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「千歳川リバーダイビング」カテゴリーアーカイブ

ジンギスカン

 

4/19-21・北海道‐支笏湖(シコツコ)   透明度25m  水温4℃

 

 

 

千歳川源流

 

 

 

 

飛行機の小さい窓から、でっかい大地が見える。

遠くの山にはうっすらと雪化粧を残して、

澄んだ空気が冷たくておいしそうに見える。

 

 

 

 

支笏湖に潜るため、

行者ニンニク(アイヌネギ)を狩るために、

千歳空港に降り立った。

 

 

 

 

 

 

 

早速レンタカーに乗り換えて、

美味しい生ラム肉が手に入る精肉店へと向かう。

 

 

 

美味しい羊どこですか?

 

 

ジンギスカンでアイヌネギを一緒に焼いて食べるのが、

北海道で生まれ育った者の楽しみの一つ。

 

 

柔らかく臭みもない良質の生ラム肉をここで入手して、

これからの山菜狩りで採れるであろうアイヌネギとの

ジンギスカンに胸が膨らむ。

 

 

 

 

でもその前に、

支笏湖でのレイクダイビング、

支笏湖を源流とする千歳川でのリバーダイビング

の予習もしときましょ。

 

 

 

サケのふるさと 千歳川水族館

 

 

支笏湖のミニチュア展示

 

 

えりヒグマ

 

 

これがサケ

 

 

見分け難しい・・・・

 

 

秋には真っ黒になって千歳川を遡上するサケのこと、

その他にもサクラマスや、ブラウントラウト、ウグイ

コイ、ヤツメウナギの生態などについて。

 

 

詳しく説明してくれる職員の話に皆うなずいてたが、

その人が通りすがりの一般人だったと知るや否や、驚きと

共にそのご高説の記憶はほとんど吹っ飛んでしまった。

 

 

 

 

 

その他番外編も・・・。

 

北海道とはゆかりのない、

古い角質を取ってくれるドクターフィッシュも何故か

ふれあいコーナーに展示されていて・・・。

 

 

 

シオツキさん大丈夫すか?

早めに手を引かないと骨だけになりそうです・・・

 

角質の塊シオツキさん

 

 

 

 

アケモさん大丈夫すか?

早めに手を引かないとアゴまでとれそうです・・・

 

ぎゃー

 

 

 

そ・し・て、支笏湖畔の山へ山菜狩りに。

 

タヌキの出没に沸き、

バカでっかいカルデラ湖の迫力に驚き、

アイヌネギの群生を見つけては熱狂した。

 

 

樽前山と支笏湖

 

山菜狩りっ

 

これが自生のアイヌニンニク

 

 

 

実はこのアイヌネギの寿命は短い。

生え始めてから2週間と持たずその食べごろを終える。

 

 

終盤はスジがたち、噛み切れなくなり風味も薄れる。

 

ニラとニンニクの美味しいところを足して2で割ったよ

うな豊かな味わいは、出始めてから1週間がベスト。

 

その頃のアイヌネギとラム肉の相性は・・・むーん、

例えようがありません。「完璧」なのです。

 

 

 

さらにっ、

の北海道限定「サッポロビールクラシック」が

これに合う。

 

 

メインディッシュ♪

 

素揚げにしたフキノトウ旨かったねー

 

スーパーローカルフード

 

 

最大40度ほどもある急峻な斜面での狩りをやり遂げた

達成感と、

 

生え始めから1週間以内のアイヌネギに出会えた喜びと、

 

そのふたつも相まって、腹 はち切れるほど最後までおい

しくいただいた。

 

 

フキノトウの素揚げもほんとーにうまかったっ。

 

 

 

 

 

湖畔のに立つホテルは、

源泉かけ流し露天ぶろ付きのお部屋で、

重曹泉が肌を滑らかにしてくれる。

 

 

ひんやりとした空気を吸い込みながら、

温泉が体に染み渡り、一日の疲れがどっと流れ出た。

 

 

部屋で少しの寝酒をみんなでたしなんで、

きれいな星空とも別れて布団にもぐる。

 

 

 

 

いよいよ明日からは湖底に潜る。

 

 

 

雪化粧の恵庭岳(エニワダケ)

 

 

支笏湖は水質日本一に何度も選ばれている、

有数の透明度を誇る湖なのだ。

 

 

水温はこの時期4℃・・流氷ダイビングと同じ装備で潜る。

 

 

太古の巨木が今も眠る

 

流れの起点

 

グラスボート船の内部を湖底側から見る

 

 

淡水で浮力が海水に比べ小さく、平均水温も低いため

湖底には遥か太古の巨木が折り重なるように沈み、

腐ることなく横たわっていた。

 

 

水草が湖底に草原風景を作っていて、そこに暮らす

イトヨや、スジエビ、ヌマチチブ(ハゼ科の魚)など、

小さな生物たちの逞しさに驚かせされた。

 

 

 

3本も潜った。

 

 

「冷たいの重い(装備)の」言いながら、

みんな最後まで笑顔だったことに驚かされた。

 

 

 

 

そして明日は支笏湖からあふれ出す、

千歳川の源流に乗る。

 

 

倒れた木の横を潜りぬける

 

ブラウントラウト

 

う、うしろーっでかいのがいるぞーーっ

 

 

 

支笏湖からあふれ出した透明な水はゆっくりと流れだし、

そのまま千歳川になる。

秋にはサケの大繁殖スペクタクルがこの下流で起こる。

 

 

 

物陰に潜む70cmオーバーのブラウントラウトや、

1mオーバーの巨大な鯉が川底に潜んでいた。

 

川の両岸にそびえる木々が見上げると水面に映っていた。

 

 

 

ゆっくりとゆっくりと、40分ほど、

下流へのリバートリップは気持ちいい。

 

 

 

全員並びます

 

このソフトクリームを食べ終えたら、支笏湖とは

おさらばだ。

 

 

湖と、

川と、

山と、

温泉と、

食を、

今ならでは、ここならでは、を過ごしてきた。

 

 

 

 

 

帰りの飛行機まで、

東京のアスファルトジャングルでは見られないもの

ぎりぎりまで見に行きましょう。

 

 

 

 

そして最後は寿司も食べましょう。

 

 

 

牧草地

 

の道路挟んで反対側には牛

 

馬です

 

乗ります!

 

乗りました!

 

 

体の曲線が美しいサラブレッド、しかもダービー優勝馬や、

バカでっかい道産子馬や世界最小種ポニーなど、

ほぼすべての馬種を飼育している吉田牧場にて、

 

 

 

馬に触れ、乗馬まで楽しんだ。

 

 

 

牧場から言われていた80キロの体重制限・・・。

 

ジンギスカンとビールとソフトクリームとで大きく

なっていたであろうジュンさん、シオツキさん、

 

2人の乗ったお馬さんたちは、

「割に合わない」というような顔をしてました。

 

 

ノリコ騎乗の際にはごらんの余裕の表情だったのに。

 

ノリコ騎乗

 

 

これにて2泊3日の北海道ツアーはおしまい。

 

 

最後の楽しみは空港でのお土産とお寿司。

 

 

旨いものを最後の最後まで詰め込んで。

 

温泉後の牛乳のように

 

アイヌネギ洗い

 

アイヌネギ洗い

 

みんな無事かーい?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3日間。

 

 

 

サポートいただいた現地ガイドのイタヤ氏、

保険のアイヌネギを実家の近くで取って届けてくれた

親父、ありがとうございました。

 

 

 

 

皆に手伝ってもらい、すごく楽しいツアーになりました。

 

 

 

 

 

ご出演頂いた、タヌキ様、エゾシカ様、羊様、牛様、馬様、

北海道ツアーを盛り上げて頂き誠にありがとうございます。

 

 

 

 

また来ますね。

 

一時、東京に戻ります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさ

北海道の春を

 

 

2017/4/29-5/1・北海道支笏湖      透明度20m   水温4℃

 

 

 

北海道支笏湖

 

 

 

 

 

山あいの日陰に残雪がわずかに残る。

 

 

長い冬が終わり、やっと始まった北海道の春に降り立つと、

懐かしい新鮮な空気が鼻を抜けて体全体に送り込まれていく。

 

あまりにもいい空気なのでもう一度、そしてもう一度大きく吸う。

 

 

 

 

 

ヤマメやイワナ、アメマスなんかを釣りに川に出かけられるのも、

 

シロとチビ(近所に捨てられていた雑種犬を飼っていた)に

湧水を飲ませるついでに、エゾサンショウウオなんかを捕獲したり、

 

ほぼ野生化していた少年時代の僕の動きはより一段と活発になり、

暗くなるまで海もしくは野または山で何かに夢中だったこの季節。

 

 

 

 

 

 

中でもとりわけ大好きだったのが「山菜狩り」だ。

 

 

 

 

 

 

裏山に入るとアイヌネギ(行者ニンニクともよばれる)やウド、

タラの芽、コゴミ、フキ、セリなどの山菜が一斉に湧いて出る。

 

 

 

特にアイヌネギは美味この上なく、

山で大量に採取してその日のうちにジンギスカンと一緒に食べると、

至高の喜びが口の中だけにとどまらず、身体全体に広がるのだ。

 

しかも行者ニンニクともよばれ体にもとても良い。

 

 

 

自分でさっきとってきた獲物でこんなにおいしく飯を食う。

こんなに楽しい事はない、当時も今もそう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな季節限定で北海道限定の楽しみをもう一度。

 

そしてそれを一度みなにも体験してもらいたい衝動にかられ続けて20年・・・。

 

 

 

やっと実現した、

北海道アイヌネギ狩りそして支笏湖ダイビングツアー。

 

 

 

 

 

 

 

当初山菜狩りに懐疑的だった人達も、その味に驚き、

もっと頑張って採取すればよかったとあっというまに完食してましたね。

 

 

 

 

また食べたいって言いだすことでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

130年の歴史をもつ丸駒温泉の名湯。

 

湖面に写る恵庭岳の山頂に沈む太陽。

 

薪ストーブを囲んで串に刺したチーズを炙ったこおばしい香り。

 

サントリー山崎の注がれたコップが傾くたびに響く名水の氷。

 

夜風にあたろうと一歩外へ踏み出すと、

星空と、夜行性のいきものたちの目がきらりと瞬いた。

 

 

 

 

 

 

 

水面に春の木々揺れる 支笏湖のドロップオフ

 

メインイベント うまかったねー アイヌネギ 行者ニンニク キトピロ

 

いっくよー 支笏湖と恵庭岳に沈む太陽

 

湖底に沈む太古の巨木 みずすきとおる

 

森林に囲まれた湖底に潜ってみる エゾウグイ幼魚

 

北海道で一番のまれている黒ラベルクラシック サッポロクラシック

 

精肉店でラム肉を仕入れる うまかった 岩瀬牧場のソフトクリームはたべなあかん

 

北海道の食物連鎖の頂点に君臨 湖底に降り立った太陽の光と一人のダイバー

 

探検隊委員オーガミ いつまでも眺めていられる風景

 

 

 

 

支笏湖は、何度も水質日本一に選ばれた事のある景勝地だが、

最大水深346mのカルデラ湖が、わずか4℃の水をなみなみ湛え、

整地されていない湖畔には安易に人を寄せ付けないオーラしかない。

 

 

 

真っ黒な最深部へと向かう急な斜面の湖底には大昔に沈んだ倒木が折り重なっていて、辺りはとても静かだ。

 

アイスグローブとアイスフードを着用し、自分の排気音だけの静寂な青から黒への世界に圧倒される。

 

 

 

 

 

一転、

浅い湖底もしくは千歳川の川底には一面の草原が広がって、

木洩れ日に魚たちがキラキラ光り、何時間でも眺めていたい、

このままここで流れに身を任せ、ゆうゆうと移ろう風景を眺めていたい。

 

 

 

 

寒さだけ凌げれば・・・。と、そう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最終日。

 

 

 

 

 

支笏湖から30分の僕の地元へ。

 

 

 

 

 

平屋の学び舎と実家、すぐ裏の広大な牧草地、

馬たちが駆ける太平洋に面した社台ファーム、

日本一長い28kmにも及ぶ直線の線路、

そして白老牛のステーキ。

 

 

 

 

 

 

僕にとって当たり前だった光景にみんながいる・・・。

 

 

何だか申し訳ないような嬉しいようなはずかしいような・・・。

 

 

 

 

 

でも紛れもなく、一番楽しんでいたのは言うまでもなく・・・

 

 

 

 

ぼくは密かに、またやりたいと思っています。

 

 

 

懐かしい学び舎の机に 濱部亭の庭にて

 

樽前山と牧草ロール よく犬の散歩で来ていた裏山

 

昔から知っている気がする 海沿いの牧草地に馬が駆ける

 

日本一長い直線線路 白老牛

 

 

 

 

現地ダイビングサービスのイタヤさん、

 

快く見学させて頂いた小学校の校長先生、

 

アポなし突撃ゴメンね、かーちゃん、

 

 

 

実現してくれたみなさま、ほんとうに嬉しかったです。

 

 

 

ありがとうございました。

 

 

 

 

まさ