2/15-18 北海道知床 気温:-10℃ 水温:-1.5℃
氷に埋め尽くされたオホーツクの海
えぇ、、どれだけ目を擦ってみても、、夢じゃない。
この瞬間を、僕たちはどれだけ心待ちにし、どれだけ夢みたことでしょう。。(笑)。
もうご存じだとは思いますが、
昨年、、無念にも潜る事が叶わなかったメンバー
来年も必ずまた一緒にここに立とうと誓いました(一応ミカも)。
あれから早一年、、再びシーズンが到来し
流氷情報を見ては一喜一憂して、、
とうとうこの日を迎えたのです。
風向きによって、すぐに流れる流氷
場合によってははるか遠く沖にかすかに見えるだけ、、何てことも。。
今回は流氷が沿岸に折り重なるように凍結、
流氷はその場で固まり定着氷に。
ちょっとやそっとの風じゃびくともしない流氷の陸地が完成。
話によると十数年ぶり完全結氷らしいです。
話は聞いていましたが、、
空港から出て海を見た時の感動ったらないっすね
何度味わってもこの時は胸がジーンってなります(笑)。
初めて乗った砕氷船おーろら号
船首に近いところを陣取って、、いざ出発
テンションが上がるっていうか、、感動♪
それにしても風が物凄く冷たくて寒い、、、
手袋してないと一瞬で手がかじかむ、、、
帽子かぶらないと耳が取れそうだ、、、
けど、、
それですら楽しい
寒さよりも、早くも一杯やっちゃう(笑)
船が沖へ繰り出すにつれて大きくて分厚い氷に目を奪われる
それだけじゃない
あーーー見て!!
あそこっ!あそこっ!!
オオワシだーーー!!
早速、絶滅危惧種「オオワシ」まで見れちゃった。
この流氷ツアーってのは、、
野生の生き物に沢山出会えることもボクは楽しみでしかたないんです、、
なもので、、すいませんね、、
今回のツアー、、
あっ!!
オオワシ!!
オジロワシ!!
キタキツネ!!
エゾシカ!!
何回車を止めたか分かんないすよね、、(笑)。
ただ、、、、生物を見つけた時の僕たち、、、きっと周りにとってはうるさかったに違いないでしょう。。。
そして生物もですが、、
ここ、、良い景色、、、とか、、ここから見る流氷すごい!!
とか言って、、、これまた何回車を止めたんでしょうか(笑)。
まぁ、、とにかく、、氷に埋め尽くされた海も
雪の上を転びそうになりながら歩くのも、、
すべてが子供のようにはしゃいで、、楽しくって。
夜に向けて昼は軽めに、、
でも身体が温まって、、
そんな願いをかなえてくれたのは
斜里町のローカル駅内にある
味噌ラーメン♪
これがまた美味くてですね、
実はもうここ数年のお決まり。
前回は最終日の昼でした、、
そこで、、ぼくたち気が付いたっすね、、
流氷ツアー、、
1食目が一番美味しく感じる説
この後からはダメージありきの・・・(笑)。
とはいってもホテルに着いてからもがっつりバイキング食べるんですからね、、(笑)
もう明日のダイビングが楽しみでありません♪
やっとですね、、、
やっとだね、、、
直前になってやっぱ潜れない、、何てことにならないよね・・(笑)。
昨年からのみなさんの募った想い、、かなり強め、、(笑)
タツさんからは事前に「今回潜れなかったらチェンジ!」と脅迫めいたLINEがグループに届きましたし、、
何をチェンジですか??とみなさんから総ツッコみされてましたけど、
たっぷり話しましたね。
そうそう忘れちゃいけませんよ、恒例の打ち合わせ
はいっ!
ふざけてないです(笑)
一応、アイスダイバーSPの学科ですから(笑)
流氷のあれこれ、
やり方、合図
チーム編成、ローテーション
注意点など
予習はばっちり!!
のはず(笑)。
待ちに待ったアイスダイブの日がやってきた。
全てが上手くいくと思っていたんですがね・・(笑)
非常に強い風、、、まさか、、、
いや、大丈夫、、氷はびくともしてないです、、
ただ、、、
強風過ぎて、、暖を取るためのテントが建てられないそう・・・・
それはどういうことかというと、、、
いわゆるかなりハードで過酷な環境でのダイビングになる・・・・という事。
気温:-10℃ からの北風強風ときたら、、一体体感温度何度になっちゃう訳これ?的な(笑)。
でもね、楽しみと期待の方が上である事は間違いなかったですね!
待ちに待った氷の下の景色でした。
みんな、各々色々思っていたでしょうね。
はい、みなさんの流氷ストーリー存じております、
長くなるのでここでは書きませんが
(笑)。
もう潜れるだけで感動もんですよ。
ただ、、やっぱりハードでした、、、
オーバーホールしたレギュレーターは潜ってすぐに凍り付き、フローする、、、
呼吸をコントロールしてなるべく流量が増えないように、、
ドライスーツの排気バルブが凍ってスーツの空気が抜けない、、、
ドライスーツの吸気バルブも凍ってボタンが動かない、、、
やっと落ち着いてさーてカメラで写真を、、と思ったらハウジングも凍ってボタンがびくともしない、、、
そうこうしてると、、またフロー、、(笑)。
上がってすぐにスーツ、、器材、、全てがカッチカチに凍る、
バックルも外せない、、ベルトも緩められない、、
風が吹いてあっという間に身体も凍えてくる、、、
でも、、暖を取るためのテントはないからエンジンかけっぱなしの車で体を温める。
アイスダイブでのトラブルと過酷さの全て経験したメンバー
対策&対処がどれだけ大切かも知ることができた。
そんなハードな環境ではあったけど、、
でも何よりそんなこともやっぱり嬉しくて楽しかった♪
その日の夕方には風が止み、
流氷越しの最高の夕陽を高台から眺めました。
ここでもやっぱり感動(笑)。
翌日は最高のコンディションになった。
もう、晴れてるって最高♪
いやぁ、、昨日とこんなにも違うもんですかね(笑)。
昨日で一通り経験したみんなはどこか余裕がある、
そして晴れて風がない今日は色んなものが凍らない(笑)。
今回は水中写真を取る余裕もありましたし、、
たとえフローしても、余裕で対処できるようになりました。
氷の少ない時や、海況の悪い時は大体、漁港の中でのダイビングだったりするんですけど、
今回は運が良く流氷ががっつりと着いた「幌別」というポイント。
実はこのポイント、ボク、かなーり久しぶりに潜れるのです、、
何せここ、水中景観、、生物共に◎
潜った事がないみなさんは、
流氷の下って生き物いないんでしょ、、
って思ってるかもしれませんけど、、
いーえそんな事あーりません。
イソギンチャクの群生に
クラゲ類、、エビ、、カニ、、
魚もカジカ類やゲンゲ類、、
それに加えクサウオ、、
伊豆では聞かない名前ばかり、、判別も難しい、、、
そしてね、
今回、できるか分からなかったんですけど、、7本潜って流氷の海で達成です♪
マキさん!!400本おめでとうございます!!
無事に全てのダイビングを終えても
流氷の海から離れるのはちょっと心残り
まだもう少し遊びたりないみんな(笑)。
そう、、氷の上を歩いてどこまでも
やらなきゃわからない、、これがほんとに楽しい♪
夕陽が沈むまで遊びましたっけ(笑)
もう周りにはぼくたちしかいなかったですね(笑)。
ホッケだの牡蠣だのウニだの鹿肉だのって
いつものマスターに北海の珍味をこれでもかっっつーぐらい用意してもらって
まぁ、、色々ありましたし
なんか一年越し達成した喜びってんですか、、
みんな笑顔もひとしおっていうか、、完全に緩んじゃって(笑)。
今回のハードな体験談とか、、ほんと色々話に花が咲きました
その一つにね、、
今回、、最高の流氷の海に潜れたことは確かに嬉しかったんだけど、、
そう、、も一つのお目当て「クリオネ」が見れなかったの。。
現地の人たちもこの2週間1回しか見れてないんだって、、
それだけが悔しいし、、心残りではあるんだけど、、
イシイさん、、、「オレクリオネっぽいの見たなぁ」の話に
審議(笑)。
でもあれは「クリオネ」だったってことにしましょう(笑)。
助走期間長めでしたし、、
ハードな海とか色々ありましたけど、、
ダイビングでも陸上でも
みんなの笑顔がほんと心に残ってますわ(笑)。
毎回言ってるんですけどね
この流氷ってのは何でこう感動するし
こんなにも楽しいのでしょうか?
これね、、ほんとなんですよ
何とも言えない、どことも違う不思議な魅力があるんですよね。
はい、一生のうち一度は味わってほしい、、と
ボクは心から思うのです。
今回お手伝いしてくれた現地スタッフの皆様。
番屋のマスター様。
そして一年越しの想いを形にし、今年も一緒に知床に来てくれた皆さま(笑)。
本当にありがとうございましたっ!
来年は「クリオネ」見せますっ!
まさし
おまけ