2016/4/9・田子 透明度10m 水温16℃
その海底をもぞもぞと徘徊する小さな生物達に、意思なんてあるだろうか。
その艶やかで豊か過ぎる色彩に感嘆する事はあれど、
狂喜狂乱してカメラを向けることはあれど、
感情を移入するまでには至らない・・・。
だが、よぉーくみてみると、
首を伸ばし壁の上でその向こう側を探っているのではなかろうか、
身体をあらんかぎり伸ばし、一つ先の海藻へ移ろうとしているのではあるまいか、
上体を起こしいい匂いに近づこうとしているのではなかろうか、
行き場を失い一瞬動きを停めて熟孝しているのではあるまいか、
限られた潜水時間の中ではどうしても、もっといろんな生き物たちを見たいから、
だから見過ごしてきたんだね。
ちょっと暇な今日、ちゃんと写ってる、
みんなが撮った写真に、ウミウシの意思をみている。
久しぶりに汗沼部長が写真に写ってる。
アキザワ・アセヌマ(正しくはアサヌマだがずっと汗をかいているので)・
アンザイ、久しぶりのAトリオが顔を合わせて、そこに母せっちゃんが加わる。
そしてケンさんミナさん。
この150本~600本の面々に一人経験の浅いミヤノちゃんはひたすらビビる。
諸先輩たちにウミウシを見つける課題を出され、ウミウシ好きへのレールを引かれ、そして、
帰る頃には一番のウミウシファンへとまんまと落ちてゆく・・・。恐るべし・・・。(笑)
アドバンス講習で一緒だった龍チームの子達もこの面々にひたすらビビる。
美味しい昼ご飯に間に合うために無駄口一つ叩かずに素早く撤収する姿に、いつか自分も
ああなるのか・・・なれるのか、と思わず見とれてしまう。恐るべし・・・。
この慣れた人達との間で交わした2本目への打合せはこの一言。
「アンコールワットでホーチミン」
直訳すと、
1本目が楽しかったし、やり残したことも多いので同じポイントに潜ります。(アンコール)
インストラクターは新たな生物を探すので、皆は見える範囲で自由です。(放置民)
まさ