2017/1/15・IOP 透明度15m 水温15.2℃
”なまこ酢”を横目にログ付けする”バーガンディ”(通称)。
ともにこの季節にしかお目にかかれない貴重な一品と一人物である。
まずナマコ。
いつもの”花季”にいくと、
「今日はなまこ酢あるわよ」とおかみさんが教えてくれる。
僕はここのなまこ酢に目がない。
秘伝の技で下ごしらえされたナマコはすいーっと歯が通っていくほど柔らかく、
まろやかなお酢加減に交じって、口の中であっという間にその身がとろけていく。
「今日 なまこ酢あるわよ」
は、この季節、僕のテンションをつり上げる魔法の言葉。
そしてバーガンディ。
超多忙な歯科技工士さん。
正月から歯医者に行く人がいないから、毎年この季節だけ出てこれる。
連休などは一度もなく、海を見るのも去年のこの時期に見たのが最後・・・。
だからね、
ちょっとした待ち時間にも、段差に腰を下ろしてじっと海を眺めてる。
充電中の携帯電話みたいに、
潮風とか潮騒とか水平線を、身体とか心の中にチャージしてるんだね。
ちなみに名前の由来はね、
選んだダイビング器材が当時の限定カラーの「バーガンディ」(ワイン色)だったから。
「よいお年を」といってお店をあとにするバーガンディ。
「来年、なまこ酢の実る頃、また会おうバーガンディ。」
4年の地方勤務を経て東京本社に戻ってきた末っ子のヒロちゃんと一緒で
嬉しそうなキシ夫妻。
家族でブランク明けの海に立ち向かいました。
おっきなコブダイと、おびただしいアオリイカの大群に囲まれて、
久しぶりに潜った海でも少しはたのしめたみたい。
でもね・・・何事も不慣れなうちはね・・・、
疲れもするもので、おなかも減るもので・・・。
会話もほどほどに、”マスターお任せスペシャル丼”をたいらげて、
帰りの車中では、ふたたび夢の中へ深く深く潜っていく・・・。
車窓から、
すんだ真っ青な空に飛行機雲が伸びて、
雪をかぶった遠くの山々がくっきりと浮かんで見える。
ブランカーをやさしく迎えてくれた、1月15日の海。
まさ