何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2021.9.8 神子元 透視度20−25m 水温27℃
南方からの暖流、黒潮の恩恵をたっぷり受けたこの日の海。
約19mの巨大なダイビング船から見下ろすと、
見えるのは青く光る水面。
上からでも分かる、「今日の海は最高だ!!」
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乗船していた30人ほどが、一斉にエントリーを開始。
内心、胸をドキドキさせながら水中の中へ。
水中には四方八方にいるダイバーの中から
自分のチームを探す。
「いた、いた。」
確認が終わり、進行方向に腕をさすと、
すぐにどこからタンクを叩く音が。
「カンカンカンカンっ!!!」
周りにいた数十人が同じ方向へ泳ぎ出す。
気持ちいいしなり方をするフィンの向こうに、
うっすらと魚大な影が。
今日もこれは勝利ですね。
進めば、進むほど現れるハンマーヘッドシャーク。
追いかけずにはいられない。
この日も勝利を確信し、
あとはゆったり泳ぎましょう。
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と思ってたら、
次から次へとサメたちが。
もう疲れたよーって思ってると、またサメが。
その代わりに、すっごい流れが・・・。
休む暇なし。
久々にしっかり泳いだ気がします。
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ゆきや
2021.7.20 神子元 透視度10ー20m 水温24℃
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船の後方に並ぶ。
少し緊張しながら、
飛び込むのを今か今かと待つ。
しっかりと手すりを握り、
船に振り落とされないように。
「どうぞーー!!」
船長の開始の合図とともに、次々とエントリーを開始。
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「絶対見てやる」という気持ちと、
「見れなかったら、どうしよう」
という気持ちが入り混じりながら、突き進んでいく。
途中でカメとすれ違っても、誰も見向きもしない。
他のポイントなら、みんなこぞって寄ってくるカメも、
ここ神子元では、普通の魚と扱いは変わらない。
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そんな姿を見ちゃうと、ヤツを探しまくっちゃう。
辺りを可能な限り、探し続ける。
僕たちの1本目は、撃沈しました。
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1本目に外すと、不思議なもんで、焦りが出てくる。
船の上では、他のお店の人たちに聞きに行き、情報収集。
やつらには、毎度どきどきさせられるもんで・・・、
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今回も無事、成功です。
浮上後、みんなの笑顔は、1本目とは全然違う。
1本目は苦笑いで、2本目、3本目は腹の底から笑えました。
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ハンマーって、笑顔にさせてくれますね。
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いつも、お付き合いありがとうございます。
ゆきや
2021.6.29 神子元 透視度30m 水温22〜24℃
今年も始まりました。
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神子元島。
2週間前に、先陣を切ったミカさんは『大当たり』。
その日、神子元から帰還してきた人たちの笑顔たるや・・・。
『僕も負けてられない。』
そう思いながら、挑みました。
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透視度30m。
幸運なことに、ここ数週間黒潮が残っていてくれた。
どこまでも見えそうなほど透き通った海。
サメが見れなくとも、
このコンディションの中、泳いでいるだけで良い。
そう感じてしまうほど、この日の海は最高でした。
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ただでさえ、海が最高なのに、
狙ってたハンマーまで出ちゃって。
それはもうテンション上がりまくり。
あっちこっちから、タンクを叩く音が鳴り響く。
「どっちだ!?どっち???」
一斉に首を振り回して、辺りを確認する。
すると、誰かが指を差しながら、僕の名前を呼ぶ。
「タマチャンっ!!!」
レギュレータを咥えているので、
ハッキリとは聞こえないが、何となく分かる。
その声を合図に僕も腰に携えた鈴を鳴り響かせる。
「よーーい、ドンっ!!!!」
そう言ったかのような皆んなが指の差した方へと泳ぎ出す。
その時はどこにいるか分からない。
ただ、その人が指差した方へと突き進むのみ。
必死になって、泳いでみると、そこには大量のサメ。
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1本目は見ることが出来たが、2本目では単体のみ。
最後は見て終わりたい。
そう願いながら、3本目に挑みました。
流れに乗ったまま、20分が経過。
全然出ません。正直焦ります。
正面からは、冷たく濁った潮が。
進もうか、進むまいか。悩む。
悩んだ挙句、来た道を引き返すことに。」
「えっ!なんで戻るの!??」
きっとそう思ったでしょうね。
僕も戻ったは良いもの、非常に悩んでました。
でも、今回ボクの勘当たりましたよね??
この群れを見つけたのは、僕ではない。
初神子元、初ハンマーのダイブマスター講習中のKさん。
相当嬉しかったでしょうね。
驚きのあまりに、手でタンクを叩いてたらしいですからね。
その瞬間面白かったでしょうね。見たかったなぁ。
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とりあえず、今のところ2戦2勝。
今年は全勝でいけたら、最高ですね。
マサさん、マサシさんお願いしますね・・・。
ゆきや
2020.11.10 神子元 透視度8m 水温21.6℃
※注意 去年7月3日の動画です。
この動画は、
昨年7月3日に初めて僕が神子元をガイドした時のもの。
まさに奇跡だった。
透明度(たぶん30mくらい)、天気(快晴)、
海況(超穏やか)、サメの数(たぶん約300匹)、全てが完璧。
そんな日に神子元デビューを果たしたヨシハルさんは、
それがデフォルトだと思い込んでしまっていた。
あれから1年と4か月ほどが経ち、迎えた今日。
ようやく、あれが奇跡だったという事を信じてくれた。
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透視度は8mほど。良くない。
そんな中で挑んだ神子元はどう感じたか。
1つ言えるのは、去年とは全然違うという事。
見えない視界に、ひたすら流され、
上に下に流されて、そしてサメが見当たらない。
いるのは、ひたすらタカベばかり。
驚いたことでしょう。
でも、こんなのが普通なんですよ。
必死に、必死に泳いでも、タカベばかり。
周りの人たちも誰もサメを見ていない。
でもね、ここが違うんです。
僕はまだ100%の男なんですよ。
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いやー、運がいい。
しかも、見れたのは僕たちだけ。
これがまた気持ちいいのなんのって。
ただ頭に刻んでほしいです。
ハンマーを狙うのが如何に大変かを。
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その後の雰囲気の良い蕎麦屋で飲む勝利の美酒は、まー格別。
船酔いしたヨシハルさんも、ビールを飲むとケロリと蘇る。
そして、絶品の上鴨肉もまた最高。
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ただ、浮かれてる僕たちには、これだけでは足りない。

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デザート感覚で食べた、巨大な下田バーガー。
戦を終えた3人には、これくらいが必要だった。
ゆきや
2020.8.17(月) 神子元 透視度3~10m 水温20~25℃
全長19mの290(フクマル)が動き出す。
お盆期間ということもあり、船の上はやや多め。
乗っている人は、神子元を頻繁に潜る人やプロばかり。
初めて神子元を潜る人にとっては、
少し緊張する光景かもしれない。
出船した時間帯は、9時30分。
この日、干潮の時間。
潮が引いている事、そして船体が19mもある事で、
船尾にあるスクリューは、水底に接触してしまいそう。
乗船人員30名ほどが、船首側に移動を命じられる。
船首側傾くことで、船尾側は浮き、スクリューが動き始めた。
いよいよ、290が港を出る。

大海原に浮いている神子元島の周辺が
こんなに穏やかなのは珍しい。
穏やかなことと、
心地良い太陽の日差しがよりワクワク感を生み出す。
神子元島の島影まで、残り5分ほど。
島が近づくにつれ、乗船している人の動きが機敏になる。
次第に話し声はなくなっていき、緊張が込み上げてくる。
今日の水中は、当たりなのか、外れなのか。
いざ、海へ。
正直言って、当たりでした。
目的とする根(水中にある岩山)に到着するや否や、
上方には、無数のシュモクザメの影が。
右へ行ったと思ったら、反転し左へと戻る。
左へ行ったと思ったら、反転し再び右へと戻る。
流れは無いと言っても良い。
ただ、下から冷たい潮が時折湧いてくる。
時間が経つにつれ、冷たいエリアは範囲を上へ上へ広げてく。
それに追われるように、
ハンマーヘッドシャークも上へ上へと上がっていく。
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1本目を終了するころには、ほぼ真上に移動。
そこに真夏の太陽が指すことで、
シルエットがくっきりと見える。
推定100匹ほどはいたであろう。
透視度はいまいち、ただ当たりと言って良いだろう。
神子元とは思えないほど穏やかで快適な海。
このままでは、凄く簡単な海と思って帰ってしまいそう。
2本目に、『らしさ』味わってほしい。
何度も神子元で潜る何名かも、『らしい』海を期待する。
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2本目、ハンマーはあまり見れなかった。数匹程度。
ただ、終始流された事と、
最後安全停止に差し掛かる時に、
8mか浮上したくても出来なかった事。(緩いダウンカレント)
この2つを体験出来たから、良しとしよう。
1本目と、2本目。
違う神子元らしさが出た海。
相変わらず、緊張はするし、怖い部分もある。
でも、やっぱり面白い。
大漁だ、大漁だー
あっ、拝啓マサさん。
またサメ見てしまいました。
ごめんなさい。
ゆきや
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。