2020/6/26-29・沖縄本島
一度水面に、
呼吸のために浮上していたシマウミヘビとすれ違った。
噛むとものすごい毒を発揮することで有名ではあるが、
彼らの方からダイバーを襲うことはなく、
のんびりと観察できる生物の一種だ。
体をくねらせ上手に潜水する。
最も潜水の上手な爬虫類の部類に入るだろう。
シマウミヘビの目指した水面がキラキラ。
シマウミヘビの帰る白い水底も眩しい。
そう。
ここは沖縄なんだ。
イソギンチャクがぽつり。
その真っ白な水底にぽつり。
そのイソギンチャクを頼りに、
トウアカクマノミの家族が住んでいた。
広大な白い砂地はいわば陸上の砂漠みたいに、
そこに生息する魚たちは少ない。
外敵のいない砂地に居を構えることは、
イソギンチャクにとってもクマノミにとっても好都合。
ダイバーに囲まれて、
時々プライベートを撮られることを除けば・・・?
白い砂浜と、サンゴ礁、色とりどりの魚たちを
一か所に集めたような小さな島、「水納島」(みんなじま)。
名前も可愛いし、ダイビングスポットとしても
大好きなポイントの一つ。
莫大なサンゴ礁と、まっっっ白な砂地は、
そこに住まう魚類の豊富さも引き立てている。
ガイドしてくれた「たけし」は、
僕らの喜ぶ顔を見て、得意のウホウホ顔で意気揚々と
水納島自慢を始めた。
おそらく、
自分が褒められているような気持ちになって、
嬉しくなってしまったのでしょう。
それも含めて、
水納島はほっこりできる島・・・。
どこまでも見渡せるような澄んだ海。
そしてその視界の限界まで広がる白い砂地を泳ぐ気持ちよさは、
言葉で説明するのが難しい。
嫌な事なんかあったっけ?
辛いことなんてあったっけ?
この白い砂は大変だった思い出が真っ白な結晶になって
降り積もったのかもしれないね。
自分の影は、
その結晶に浄化されていくみたいに映ってる。
4匹のムレハタタテダイの子どもたち。
力を結集して生きてきたんでしょう。
息の合った泳ぎで、
美しい背びれがあっちこっちにゆらゆら。
長いことシャッターチャンスを求めて待っていたら
一匹と目が合った。
「緊張」 から 「興味」に代わった瞬間の一枚だと僕は信じている。
そう。
ここは沖縄。
一時は決行をためらったけれど、
地元の海人にかけられた「頑張れ東京」の言葉と共に、
あったかい記憶をありがとうございましたー。
まさ