2016年9月 ぼくの9月
どんよりとした低い雲と上がらない気温。
今年の9月の印象はだいたいこんな感じ。
それでも一日は激的にあっという間に過ぎて、気がつけば九月の
太陽はすっぽりと十月との狭間に沈んでいた・・・。
想い出と共に。
写真を振り返ると、
湿った天気とは裏腹に晴れやかな気分がよみがえる。
2016/9/1-2・大瀬崎 透明度8-12m 水温26℃
ライセンスを既に持っているリョウスケは、いまだ水中での自由
を手に入れられてはいない。
OW講習のナカノ親子とミサキに混じって自主練習黙々と。
同じところで浮いていき、同じところで体勢を崩し、
何度も何度も同じミスを繰り返しながら、それでも黙々と練習してる。
おとなしい性格からは想像もつかないほどの向上心と自負心の持ち主。
いおりのおやっさんにどやされても意に介さない我の強さを併せ持つ。
みんなうまくなーれ。
夜遅くまで、リョウスケの好きな女の子へのアプローチ講座。講師ミサキせんせー。
2016/9/3・井田 透明度10-13m 水温26℃
この日もライセンス取って間もないダイバーのための初心者講習。
ちょっと間の空いた「がく・ちさ」ペアと
これから沖縄ツアー控えた「はしもっさん・おおや」ペア。
無重力に近い環境下では集合写真もご覧の通り。
行きたい方向へ行けないのよ・・・。
制御不能のまま、ありのままを一枚。
ガクは小さい生物におざなりな返事を返し、
橋モッさんはカメラ構えてどこかへ飛んで消える・・・。
男はいつまでも男の子。
自分の夢中になれるもの以外に夢中になる事はない。
この日はニシキフウライウオが井田に登場!!
2016/9/4・田子 透明度10-13m 水温25℃
予想できない動き、思いもよらない一言、
目にもとまらぬ早業で身をひるがえし逆方向に泳いだかと思うと、
音もなく間合いを詰めてくる。
陸でも水中でも笑いの起爆装置はそこら中に転がっていて、
いつそのボタンが押されるかわからない。
そんな方々と久しぶりに田子ご一緒。
群れも、宝石の様なウミウシも見れて「今回は楽しかったわ」
って言ってくれましたが、「今回も」ですよね。ね??
2016/9/11・田子 透明度10-15m 水温25℃
ダイビングポイントではなくて、
その後のランチどころの指定だけがなされていたこの日。
田子で2ダイブして、一路沼津までとってかえし、
秋刀魚刺しの始まった「弥次喜多」へ。
南から来た魚達を鑑賞した後には、
北で揚がった魚を賞味している。
このへんが人間の強欲な部分だよねぇー。感謝しなければ!
お魚さんたちすまないね、ありがとう。
サンマさん、アジさん、シラスさん、シジミさんも、イカさんも、
写真右端のヒロキの全身からほとばしる充足感をみて、
どうか成仏してくだせぇ。
2016/9/12-13・田子 透明度10-15m 水温25℃
水中でドキドキがとまらないユイちゃんのリハビリダイビング・・・の予定が、
アドバンス講習の人も、
写真練習の人も、
リフレッシュの人も
なんでもいいよーって言ってくれた人も集まって全8人。
カズとアイはさー、ほんといいコンビだよなー。
ほぼずーとカズがアイに怒られてんだけど、たまーにカズがアイをピシャッと制御する。
ナイスバディでAOWおめでとっ。
ゆいちゃんもドキドキはあったけどね、そうなったときの対処が出来るようになればいいね。
それをこれから時間かけてね、ゆっくりとね。
母、その娘マキコ、ストーンビレッジさんに、ケイシ、付き合ってくれてありがとーんしたっ。
2016/9/22・井田 透明度10-15m 水温25℃
ツアー組も初心者ツアーも講習組もみんなで井田。
ぼくはミサキの成長に目を細め、はじめましての木村ご夫婦に目光らせ、
マナミとシオツキさんの上達に目を丸くして。
人があんまり来ないエリアでドライスーツだけを使った浮力の調整、
手を使わずに方向転換やバランスをとるコツをきちっと練習しましたね。
井田の良好なコンディションにも助けられて、気持ちの良い疲労感。
弥次喜多までの1時間、車内はスースーと寝息が幾重にも重なりあっていました。
2016/9/23・田子 透明度8-12m 水温25℃
田子も良いコンディションをずーっとキープしていた。
魚の多さも、生物種も、伊豆随一。
髭の化身「トシキ」が生意気にもエンリッチ講習を受けるというから、
「まずはエアーの消費を抑えられるようになってからにしろ」と
苦言を呈しながら。(笑)
ずっと秀麗さんと手を繋ぎながら群れに突っ込んだり、
水深30mでテングダイを見つけたり。
エンリッチドエア―搭載のトシキは窒素的な限界こそ余裕たっぷりながら、
やっぱり空気は残りわずか。
写真はぼくの新米炊き立てご飯の日替わり定食♪
秋刀魚の塩焼きを肴に至福のビールタイム、カワキタさんを背景に。
2016/9/24-25・田子 透明度8-12m 水温25℃
激烈な雨の中始まったアドバンス講習。
自然の無慈悲・・・のように感じる方もいるかもしれませんがとんでもない。
こんな雨でもダイビングは楽しくできちゃう。
水の中はいたって普通。どころか生き物の動きはより活発になるのです。
しーかーもーっ、
ナイトダイビングをする頃には夕陽が差し込み、
オーロラのようなめずらいしい景色が広がりっ。
暗闇に浮かぶトビエイも、暗闇に光る大量の夜光虫もみれた。
カメラを置いて潜ったら急激に上達したはしもっつぁん、
天然だなーさては、オオヤちゃん、
算数が課題イトちゃん。
AOWおめでとう。
最後まで僕に付き合って飲んでくれたトキさん、
ヘパリーゼ勝手に頂きましたやっつん、
あとーんすんませんでしたーっ。
遭難のケイ、
激的に上達したオノエちゃん、
と、全員の保護者のようでもあり、一番おてんばで手がかかるようでもある母、
楽しい二日間をありがとうっ。
2016/9/26-27・井田 透明度4-8m 水温25℃
海況ガクーンとダウーン・・・。
そんななか、プール実習でも大変だったユリコさんの頑張る姿っ。
がんばれーっ。
2日目も強いうねりが時折入ってきてねぇ・・・
僕はもう内心無理かっと思いました。
それがあの最終ダイブ。
感動しました。
おっちょこちょいのマイも時々泣きそうな目になりながらも、
おとうさん(役)のマサミツさんの陽気に助けられ、
ショウダイのアメニティ力に支えられながら、
皆で一丸となってライセンスを取れたような気がします。
この日の家族みたいな一体感、よかったなー。
「いおり」のおやっさんに怒られるの覚悟で、
蚊に刺されるのをいとわずに、
みんなで見た夕日がきれいだった。
このブログのタイトルコールの写真はその時の写真です。
2016/9/29-30・神子元 透明度10-20m 水温25℃
ハンマーを狙うのは今年最後になるかもしれない。
3度トライしてくれたトミーと企画した神子元2日間ツアー。
計4本のダイビングでハンマーヘッドの群れを狙います。
それなのに、まさかの海況、大しけ模様の模様・・・。
それでも大型クルーザーで出港し見事初日2ダイブは大撃沈。
「船はまぁ沈まなかったから良いかぁ」みたいなね・・・。
予定より早く潜り終わって下田観光。
下田水族館に行ったり、「田牛浜(とうじはま)」っていう砂浜が
凄い傾斜になってる観光名所へドライブ。
女の子たちに囲まれて、出発当初はハーレムかなーなんて騒いでた自分も、
気がつけばこの子たちの写真係みたいになっててね・・・。
「おとーさーんっ」みたいな・・・
吹き返しの風が吹く翌日、一本目があえなく終わり、
最終ダイブも既に安全停止。
あと2分で浮上のサインを送るそのタイミングで奇跡は起こるっ。
9月の本当の最後に今季初ハンマー。
これほどの締めくくりはあるだろうか・・・。
やったなトミー。神子元今季8本目でやっとっ。おめでとうっ。
一応証拠Vも添えて・・・。
安全停止中だったのにどこまでも追いかけていくナツミとタカコ。
いいよ。
行くなとはいえねーよ。
どこまでもいっていいぞっ。おめでとうっ。
これで僕の9月はおしまい。
関東は記録的な日照不足だったらしいけど、
ぼくの9月は晴れ晴れとした気持ちのいい30日。
まさ