うだるような暑ーい日曜日
珍しく電車に乗って自由が丘の駅に降り立った。
店までの徒歩を想うと先が思いやられるような、
うだるような暑さなのに、さらに運の悪いことに
お使いまで頼まれている・・・。
前夜の店じまい、
トイレットペーパーと、ペーパータオルのストックを
買ってくるよう、スナオに命じられているのだ・・・。
テンションも、足も、うだつも上がらないぼくは
荷物を抱えながら、
スタバで買ったアイスコーヒーをせめてもの慰めにして
ストローちゅうちゅう、とぼとぼと店を目指していた。
すると、僕の前方を、
一人の女性がお店に向かって歩いているのが見えた。
うしろ姿が、ダイビング本数800本を超える、
「かの女」に似ている。
店で飼うセキセイインコのぴーちゃんをこよなく愛してくれる
「かの女」に似ている。
これから店を開けようとするスタッフの前を歩いていたのは、
やはり、紛れもないその彼女だった。
本来行くはずの別の店の開店時間を間違え、持て余したのだと。
涼しい店内で、しばらくコムギと、ぴーちゃんと、
アイスコーヒータイム。
コムギの預かり期間もあと少し。
9月の末には引越しをしてしまうから、
この2匹の絶妙なディスタンスももう見れなくなってしまう。
とある暑い日曜日。
開店前のお店のいち風景。
いい一日の始まりだった。
まさ