2020.10.11 平沢 透視度8~12m 水温24.3℃
一先ず、台風の影響で
この日に急遽日程を変更してくれて、ありがとう。
西伊豆へ向かう道中、
荒れるかどうか心配だったと思うけど、
信じて来てくれて、ありがとう。
おかげ様で、この日は快晴に。
前日の台風が嘘のよう。
海洋実習の時、
潜降しようとする度に緊張していたアオイさん。
心配で、ひと時も手を離せなかった事を今でも覚えている。
あれから、ひと月が経ち、
てっきり、僕はあの時のようになってしまうのかと
思っていました。
でも、今回は違った。
水面では、すでに笑顔。
水中に入ってからというのも、
慌てる様子は一つもなく、安心して見ていられる。
初めて着た、ドライスーツなる特殊なスーツ。
これに対しても、苦戦する雰囲気は一切見られない。
本当に成長した。
そんなアオイさんの前を泳ぐ、トシ君。
普段から部活で水泳をやっているだけはある。
落ち着きは、ピカイチ。
ただ、一つ。
ウツボに驚きすぎじゃない。
プチガイドで先頭を泳ぐ、トシ君。
突然現れたウツボを目撃し、慌てふためく。
バタバタ、バタバタ。
一瞬にして、トシ君の姿は、土煙の中へ消えていった。
その頃、後ろのアオイさんはというと・・・、
『私はそんなのヘッチャラ。』
そう言わんばかりのピース。
本当に上手になった。
やっと楽しむことのできたダイビングの後の、お寿司。
板長が作る、握りを噛み締めながら、今日を振り返る。
たまに、憎しみを込めたような量のワサビに、
涙を流しながら、ひとつひとつ口へ運ぶ。
『ふー、おなかいっぱい。』
箸がピタリと止まる。
もう食べれない様子。
寿司をあっさりと食べた僕は、言った。
『帰りアイスとか食べて、
帰りましょうか。イチゴ大福もあるし。』と。
『えーー、イチゴ大福。食べれるかなー。』
こんな事を言っているアオイさん。
でも、言葉とは裏腹にあなたの顔はニヤニヤ。
やっと楽しめる余裕が出てきましたね。
ひと安心、ひと安心。
ゆきや