何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。

店長:マサシ

マサシ:
筋肉の貯金はできる

スタッフ:ミカ

ミカ:
トイレ近い

スタッフ:マイ

マイ:
一番エライちび

スタッフ:スズカ

スズカ:
すぐ寝る。

スタッフ:ユキヤ

ユキヤ:
祖父農家 米安定供給

スタッフ:マサ

マサ:
脳が硬式野球

浮上、無情の響きありっ

 

 

 

2024/10/4-7・屋久島             透明度15-25m  水温28℃

 

 

 

ここは竜宮城

 

 

 

 

「始まってしまいましたね・・・」

 

 

 

 

この日を楽しみに早1年間が過ぎた

 

楽しみはその只中に在るとき

フワフワーっと

倍速で過ぎてっちゃうでしょう・・・

 

 

 

 

ちょっと寂しい気持ちが

ポロリと口から漏れると

追い打ちをかけるように

ジュンさんが言った

 

 

 

「ホントだねー

もう終わったも同然だね」

 

 

 

と。

 

 

森の住処

 

 

 

 

山深い森の中を住処にして

ここから海へと下る毎日が始まる

 

 

 

 

「366日雨」と形容される程

ここ屋久島は雨が多い

 

 

 

 

到着したこの日も

曇り後小雨がチラついていたけれど

雨に濡れた木々の幹や葉は

より一層その色を際立たせている

 

 

 

 

この島では不思議と

雨はちっとも苦痛じゃない

 

 

 

大粒の雨と僕(プラトーン風)

 

 

 

森の住処でダイビング準備万端にして

海へと降りていくと

そうそう、あのひょろ長い長身の笑顔

イタル氏がそのひょろ長い右手を上げて

こっちこっちと僕らを誘導してくれた

 

 

 

彼とは今年の夏

新宿の彼の写真展で会ったばかりだが

 

新宿のビルの一室の彼と

自分の船の上で仕事している彼と

 

笑ってしまう程

纏ってるオーラに差異がある

 

 

 

東京から来た僕たちはここ屋久島では

その船上のたった一人の世界に

たちまち引きずりこまれてしまうのだ

 

 

 

 

 

「皆さんが来る前に

下調べと思って昨日もここに潜ったんですけど、潜るやヤマブキベラの雄の繁殖行動真っ盛りに出くわして、

それを見て終わってしまいました」

 

と彼は話し始めた

 

 

 

 

 

彼の世界では

そんな調子で1日が始まって

そして終わっていくのだろう

 

 

 

 

 

楽しい4日間が始まった

 

 

 

 

 

メガネゴンベの住む白い館
イシガキカエルウオの笑顔のワケ
ピグミーシーホース8匹鈴なりのウチワ
イソバナガニ
イソギンチャクモドキカクレエビ
ベニゴマリュウグウウミウシーっ!!
スミレナガハナダイの立派なオス
青いウツボ ハナヒゲウツボ
白化が進むK2(コブシメ産卵ポイントNo.2)
サンゴの隙間にアシビロサンゴヤドリガニ

 

 

 

 

彼の大好きな「K2」(コブシメの産卵地#2)

ではサンゴが見事に白化してしまっていた

 

 

 

 

生き物たちは知ってか知らずか

真っ白になった自分の住処に隠れ

またそれはそれで

僕らにとって

異様な美しさを醸していた

 

 

 

白化を食い止めるには

水温の低下(適温迄)に懸かっている

 

 

 

 

 

近年まれにみる酷暑や台風の少なさが

こんな形でイタル氏の住む世界に脅威を与えていた

 

 

 

 

ニザダイの根
希少種!バイオレッドボクサーシュリンプ
産卵中のゾウゲイロウミウシ
コクテンフグの愛嬌について
その名を聞いて納得ホワイトソックス
軒先雨宿りランチ
青いカイメンに乗るゴマフビロードウミウシ
トキワさんお手柄のクマドリカエルアンコウ
ハーレムを作っていたベニハナダイの雄
フエダイの楽園
お洒落住まいのセリスイロウミウシ
ウミウサギの子供
自然に優しいイタル氏だがハイエースには厳しい

 

 

 

だけど自然は逞しい

おそらくこんな変化を幾度も繰り返しながら

今があるのだろう

 

 

 

 

変わらず隆盛を誇るサンゴもあったし

崩れた先祖の横で

新たな同種のサンゴが育っている場所もあった

 

 

 

 

 

 

スミレナガハナダイの雌雄が集まっていたあの場所

 

ベニハナダイのハーレムがあるあの深場

 

フエダイやコショウダイが群れを成す一角

 

ウミウシが無限に見つかり進むことが困難なあの岩壁

 

砂地にポツンとゼロ戦のエンジン部分は生き物のオアシス

 

ピグミーシーホースが鈴なりに住む真っ赤なイソバナ

 

スカシテンジクダイ・キンメモドキ・イシモチが密集するほら穴

 

 

次々と紹介される可愛い生物に

飽くことなく3本のダイビングを終えて・・・

 

 

夕方の4本目へと無条件に突入すると

生き物の求愛や縄張り争いなどの

生態観察ができる

 

 

 

 

毎日、宿に着く時間は遅くなり

その度にご飯の時間を調整してもらうなどの

ご迷惑をおかけしてしまう・・・

 

 

 

この日の4本目

うっかり潜水時間が1時間を超えたのは

クロハコフグの求愛が

目の前で始まってしまったことが

原因だった・・・

 

 

夕方 繁殖行動のクロハコフグを観察できた

 

 

 

 

今日もいい雨だった

 

 

 

 

 

宿の回廊は屋根がついていて

快適に移動できる

 

雨音を味方に

ランプの灯ったお風呂に肩まで浸かる

 

 

 

森の住処 渡り廊下

 

 

 

宿の料理では島の旬を頂ける

屋久島名物のトビウオをアテにして

生ビールで乾杯する

 

 

 

 

森の住処も昨年より快適さが増していて

除湿機能付き空気清浄機と

ベッドが常設されていた

 

 

 

サラサラの布団で気持ち良く寝られた

が快眠の理由はもう一つ・・・

 

 

 

静寂の森に響くジュンさんのいびきを

別部屋にシャットアウトできたこと(笑)

 

ジュンさんも気兼ねなく寝られたと

WINWINっ!

 

 

 

ジュンさん専用部屋
部屋呑み中 何を反省させられてたんだっけ・・・?(笑)

 

 

 

 

一瞬一瞬を愛でるように

終わったも同然の時を過ごしてる

 

なのに、明日はダイビング最終日・・・

 

 

 

眠りたくないような気持ちと裏腹に

あっという間に静寂の森の一部になった・・・

 

 

 

 

 

そして、朝が来てしまっている・・・

 

 

 

 

 

!!

 

晴れてるーっ

 

部屋のカーテンを開けると・・・

 

 

 

 

雨を散々楽しんで

そして晴れの海も♪

 

 

誰か時計の針を止めてほしい

 

 

 

あまりの気持ち良さに

何度も海に飛び込んだ水面休息

 

疲れて船に上がるのだけれど

海を覗くともう飛び込みたい衝動にかられ

そのままドボン

 

 

一体何がしたいのか自分が分からない

 

 

 

そのむこうで

「ははセツコ」もドボン

 

こちらはシュノーケルを咥え船から離れすぎて

心配したイタル氏に呼び戻されていた

 

このひと

 

 

 

 

行けば分かるさ

 

それが屋久島の海

 

 

 

 

右奥に口永良部島が見える 周りにはほかの船影もなく

 

 

 

最終ダイブは来てしまう・・・

 

 

 

 

船のラダーに掴まって

浮上の合図の呼び鈴を鳴らすイタル氏

 

 

 

だけどみんな誰一人として追従せず・・・

 

 

さっきまでイタル氏の一挙手一投足に

敏感だったくせに

あからさまな気づかないフリ・・・(笑)

 

 

 

 

何度も呼び鈴は鳴り

さすがにひとり・・・またひとり・・・

トボトボと浮上を始めた10/6の黄昏時

 

 

 

 

分るよその気持ち

 

 

だいの大人の

あんなあからさまな聞こえないフリ

水中で僕は声をあげて笑ってしまった

 

 

 

 

怒る気にはまったくなれなかった

 

 

 

 

浮上、無情の響きあり・・・

 

 

 

 

その日の夜は打ち上げ

 

来年への打ち合わせとも云ふ

 

 

 

 

宮之浦 夜の繁華街
キビーニャカウダー(バーニャカウダーキビナゴ版)
揚げたトビウオの羽を食すあけちゃん
無情に過ぎゆく屋久島最終日の夜

 

 

 

キビーニャカウダー

屋久島牛のカルパッチョ

地鶏のタタキ

ヤクシカの水餃子

トビウオのフリット

 

 

 

そのどれもが美味しくて

ワインが進み、

話もはずみ、

時間も進んでしまった・・・

 

 

 

 

 

来年のイタル氏の身柄も

しっかり確保しなきゃねっ(笑)

 

 

 

 

ボクとイタル

 

 

 

これにて、屋久島レポートおしまい

 

 

 

帰る日も快晴だった

 

 

 

屋久杉ランドの遊歩道30分コースをみんなで歩いて

お土産買って

ソフトクリームも買って

ヤクサルにも出会った

 

 

屋久杉ランド遊歩道30分コース
毛づくろいも見晴らし重要
屋久杉を見上げる
屋久杉ランド内の倒木に密集する苔類
屋久杉ランドを流れる川
抹茶・抹茶ミックス・バニラ♪
紙コップの蓋お洒落過ぎでレナ困惑

 

 

 

みんなそれぞれの日常に帰る・・・

 

 

 

カオルは親戚がいる種子島へ

ジュンさんは名古屋のお家へ

 

 

 

種子島の親戚に会いに カオルとは屋久島安房港でお別れ
グッバイ屋久島
屋久島発 先頭の座席はCAポジション???

 

 

 

さようならー

やくしまよー

 

 

 

 

またらいねん

 

 

 

 

あと、357日!!

 

 

 

じゅんさんの左肩から生えてるのがカオルね

 

 

 

 

みなさんの写真たくさんありがとう

とりわけ水中写真は

かみぐっちゃんとレナ提供♪

 

 

 

 

まさ

コメントを残す

TOP
> ブログ
> 浮上、無情の響きありっ