2019/7/14・田子 透明度15-20mきれいっ! 水温24℃
「空を見上げ何を想う」
なーんて題名付けてしまいがちですが、
命ぎりぎりのところを生きているたくましき姿。
-40mの海底からにょきにょき伸びる一本の岩山は
水面に近づくにつれて細く、とうとう水深10mの頂上付近では畳
1畳程までに尖っていく。
そのとがった先端の更に握りこぶし一つ飛び出たでっぱりに、
フジツボの残骸を仕事場にしているマツバギンポを見つけた。
大海原に在ってオアシスでもあるその岩山の周りには、
数多くの魚たちが住みつき、更にそれらを狙う者たちまでが
目をぎらつかせて群がってくる。
飯にありつくためには顔を出さねばならず、
顔を出せば、外敵に見つかりあっという間に
捕食者から餌食への逆転を許してしまうことは日常茶飯事で、
このマツバギンポはまさに一世一代の大仕事のさなかにある。
そんな勇敢な一瞬を切り撮ってくれたのは、
あさみちゃん。
ウネリでふらつく体を何とか岩に固定しながら、
撮ってくれた力作。
この日、ここに潜った我々の目前に、
最強の捕食者の一員である、クロマグロの群れが現れた。
小魚や、根魚に、
安眠という概念はおそらく皆無だ。
目の下にクマ一つ作らず、
不眠不休の生きるという大仕事は、
絶命するその日まで絶え間なく続く。
画像が・・・。
でもクロマグロの群!!
センテンイロウミウシのまだ若い個体。
ずんぐりとした体に、大きな触覚。
いわゆる幼児体形で愛嬌十分。
根頭に群れるキンギョハナダイにはいつも圧倒される。
「億千万♪おーくせんまんの~♪」
郷ひろみ の名フレーズが口を衝く。
こんなガラス細工、あったら買います。
大好きだった、小樽のガラス工房を思い出さずにはいられない。
そして思い出は、美味しいご飯へと・・・。
初めてのご家族が大絶賛してくれたので、
お連れした僕らまで嬉しい気持ちになる。
僕たちの、インストラクターとしての能力にも、
大絶賛してくれていれば、なおのこといいとおもう・・・。
豪華海鮮丼と一緒に、
僕も一緒にビールが飲めたら、さらにいいと思う。
壮絶なマツバギンポの仕事に思いを馳せながら、
帰りのハンドルをしっかりと握る。
まさ