2022/4/9・店番
東京から愛車のハイエースと一緒に
何度訪れたかしれない西伊豆の「田子」は、
豊かな生態系と、起伏の激しい海底の地形、
11ヶ所に及ぶ全く要素の異なる
ダイビングポイントを有し、
何度足を運んでも飽きることはないし、
極めることもない。
その田子の船長たち。
風に煽られやすい小型のダイビングボートを
巧みに操って、
いつだってふわりと岸壁に寄せる。
ダイビング器材を装着し身重な僕らの足元を
いつも気にかけてくれている。
ゆっくりとした動きで、いっつもニコニコ。
目じりから延びるしわの重なりが、
その優しさを証明してるみたいだ。
田子訛りのきついキサおじさん(右端)は、
22年前から容姿が一つも変わらない。
ぼくは心の奥底で200歳くらいだと思っている。
当初、
優しさは伝われど
言葉を聞き取ることは壊滅的だった僕も、
いまや、
キサおじさんの話してる80%くらいは
聞き取れるようになったんだ。
100%聞き取れるまで、
もう少しのところまで来てるとおもうんだ。
片道180kmの道のりを、
何度も通ってしまうのは、
田子の海の豊かさだけじゃぁない。
居心地のよさとか安心感とか、
ぜんぶここにあるから。
まさ