何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。

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「世田谷ダイビング」カテゴリーアーカイブ

何時も蒼白だったあなた

 

 

2021/8/28-29・田子-井田   水温26℃  透明度10-15m

 

 

 

 

 

 

おめでとう。

 

 

 

 

16年前にお店に来てくれた。

ボクは27歳。あなたは・・・歳。

お互いに若かったね。

 

 

 

 

極度の酔い症のあなたは、

海から上がってくるたびいつも

顔面蒼白で時に吐いたりして、

 

 

 

 

ボートダイビングした日にゃ、

「なぜそこまでして潜るのか」

ぼくが不思議に思うくらい、

 

 

 

 

それでもあなたは、

けろりとまた再びお店に現れて、

そしてまた顔面蒼白になって。

 

 

 

 

当時まだ若かった・・マイさんも、

「ありゃぁ たいしたもんだっ」

ってよく絶賛してたっけ。

 

 

 

 

100本潜っても蒼白。

200本でも蒼白。

300本くらいからでしょうか?

 

 

 

 

そして今日1000本を迎えます。

今ではボクが支えられていて、

マイさんが頼りにしていて、

 

 

 

 

スタッフも、

お客さんも、海では

あなたについていきます。

 

 

 

 

「オーシャントライブは

あの子にお金を払うべきだ」説、

定説になりつつあります。

 

 

 

 

 

 

いつか払えるその日まで、

もう少しサポートお願いします。

そのためには何でもします。

 

 

 

 

これからもいつまでも、

元気でいてほしい。

健やかでいてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

あなたが健在であれば、

何の問題もない。

そう思ってる人が沢山います。

 

 

 

 

 

 

 

代表して、

ありがとう。

おめでとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年。

シンゴさんとマイさんが始めたこのお店は、

そこから・・・20年以上が経ちました。

 

 

 

 

本当に多くの方に支えられて、

20年もの間、お店を続けることができています。

 

 

 

 

ことし、1000本を迎えた方達が3名います。

我ながら、ちょっと歴史を感じます。

 

 

 

 

振り返りもせずに、ずっとハイエースに乗って、

海と自由が丘の往復をしてきました。

 

 

 

 

忙しく20年もの間、

同じことを続けていられることに

改めて、感謝いたします。

 

 

 

 

 

 

今年1000本を迎えられた方々には、

画家のはんま先生に依頼させて頂き、

絵画をプレゼントさせて頂きました。

 

 

 

 

プレゼントも皆様のご協力を仰ぎ、

本職でもメンバーの方々に助けられ、

 

これからも私たちは何憂うことなく

活き活きと海に通わせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1000本を迎えられた、

 

 

みさこさん、

 

 

せっちゃん、

 

 

レナ、

 

 

 

そして、趣旨に賛同しご協力下さいました

はんま先生。

 

 

 

 

 

そしてこの20年

オーシャントライブを支えて頂いた

メンバーの皆様、

現地サービス、民宿、ご飯処の皆様、

各メーカの関係者の皆様、

 

 

いつかご貢献できるその日まで、

僕らなりに努力を続けてまいります。

 

 

 

 

 

 

この場をお借りして、

今までのご高配に感謝申し上げます。

 

みなさまにご多幸あらんことを、

お祈りしております。

 

 

 

 

 

 

まさ

 

 

 

海の暦 

 

2021/1/9-11・田子-IOP-富戸   透明度10-20m 水温17-18度

 

 

ミナミギンポ by Shiotsuki

 

 

 

いつもニコニコ。

 

ミナミギンポ。

 

イバラカンザシが作った直径1㎝の筒の中から

顏だけ出して笑ってる。

 

 

 

引っ込まないように、そーっと近づいて、

口元を思いっきりアップで撮ってみよう。

 

 

 

お洒落なブルーのアイラインと優しい口元に、

こちらも笑顔こぼれてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

コミドリリュウグウミウシ by Reina

 

 

 

水深26mのコケムシに、

体長1㎜の緑の点が光ってる。

 

これはコミドリリュウグウミウシ。

大人になっても2㎝くらい。

 

 

なんでこんなに綺麗なんだろう。

 

紺色の触覚も良く似合ってる。

 

 

 

 

 

 

 

 

イソコンペイトウガニ by Shiotsuki

 

 

 

見つけるのめちゃくちゃ難しい。

 

やっと見つけても、

一度目を離すとまーたすぐわかんなくなるっ。

 

 

甲羅の大きさが1㎝。

 

ピンク色のソフトコーラル「トゲトサカ」に

紛れ込む綺麗な擬態屋。

 

 

 

 

何度、自分の目ん玉をポンコツと思ったか。

 

 

 

 

 

 

 

 

フタイロハナゴイ by Shiotsuki

 

フタイロハナゴイ by Reina

 

 

 

ハナダイの仲間のフタイロハナゴイは

本当は南の暖かい海で暮らしたかった。

 

 

それが、潮流と言う抗いようのない大きな力に

気づけば伊豆半島に流れ着いてしまっていた。

 

 

でも、ここ数年伊豆半島の水温暖かい。

 

これならやっていけるかも・・・。

 

 

 

2月が勝負。

 

2月の低水温を乗り越えられれば、

無事春を迎えることが出来るね。

 

 

 

 

 

 

 

フリソデエビ by Shiotsuki

 

 

 

成人式の季節に「フリソデエビ」。

 

すみれ色の紋様が白い反物に良く似合う。

 

 

 

綺麗でかわいいこの2㎝程のエビは、ヒトデを食す。

 

振袖みたいに見えるハサミでチョキチョキ・・・

ヒトデを切り刻んで食べる。

 

 

 

見た目とのギャップ、大きいね・・・。

 

この可愛さなら花の蜜とか吸っててほしいね・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハタタテハゼ by Shiotsuki

 

 

 

浮遊物が雪に見えて、

でもそこにいたのは、

琉球地方を生息域にするハタタテハゼ。

 

 

透き通る純白ボディから

熱量を増すように濃くなるオレンジのグラデーション。

 

 

ピーンっと伸びた背ビレがピコピコと動く。

そのさまがとてもかわいいハゼの仲間。

 

 

 

 

 

 

 

 

アカハチハゼ by Shiotsuki

 

 

 

同じく南国出身の「アカハチハゼ」

 

体調10㎝程のペアが動きをシンクロさせて

並走している。

 

頬をつたうターコイズブルーもさることながら、

うっすらと着色された背ビレと尾ビレの美しさっ。

 

なにより、いい写真っ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

コクテンカタギ by Reina

 

 

 

「こいつは珍しいっ。」

 

記憶にない種だったから、とっさに確信できた。

 

 

 

 

後にミカに聞いたら、「コクテンカタギですね」と

ドヤ顔で教えてくれた。

 

その時のドヤ顔も・・・であるが、

このコクテンカタギ、一度は見てほしい。

 

 

 

コクテンカタギの由来は体表の無数の小さな黒点。

 

でも印象はどちらかと言うと、

白色とレモンイエローの明るいイメージ。

 

 

 

 

 

 

 

 

シテンヤッコ by Shiotsuk

 

 

 

体調5㎝、「シテンヤッコ」の幼魚。

 

こちらも伊豆では稀種の南国の魚。

 

成魚になると大きさは20㎝程になり、

その表情には味がある。

 

 

 

平安時代顔。

 

 

 

気になった方は、「シテンヤッコ」で画像検索ね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オトヒメウミウシ by Shiotsuki

 

 

 

オトヒメウミウシ。

 

 

縁取る紫を幾重にも変化させていて、

そのデザイン誇るようにヒラヒラたなびかせ移動する。

1.5㎝程の珍しいウミウシ。

 

 

よーく見ると濃い紫のドットの周りにも

薄水色のフチドリがあって、ファッションセンス◎

 

 

 

 

 

 

 

ミスガイ by Reina

 

 

 

ベニシボリガイが出現するのもこの季節。

 

 

水深5m付近で安全停止しながらの、

ベニシボリガイ捜索が始まった。

 

 

見つからず諦めかけた時、

その代り・・・というには贅沢すぎる、

この体長4㎝程のミスガイを見つけてくれた。

 

 

 

さて、このミスガイの「目」を見つけて頂きたい。

 

答えは、IOPの海底-5mの砂地に埋まっているよ。

 

 

 

もちろんこの写真でも確認できますが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

フジナミイロウミウシ by Misako

 

 

 

そして最後は「フジナミイロウミウシ」

 

超希少種を見つけてくれてありがとう!!

 

 

 

 

夢のケーソンと名付けられた、コンクリートの塊には

びっしりと水中着生生物が覆い、そこに行けば

一度に何種もの珍しいウミウシを見つけることが出来る。

 

 

 

最初、

あまりの小ささに、指差され教えてもらっても

なんの事を言ってるのかさっぱり分からなかった。

 

 

 

体長1㎜。

成体は2㎝。

 

 

 

 

大きくなって綺麗な模様がもう少し出てくると、

「撮り頃」だろう。

 

 

1か月後くらいが狙い目と見ている。

ギラリ。

 

 

 

 

 

 

 

ゼブラガニ by Shiotsuki

 

 

 

おそらくこれからどんどん・・・

 

 

南方系の生き物で沸いたこれまでの海の中は、

低水温でも逞しく生きられる

生物たちに塗り替えられていくんだろう。

 

 

 

 

 

2泊3日。

 

海底に身を沈め、

その変化をひしひしと肌に感じてきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

海の中の暦はそろそろ”熱い”冬を迎える。

 

 

 

 

 

 

 

 

まさ

沈船でもなく洞窟でもない、熱海

 

 

 

 

2020/12/14-15・熱海-IOP    透明度12-18m  水温20℃

 

 

ボロカサゴ横から byせつこ

 

 

 

熱海の ”ビタガ根” にまっしぐら。

”沈船”に向かうマサシ達には一瞥もくれずまっしぐら。

 

 

 

もう僕たちの頭には、この ”ボロカサゴ” しかない。

 

 

 

気がはやり過ぎて一人でどんどん潜降を続ける

せっちゃんを何とか制止しつつ・・・

ビタガ根方向に降りていった。

 

 

 

途中、老成したウツボが力なく横たわっていた。

 

おそらく、

数時間後には有機物として他の生物達の糧となるだろう。

 

「ここまで立派に成長し、よく生きてきたね」

ウツボの身体をなでて称え、心の中で手を合わせた。

 

 

 

 

 

と、そうしてる間もせっちゃんソワソワ。

 

「ボロカサゴ」しか眼中にないのだからさもありなん。

 

 

 

 

 

その先5mのところに、「彼」は居た。

 

精巧な紫の模様を散りばめた、お洒落な衣を纏いて

海底に鎮座していた。

 

 

 

 

 

息をのむ美しさに感動すら覚える。

 

誰がこんな美しい魚に「ボロカサゴ」なんて名前を

つけたのか・・・。

 

 

 

 

ハゴロモカサゴとか、アナスイ(ANNA SUI)カサゴとか、

どうであろう??

 

 

 

 

 

 

 

 

あらゆる角度からの撮影会が始まった。

 

出逢えるチャンスはめったにない、

このうつくしい希少種を囲んで、

カメラと脳裏にその姿を焼き付ける。

 

 

 

 

ボロカサゴ 正面顔   byせつこ

 

 

 

 

 

 

そしてこのダイビングでも一つ記念すべきことが。

 

 

 

 

イシムラさんの700本。

 

 

 

 

僕の大物運の無さは御周知の事と思うが、

僕が”影”ならイシムラさんは”光”。

 

 

 

マンボウやハンマーヘッドシャークなど

はずしたことがないと言うくらいの強運の持ち主で

何度あやからせてもらった事か・・・。

 

 

 

 

 

 

たくさんの思い出と強運のおすそ分け、

今まで本当にありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

なかなか独り立ちできる気がしないので・・・、

これからもお慕い申し上げますっ。

 

 

 

 

 

イシムラさん700本だよーっ 

 

 

 

 

 

記念日に、記念すべき生物に恵まれた熱海。

 

沈船や洞窟ポイントが取りざたされることが多い熱海ですが、

”ビタガ根”や”ソーダイ根”の方がむしろ生き物的には面白い。

 

みずきお手柄のクダゴンベ。

 

 

クダゴンベ byせつこ

 

 

ソフトコーラル群が広がる-20m付近の海底は起伏に富み、

生き物たちの密度が一気に上がる。

 

 

 

マツカサウオやら、各種甲殻類、サクラダイの群れ、

ガラスハゼやスケロクウミタケハゼなどが

ソフトコーラルに多く着生している。

 

 

アカホシカクレエビ byせつこ

 

 

 

巨大なソーダイ根の逆側の斜面を下っていくと、

そちら側の地形はさらに切り立ちハナダイの仲間が

乱舞している。

 

 

 

3本目、そちら側に降りていくと

スジハナダイやナガハナダイが求愛し、

縄張りを巡って争い活発に動き回っていた。

 

 

 

フタイロハナゴイも見つけたし、

キツネベラの幼魚も発見!シテンヤッコの幼魚もいて、

ダイブコンピューターが帰りを促してくれなければ

危うい所だった・・・。

 

 

ナガハナダイ ♂  byせつこ

 

スジハナダイ♂  byせつこ

 

フタイロハナゴイ byかおる

 

シテンヤッコ byせつこ

 

 

 

 

 

ビタガ根とソーダイ根で3本。

 

 

たっぷりと遊んで、夕陽しずむ田園風景を眺めながら

修善寺へと帰る。

 

 

 

 

そう今日はお泊り♪

 

 

 

 

熱海での撮れ高と、700本の歴史と、

すぎ屋の美味しい手料理を肴にして、

2020年潜り収めの夜は更けていく。

 

 

 

 

 

デザートも

 

 

 

二日目のアフターダイブは、小田原のイタリアン。

 

 

 

女子大喜びテラミス添えで。

 

 

 

まさ

 

SAMURAI⁉ 

 

 

2020/10/14・田子    水温25℃  透明度10-15m

 

 

そ、それじゃ・・・

 

 

 

ぼくは、よくわからないんですけど、

”そこじゃない” と思うんですよね。

 

 

 

髪の毛のおダンゴの位置。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

船首に立ち、海面を眺め潮流を見極めて、

みんなに指示を飛ばそうと振り向いたらね、

それはもう一生懸命、フードに前髪をしまおうと

悪戦苦闘してるではないですか・・・。

 

 

 

「指示はあとまわし」って思って助けに行くと、

このちょんまげですよ・・・。

 

 

 

「いや、ここに どうして??」

ってなりますよ。

絶対入りませんし、マスクつける時エライ邪魔。

 

 

 

 

 

実名は名誉のため伏せますけど、

100本以上潜ってる中堅どこですよ。

 

すごい面白かったなぁ・・・

びっくりしたけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロート上げる練習も彼女は面白かったです。

 

左手で何度も小刻みなガッツポーズを繰り返し、

一体何をしてるんでしょう?

 

 

 

 

 

笑ってると、

あっちでかとーさんがフーっと

召されそうになったりしてそりゃ忙しい。

 

 

 

 

 

 

 

珍プレーの総合商社企業しましょ。

 

人材は揃ってます。

 

 

 

 

モエちゃん、この証拠動画ありがとう。

 

自分、これでお酒飲めます。

 

 

 

 

 

 

ヒブダイ byもえ

 

 

 

まったく見たことないブダイを発見っ!!

 

 

 

さぞ珍しいブダイに違いないと、

帰店後ミカに調査依頼すると、

 

 

 

:ヒブダイ

「ブダイの中では最も美味って書いてあります」と。

 

 

 

 

 

 

いや・・・だから・・・、

そこじゃない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

珍プレー多し。

 

もうゆるしてちょんまげ。

 

 

 

 

 

 

 

 

まさ

未来のインストラクター

 

2020/9/15・店

 

 

千喜良 七海です

 

 

 

 

 

9/10~10/10まで、インターンシップにより専門学生の

千喜良 七海(チキラ ナナミ) が、

お店や海などで、皆様のお供をさせて頂いております。

 

 

 

 

専門学校でダイブマスターまでの資格を取得しており、

将来はダイビングインストラクターとして活動することを

夢見る若者です。

 

 

 

 

 

 

2000年生まれ・・・と聞いて、僕のように古い人間は、

「未来から来たインストラクター」と勘違いしてしまいます。

が、

「未来のインストラクター」です。

お年を召した方たちは、陥りがちな勘違いにくれぐれも

お気をつけください。(笑)

 

 

 

 

 

 

成人を迎えたばかりの当人ですが、

膨大な「はじめて」を吸収しようと必死に頑張っております。

 

 

店長マサシも、

直接指導役に回り、熱い想いを伝えようと

不器用且つ拙い日本語で奮闘しております。

 

 

 

 

 

 

皆様におかれましては

そんな風景を愉しみつつお見守り頂ければ

幸いと存じます。

 

 

 

 

 

 

まさ