中で生きるために人間が本来持っている自然を見たり、聞いたり、感じる力でアール。
現代人、スマホやパソコンの画面はよく見るけど、、
自然を見る力が弱っている、、
視力は低下傾向にあって、森や山に入っても、遠くは見えないし、、
自然の変化や不思議に気が付けない、、
えっ?なんで?、、枝が下に向かって伸びてる?
えっ?どして?、、根がどこまでも伸びて違う木にくっついちゃってる?
えっ?そなの?、、この木、違う木なんですか?
森の木々たちは、みんな仲良く共存、、している訳ではないみたい、、
そこには生き残るために沢山の生存競争があるようだね、
少しでも養分を得るために、
違う木の根の間を通って根が伸びたり、、
生い茂った森の中、薄暗い中でも、少しでも太陽の光を得ようと
枝は上に、横に下に、光を奪い合う様に伸びている。

現代人、普段イヤホンをして流行の音楽やYouTubeは聴くけど、
自然の音に耳を傾ける事はほとんどない、、
自然からは、本当は色んな音がしているけど、聞こえるだろうか
耳を澄まして色んな音を探してみました。

大雨が降り続いた屋久島
増水した激しい川の音

凄い流れ・・・コワイ・・・落ちたらどうなる・・・
超ど級の天然ウォータースライダーみたいでおもろそ・・
いや・・命ないか・・・なんて話しつつ

連日の雨の影響で、そこいら中に水が流れている、、
耳を澄ますと激しく流れる大きな川の音の中に、優しい小川の音が折り重なる。

普段はそうじゃないところも、そこいら中が川になって
僕たちが歩いているのは道なのか川なのかわからなくなる。

普段は石の上を渡っていける川も、
足を突っ込みながら川を渡る、、
新しいみんなの登山靴はいいよね、、
へぇ~水入ってないんだぁ~。
ほとんどないと言っていいほど、防水性がはぎとれた僕の10年物のトレランシューズ、、
川の水がジャブジャブ入ってくる、、、、最初は冷っとして気持ちが良かったけど、
すぐに、靴の中でグッチョングッチョンと音を立て、、、
気持ちよさは直ぐに不快感に変わる、、
森の清々しさと、足の不快感と、、この二つの気持ちが複雑に絡み合いながら探検は続きます。
そんなことより、、この僕の10年物のトレランシューズ、、、どこも壊れずにどうか持ってほしい。。

大きな川が遠くなるにつれて、もっと小さな水の音も耳に入ってくるようになった
雨の音
その雨が苔に落ちる音

苔に耳を近づけると
苔を伝う水の音も聞こえる。
そういえば、今までこんなに小さな音に耳を澄ましたことはなかったな、、
同じように見える苔も、手で触れてみて初めてわかる、、苔によって柔らかさや弾力、感触が全然違うのね。
どれも違った良さがある、、どれが好みかな。

たくさん歩いて喉が渇いてもザックからペットボトルを取り出すなんてしないんだ、
そこいらに流れている川や湧き出す水が給水所、、
まさにこれがリアル天然水
今まで飲んだどんな市販のミネラルウォーターよりも美味しい、、、
欲を言えば、この水でコーヒーを入れたい、どんなに美味しいだろう。

鹿にも会うことができました。
伊豆で見る鹿はすぐ逃げてしまうけど、
なんででしょう、屋久島の鹿は人間を見ても逃げない
ガイドさん曰くそれは人間は敵ではない、と認識しているからだそうだ。
しばらく一緒に森を並走して、、
一緒に歩いていたユウジョンさんが言ったですよね。
「鹿って美味しいですよね♪」
鹿は逃げて行った(笑)。
実は、、
屋久島の鹿肉は美味しいらしいのです、、
「えっ!?食べるんですか!?」って感じでしたが、
国立公園に指定されている所での猟は禁止されているけど、
それ以外では屋久島でも鹿は害獣扱いらしい、、、
駆除という名目で猟もされていて、
鹿肉も卸されているそうだ。
なんか知らなかったな、、。
でもそれなら美味しい鹿肉食べたいね。
どうにかして鹿肉を手に入れよう、
そう、みんなと決めたのでした。

気がつくと、、いつの間にか、雨が降っている事に違和感を全く感じなくなっていることに気がつきました
東京で降る雨は好きではないけど、
潤った森、緑が活き活きとしてる苔、立ち込めた霧、
優しく降る雨、、
無性に雨が心地よく感じる。
足は相変わらずグッチョングッチョンだけど・・・。
最終地点の苔むす森に着いた時にはそのグッチョングッチョンの足すら気にならなくなっていました(笑)。


身体全てで屋久島の山や森を感じました。
僕の10年物の靴も頑張ってくれました。
ぼくにとって、初めての屋久島の海
潜れる事も楽しみでしたが、
実は、お店に屋久島の海の本が置いてありましてね
僕も何度読んだかしれないですね。
その本の著者であり、屋久島の海のガイドであるイタルさんと一緒に海に潜れる事
一緒にお話しさせてもらえることがほんと楽しみでした。
実は今回、イタルさんにお会いするのは初めてだったのですが、
僕は何度もイタルさんの本を読んでいたのでなんか初めてな気がしなかったですね(笑)






本を読んで、なんとなくイタルさんがどんな人なのか分っていた気がするけど、
ほんとに自然です(笑)。
普通種、希少種、そんなことは関係なく
今、目の前にある海を自然のまま紹介してくれて
魚、エビ、カニ、イカ、サンゴ・・
どんな生物にもストーリーがあって、
そんなイタルさん話の後はどれも面白く感じる。
だけど、、まだ、自然なりきれない僕たち(笑)
透き通った海に、、紹介してくれる生物に、、
嬉しさ満点、、、テンションが上がって、
激しく生物によっていく、、、
イタルさんになだめられる・・(笑)。






中でも僕が一番嬉しかったのは、
本で何度も見ていたゼロ戦
真っ白な砂地にポツンと落ちてるゼロ戦のエンジン部
そこは本の通り、まさに一つの王国でした。
何度も砂に埋もれそうなゼロ戦を守るアザハタ
一匹の王様と三匹の女王様、
その王様が女王様にアプローチをかける、そんな様子や
それ以外の民、ハナダイやエビ
その教えてもらった一種一種を観察してフムフム、、
あれが例のあいつかぁ、、、なんて
僕は楽しんでいました。
このゼロ戦ポイントも魚が群れてるポイントです。
なんて一言で言ってしまえばそれまでだけど、
実はそこにも色々生物たちのストーリーや関係性があって、
そんな素敵な見方ができるイタルさん、
自然力高いなぁ、、、、勉強になりますっ(笑)。


山、森、海で遊んで
これまた自然の中にひっそり佇む素敵な山荘に帰ります。

毎晩屋久島焼酎、三岳を呑んで

三岳にのまれて・・


最終日は念願かなって鹿肉のBBQ♪
鹿に会って喜んで
鹿を頂いて喜んで
きっとこれもまた自然ってやつでしょう。
でも、ほんとに旨かった♪



屋久島の自然を
目で見て
耳で聞いて
鼻で匂って
口で味わって
肌で触れて
心で感じた四日間
ぼくたちも屋久島の人たちのように
自然力が高まったに違いない。
自然に帰れる場所
それが屋久島の魅力なんでしょう。

そんな素敵な屋久島の山と海を案内してくださった、タカダさん、タマキさん
そしてイタルさん、サポートのルナちゃん
本当にありがとうございました!
またきます!

まさし