2022/5/2・店番中
海へ出た人たちを僕はお店で待っている。
お店の留守番は
天気が良ければ気持ちいいけど、
海に出る方がやっぱり性に合っている。
「今日はみんな、どこいってんのかなぁ・・・」
番犬というには程遠い、おっとりとした
コナツと一緒に夕方を迎える。
18時頃、
海に出ていた車が1台、また1台と帰ってくると、
車中で深い眠りについていただろう老若男女が、
寝グセに包まれた後頭部と、
半分ほどしか開いてない両まなこで
車から降りてくる。
コナツは耳をぴんと立てて、
尻尾を振って出迎える。
僕もコナツと変わらぬ気持ちで出迎える。
おしゃべりしたり、
次の海の予約を入れたり、
今日撮ってきた自分の写真をながめたり、
それぞれ気ままに過ごした後、
ひとり、またひとり・・・、
じぶんの生活に戻っていく。
やがてコナツにもお母さんのお迎えが来ると、
お店には、笑い声の余韻に反響した静寂に、
今までかき消されていた有線からの音楽だけが
ながれていた。
さぁ5月っ!
夏が始まる。
海に出よう。
まさ