2020.9.20 江の浦 透視度8m 水温25.8℃
『明日は海だから、お酒は控えめにしよう。』
どんなにそう思っていても、
飲み始めたら、なかなか止まらない。
『もう一杯くらい平気だろう。』
黄金色に輝く液体の入ったグラスを空にする度に、
毎回そう思い、いつの間にか心地良い世界に。
そして、気づけば心地よい世界は通りこし、
辛い辛い朝が幕を開ける。
さぞ、辛かったことでしょう。
お店に来るなり、
片手に持っていた『ヘパリーゼ』と書かれた空き瓶を机に置く。
顔色も良くない。
彼女は車へ乗るなり、深い眠りへと就いた。
一本目を潜り終えても、彼女は少し辛そう。
ただ、その姿を見ていた他の人はなんだか楽しそう。
『水中で吐いたんですか?(笑)』
『どうでしたか?(笑)』
具合悪そうな人の姿を見て、
笑えるのは二日酔いの時だけでしょうね。
2本目は、ほぼ僕に連れられながらの水中散歩。
体験ダイビングをやっている気分でしたね。
陸上に上がれば、ようやく回復。
流石にビールは飲めなかったみたいですが、
美味しい蕎麦を二人前食べていた。
周りにいた人は、
少し疲れた体にビールと梅酒を流し込む。
『・・・・おいしそう。』
僕もついついノンアルコールビールを頼う。
これがまた、さつま揚げと相性が良くて、
あっという間にグラスは空に。
彼女は、この日さぞ辛かったことでしょうね。
でも、辛くても2本ちゃんと潜れた。
こうやって、苦難を乗り越えて逞しくなるんですね。
僕は、あまり体験したくないけどね・・・、
ゆきや