2021/5/20 お店
春の海、幼魚たちが日々すくすくと成長しています。
城ヶ島や田子の湾内には、ウミウシがざっくざく。
そういえば。
ダイビングを始めた頃の私は、ウミウシが・・・嫌いでした。
いや、そこまでではない・・・けど、興味ゼロ。
なにせ小さすぎて色模様が見えない。
この広大な海で、なぜそんな小さくて地味な生き物見るの?
10m離れたところから、紹介されるウミウシにOKサイン。
・・・ガイドさん、ごめんなさい。
そんな私がウミウシの魅力に気づいたのが、水中カメラを手にした時。
いや、正確には・・・本気でウミウシに水中カメラを向けた時。
ファインダー越しの世界。
今まで見てきた海中世界と一味もふた味も違って見えました。
肉眼ではわかりづらい生き物の美しい色や模様が見えたり、
こちらをじっと見つめ返す緊張の瞳と目が合ったり、
様々な気づきがあり、水中写真がスキです。
そんな水中写真に興味があって、カメラを買ってみたけど・・・
セッティング方法がわからない!という方へ。
水中写真がもっと楽しく、好きになってもらえるように。
たまには真面目なブログを書いてみようと思います(笑)
【質問:準備編】
超入門!水中カメラのセッティング方法
ダイビングに慣れてきた。
中性浮力も安定してきた。
そろそろ海の中で余裕が出てきたら・・・
水中カメラを始めたい!
めったに会えないレア生物をパチリ。
友達と一緒に潜った思い出をパチリ。
潜った人にしか見れない海中風景をパチリ。
カメラを持つと楽しみがより一層増えるかも。
しかし、いざカメラを購入してみたら・・・
『あれ?何から手をつけたらいいのかわからない!』
初めてカメラを持つ方へ。
水中カメラのセッティング、超入門編。
本当に初めてのカメラのセッティングだと思ってください。
でも、今までセッティングしてたけど実はよくわからなかったんです。
なんて方の参考にもなってくれると嬉しいです。
水中カメラのセッティング・ざっくり4ステップ
とりあえず、細かいことは置いておくと・・・
カメラのセッティングはざっくり4ステップです。
- ハウジング(防水ケース)の掃除
- カメラのセッティング
- カメラをハウジングにセット
- 完了! 必ず試し撮りをしておこう。
ずばりこれだけ。
ではその内容を詳しく見ていきましょう。
水中カメラのセッティング・詳しい手順
➊ハウジング(防水ケース)の掃除
ハウジングのOリングを取り外します。
水の侵入を防ぐためのパッキンなので、傷つけないように『Oリング外し』を使うといいですよ。
Oリングをはめる溝部分を掃除します。
綿棒にグリスを3mm程度つけて1~2周溝に沿わせ、
この時、ティッシュやタオルなどで拭くと毛羽(繊維)が付着して水没の原因になることがあるので注意!
取り外したOリングをグリスアップ(グリスを塗布)します。
5mmくらい出して
指に取り、グリスをつけた人差し指と親指でOリングを優しくはさみます。
もう片方の手で、Oリングが2周くらいするまで何度も引っ張り、グリスを塗布します。
するとグリスとつけた人差し指と親指部分に、ゴミが溜まるので丁寧に取り除きます。
Oリングをハウジングの溝に戻します。
最後に、シリカゲル(乾燥剤)をカメラの邪魔にならないところに入れましょう。
シリカゲルは再利用できるので、毎回入れなおしましょう。
完了。
明るいところで、毛羽や繊維がOリング付近に付着していないかチェック!
➋カメラのセッティング
充電済みバッテリーとメディア(SDカードなど)を入れます。
メディアに十分な空き容量があるかチェック!
内臓ストロボ(フラッシュ部分)を上げます。
ハウジングにセッティング後、外側からストロボを起こせないタイプのカメラは要注意!
➌カメラをハウジングにセット
ハウジングにカメラをセットします。
ハウジングを閉めます。
シリカゲルやハウジングの紐などが挟まっていないか要チェック!
完了!
電源を入れて試し撮り!
ストロボ(フラッシュ)がたかれるか?メディアにちゃんと記録されるか?確認。
海に入る前に。
必ずカメラ水槽(真水)につけて、水没チェックをしましょう。
30秒~3分程度様子を見て・・・
細かい気泡が上がってこないか?(ハウジング内からエア漏れ)
ハウジング内部に水滴がついていないか?
ということで、私の次の海はいつかな・・・?笑
水中カメラを一緒に楽しみましょ。
スタッフやお客さんの撮ってくれた伊豆の写真ギャラリーもチラっ。
陸写真もありますが、水中写真の参考になりましたら!
では!
みか