2016/2/14・大瀬崎 透明度12~15m 水温14℃
まだ暗い部屋で携帯電話が目覚ましのタイマーで動き出す・・・。
海の日の朝。
手を伸ばしさっそく彼を黙らせるもこの日はいつもの静寂は戻らず、
代わりに予想を軽々と超える雨風の窓を打ちつける豪音が、まだ
うつろな意識の中に飛び込んでくる・・・。
春一番が関東一円に吹き荒れたこの日は、生暖かい南からの激し
い風雨により伊豆全域に波浪警報が出されていたが、突き出た岬
によって小さな入り江を形成している西伊豆大瀬崎の海中は湖の
ような静けさを保っていた。
現地に到着すると前日から泊りで同ポイント入りしているマサシとミカが、
ライセンス取得のための講習生達を連れてテキパキと、無駄に動いている。
僕・龍チームと分かれて入った大瀬崎の海底はまだまだ冷たくよく澄んでいて、
この時期ならではの、キアンコウや複数のメガネウオが海底と同化し、
ホウボウ、トゲカナガシラ、メイタガレイ、オニダルマオコゼの
幼魚達がよちよち歩き、
サギフエや世界最小のヒメイカが愛嬌を振りまいて、
コウイカやアオリイカの子供たちが外敵に脅かされながらも逞しく生きていた。
大物に沸いた一本目とは裏腹に、二本目はコアな生き物を次から
次へと見られて楽しかった。
心温まるお話もいっぱいあったよ。
残りの空気がレットゾーンになったミヤギくんに付き添い2人で先にエキジットしたら、
他のベテランダイバー達から「ミヤギくんを自分のトイレ欲求の道連れにした」と言われ、
(まぁ、あってるけど・・・)
クリスマスパーティーの景品でこちらから今日の大瀬崎ツアー招待券を差しあげてるのに、
「こんな日に潜らされて・・・」って言われ・・・
バレンタインデーなのに、誰もチョコをくれず・・・
スタバのコーヒーを褒めたら、「おれは嫌い」っていうし、
「マックは胸焼けしちゃう」って話したら「胸焼けするから良いんだ」って否定される。
とかね。
ね。
ほっこり。
その他にも(ホントに)心温まる映像もあるよ。
ユラユラと重い腰を上げたと思ったキアンコウが、一周して元鞘に収まった。
とか、
ちょっとした砂地の傾斜を登りりづらそうに足?手?を小刻みに
繰り出すトゲカナガシラの幼魚とか。
ね。
ほっこり。
最後は真面目そうに勉強してる風だけど、おいしいご飯が運ばれ
てくる前に面倒なことは全部済ませてしまいたいだけの、チョコ
もくれない、すぐ否定してくるの皆様の写真も添えて・・・。
チョコに関してはおねだりしたら何個か頂けました♪
まさ