さくらの季節。
ひとりの男が福岡へと旅立つ。
男の名は、ごんちゃん。
その風貌、いでたち、ほぼコアラ。
福岡より、オーストラリアに帰りますって言われた方がしっくりくる。
そしてほのぼの感を出しながら、しれっとボケをかましてくる。
その間合い、言葉のチョイス。ずるいほどに惹きつけられる。
職場の先輩ゆうとさんに連れられてきて始めたダイビング。
申込みのときから君のワールドは発揮されてたよね。
僕がライセンス取得の説明をしてるとき、君は完全に右から左に受け流す感じで聞いてた。
その場の誰しもが「かわいそうに、嫌々連れてこられたんだろうな」と思っていたら、「・・・僕、やりますよ。」
正直その言葉は信じてなかったけど、アドバンスもとって、先輩より良い器材持って、
いっちょまえなダイバーへの道を上ったもんなぁ
そんなごんちゃんの、福岡転勤前、最後のうみのお話ですっ
3月28~29日(土日) 田子 大瀬 水温13度 透明度1~5m
この日のメンバーは、ゆうとさん・すなおちゃんのダイブマスター(プロ)2人とごんちゃん。
なんでもできるフォーメーションゆえに、
水中でなにがしたい?と聞くと、「いや、潜れればなんでもいいっす。」
わかった、じゃあうちら、思いっきり楽んじゃうよ
ちっさかわいい生き物をカメラを向けてパシャパシャ。
ゆうとさんも、すなおちゃんも一生懸命撮ってる。
ごんちゃんは?と見てみると、1人、タコと格闘中。
そして砂がもわっと舞い上がり、タコが逃げてゆく・・・。
夜はいおりの旨いめしをしこたま食って、飲んで、男部屋に帰ったらふとん争奪戦争。
勝者はおれ。
君は枕の代わりに、座布団を2枚重ねて寝ていたね。
翌日の大瀬は、時期尚早のマンボウ狙いに挑み、破れる。
最後は先輩ゆうとさんと一緒に、
マンボウの舞とかいうよくわからない踊りをかましてくれたね。
ごんちゃん、先輩のゆうとさんは平気そうな顔してるけど、
実はとっても寂しがってるからちゃんと東京にも来いよっ
まぁうちらはぜんぜん寂しくないけどな、ぜーんぜん。。。
りゅう