田子の桜の木には蕾のかわりに、夏の陽ざしを遮る緑の葉が。
白崎の海中には背丈より高く森のように成長したマメダワラとホンダワラが。
私の見ていない2ヶ月間。
陸も海も、自然の営みが変わることはなく、時間は流れていました。
2020/06/13 田子 白崎
久しぶりの白崎の海底で出会ったのは、遠目にも色鮮やかな体長2cmの生物。
赤と青とちょっと黄色。
どうしてウミウシがこんなに色鮮やかなのか。
知りたい方は、タマちゃんのウミウシ調べをご一読ください>>>
ところで。
昔から不思議に思っていることがありまして。
『自分の見ている色は、本当に他の人の見ている色と同じなのだろうか?』
私が赤だと思っている色は、他の人が青と認識している色なのでは?
これを確かめるのは難しいですが、
生物によって色の見え方が違うと言うのはすでに知られています。
ちょっとザックリ説明させてもらいますが・・・
目には、光を感じ取る視細胞というものがあります。
その視細胞には、色を見分ける錐体(すいたい)細胞と、光を感じる杆体(かんたい)細胞があります。
錐体細胞が何種類あるかによって何原色でものが見えるかが変わります。
私たち人間とサルの目は、3原色(赤・青・緑)を見分けることができます。
多くの哺乳類と魚類は2原色(赤またはオレンジ・青)で世界が見えているそうです。
まぁ、魚類の色覚は多種多様で、種や環境で変化したりするそうです。
ちなみにうちのぴーちゃん(鳥)や昆虫は4原色(赤・青・緑・紫外線)見えるそうです。
そして・・・シャコ。
なんと、11~12原色。
この目が・・・
一体どんな世界が広がっているのか・・・?
実はシャコの目にはほかにも凄い能力があるのですが・・・それはまたいつか。
ということで、話は戻りますが、
ウミウシたちがあそこまでカラフルである必要は・・・あるのでしょうか?
そもそもウミウシは目が非常に悪いからお互いは意味ないし。
魚達もそんなに色を見分けられないなら2色刷りくらいでいい気がするし。
でも私たち人間の目を楽しませてくれることに違いはないです。
みか