何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。
マサシ:
筋肉の貯金はできる
ミカ:
トイレ近い
マイ:
一番エライちび
スズカ:
すぐ寝る。
ユキヤ:
祖父農家 米安定供給
マサ:
脳が硬式野球
2022/8/5-8・久米島
透明度20-40m!! 水温25-28℃
決戦に向けて、
勝負師達は静かに機内を過ごす。
向かうは・・・
くめじまーっ。
直行便で朝早くに羽田を飛び出して、
お昼前には久米島の船の上。
これから4日間。
朝日が昇ったら海に出て、
日が沈むまで海にいて、
日付が変わるそのぎりぎりまで
毎日笑って過ごすことになる。
とりあえず、
海に入ろーっ!!
うわーっ!
きれいだーっ!
あったかいっ!
さいこーだーっ!
今回の旅に際して一つ懸念材料があった。
カトウさんの存在。
また絶対台風が突然発生するに違いない。
真っ黒い雲が押し寄せて、冷たい雨を降らすに違いない。
そして海は濁り、暗く、
冷え切った体は船上でまた雨に打たれるに違いない。
カトウさんの過去に引き寄せた
低気圧の記憶が頭をよぎる。
本人も。笑
ところがどうだろう・・・
海が海であることを忘れてしまったかような、
とろりとした水面が空とか雲を映してて、
風を待つヨットがぼんやり佇んでいる。
覗き込むと、湧き水の泉かと見紛うような
透き通る青・・・。
こ、これは・・・
カトウさん、
疫病からの卒業ですっ!
そして、この最高の久米島で、
ともよちゃん100本!!
あやみ200本!!
マンタ添えてあげたかったけどねぇ・・・
姿を見せてくれた生き物たちと、水中景観の
息をのむような美しさを花束にして。
1㎝のユリタツノコにピグミーシーホース。
透き通るバブルコーラルシュリンプに
ニセアカホシカクレエビ。
尾ヒレの先まで美しいハナゴンベとマルスズメ。
まっ白い体に黄色が映えるヒオドシベラと
ニチリンダテハゼ。
サンゴを住処にベニハゼとニシキサンゴヤドカリ。
海底に住む生き物たちを紹介してくれる、
ナリちゃん(現地ガイド)にくっついて、
観察&撮影を愉しんだ。
疫病を克服し、加えて
生きもの&深い所に全く興味のない
神降臨系カトウさんも添えて。
ずっと晴れ。
ずっと気持ちいい風。
寝るまでずっと美味しい夜。
カタオカさんとチェックアウト間際まで
ホテルの朝食会場前のプールで日焼けして、
食事中の女性から
冷ややかな目で見られてたらしいこと、
ワイン出てきてからテンションが上がって、
美白→真っ赤になったともよちゃんの顔とか、
新婚なのにダイビングのペースが上がってる説??
頼れるはずのモエも時として、
インキーで部屋に入れなくなる説、
肩の日焼けが痛々しいけどめちゃくちゃ笑顔弾けてて、
200本ダイバーになったアヤミとか、
せつこ図鑑完成に向けて久米島をひとつの拠点と定め、
夜にはサトウキビ畑を前に暗躍した
せっちゃんのあの時のいたずらっ子っぽい瞳、
機内では屈葬スタイルで、
船上では弁慶スタイルで、
少ない睡眠チャンスを逃さなかったレナ、
お忍び旅行で日焼け警戒も、いてもたってもいられず
太陽に素肌をさらしたカオルは、夜マジ強い・・・。
ケガの常習犯でもあるカトウサンを
大切に部屋まで送り届けたのに、
足から血を流して部屋から出てきたことも・・・、
全ては、いま、いとおしい。
まいにち船でくぐったシールガチ橋。
てぃーだ橋・つむぎ橋から見渡す真っ白い はての浜。
比屋定バンダからの慶良間諸島や、
眼下の車エビ養殖場、そしてサトウキビ畑。
摩訶不思議なお化け坂とか、
クリームの入ったさーたーあんだーぎとか、
地元のスーパーでたくさんお土産も買って。
飛行機に乗るまで、久米島を目に焼き付けよう。
こんなにもコンディションに恵まれて、
全部は順調で、
風良し、波よし、気分すごく良し。
小さな空港に、小さな飛行機がおり立って、
ぼくたちを待っている。「さぁ帰ろう」と。
僕は一人遅れて搭乗したから、
後ろ髪をひかれながら、
タラップを上るみんなを見ていたよ。
カオルがコケたのもここから見ていたよ。
てぃだ橋・つむぎ橋。
また、
みんなでここに揃って立てたらいいね。
「ちょうどいい感じに注文が重なったので、
ペペロンチーノのお客様はちょうどいい感じに
遅くなるかもしれません」
ランチで受けたウェイターからの説明も、
いま、すべてがいとおしい・・・。
まさ
2022/7/31・初島 透明度6-10m 水温19-25℃!
夏と言ーえば、あっつーい。
あついと言ーえば、海。
海ーと言ーえば、花火。
花火と言ーえば、熱海。
熱海といーえば、ダイビング。
ダイビングといーえば、島。
島と言えば、初島っ!。
という事で今日のお出かけは「初島」。
熱海の洋上、フェリーの甲板からの眺めは、
テレビで見た地中海のどこかの風景のよう。
護岸にカモメが飛んで、
海岸から山裾にかけて白い住居が立ち並び、
ハーバーにはヨットやクルーザーが停泊してる。
沖に目をやると、
小っちゃくて、低い島がポツンと浮かんでて、
甲板には気持ちいい風、眺めもいい。
甲板はタンニングスポットとしてもほぼ完ぺき。
海面&白いデッキからの照り返し、か・ら・の~
遮るもののない日光を直角に浴びられて、
この上ないシュチュエーション♪
夏・初島・サイコー♪
体側面も焼こうと横を向いたら、
「バカ殿」みたいな男の人が立ってて、
よく見たら、
ただの日焼け止め塗り過ぎたスサパパさんで、
夏・初島・もう面白い。
島に上陸したら、眩しい&暑すぎて、
兄弟でもないのに顔似てくるからね、
夏・初島・注意しよう・・・。
上陸したぼくらは炎天下に晒されて、
とにかくいいから海入ろう。飛び込もうっ。
ぼくのネイチャーガイドとしての説明なんて、
うんうんはいはい、はーいはいっ、
って誰も聞いてないけど仕方ない・・・。
火照った体に染みる海の水。
タカベの群れに、タツノオトシゴ、テングダイに
ホシテンス、どでーんとサカタザメ。
カメラデビューの処女作にしちゃ上出来の
ユウコさんのサキシマミノウミウシ。
海底で寒くなるまで生きものを愉しんで、
さぶいさぶいと陸にあがる。
陸で太陽に炙られて汗噴き出してきたら、
あちーあちーと海に浸かる。
島の定食屋さんで、海の合間のランチもいい。
海鮮丼やら岩ノリラーメン。
食後ウトウト、日よけのテントでお昼寝もいい♪
夏・初島・リラ~ックス♪
帰りのフェリーが出港するまで、
アフターダイブのこの一杯がすごくいいいっ!
デザさんの表情凄くいい。
夏・初島・うらやましーっ!!
初島から熱海まで船旅ゆらゆら。
白い甲板、最後まで照り返し浴びて。
熱海に着いたら、コーヒーフロート絶対買おう。
ビールお預けのぼくの為に、
ソフトクリームがたっぷり浮いた
冷たくて苦ーいコーヒーを頼もう。
ん-。
さっき生ジョッキ持ってた人と同じ人いるなー。
さっきと同じ笑顔がここにもあるなーっ!!(笑)
夏・初島・デザさんズリーっ!!
まさ
2022/8/1-2・田子
定休絡めて、スタッフの夏休み。
ひっさしぶりにカメラOMD-E-M5Ⅱを
海の中に連れてこーっ!!
ひたすら画になりそうな、生き物を探して
海の中を自由に動き回った。
いつぶりだろ・・・
カメラをいじったの。
いつぶりだろ・・・
自分の為だけに海に入ったの。
ポリプ全開のソフトコーラルに身を寄せる
フグの仲間、2匹のキタマクラを見つけた。
近寄ると案の定、クリーニングシュリンプの
アカホシカクレエビがせっせと稼働して、
キタマクラの体表を整えていた。
-28mの砂の海底にスナイソギンチャクが
華咲かせていた。
そこにいたのは7匹の
ハクセンアカホシカクレエビ。
アカホシカクレエビに似るが、
首の後ろに白線があることで
ぎりぎり見分けることが出来るし、
生息域もやや深め。
リズムとるように左右に腰や腕を動かしている。
その名もオドリカクレエビ。
ずっと左右に揺れているので、
その動きも静止画に表現出来たら・・・
と思って撮ったが、どーでしょう・・・
アカツメサンゴヤドカリ。
うん。
可愛かったから思わずパシャリ系。
全長3㎝のアオサハギも、
視界に入ると素通りが難しい生物の一種だ。
まして今日みたいに、ぼくカメラ持ってるし・・・。
しかもソフトコーラルも綺麗だし。
ここはあえて、色補正かけずに、
ありのままの可愛さをお届けしたい。が・・・。
フグ系のカワイさって何だろう・・・。
泳ぐのに不利なコロっとした体形。
ご飯食べるのに不自由そうなおちょぼ口。
小っちゃい胸鰭いつもせわしなく動いてる。
しかもなに?その角みたいなの。意味あんの?
物陰からこっち見てる。etc
シマウミスズメとも数分遊んでもらった。
希少種の部類に入るアワイソハゼの仲間。
せりだした岩の天井に張り付いていたため、
そのまま撮るとフラッシュが天井に反射して
上手く光がまわらない。
そして当然このハゼも逆さのまま写ることになる。
この時の僕の格好も見てもらいたい。
カメラを逆さに構え、
ロッククライマーのように、
ものすごい姿勢で岩に張り付いている。
普通種代表的存在のカサゴだが、二枚貝の残骸に、
「ハンバーガーのネタです」
みたいな顔して落ち着いている。
かわいい・・・。
食べづらい・・・。
表情とか、周りの環境によって、
じゅうぶん画になる生き物といえる。
イソギンチャクモエビは
綺麗に撮れば絶対に映えるはず。
そう思いながら、今回も撃沈。
オトヒメウミウシの幼体っ。
めちゃくちゃ綺麗っ!なんだけど・・・、
居る場所が地味すぎてどうしたらいいんでしょう??
な1枚。
暑い日続いておりますが、
皆様、体調お変わりないですか?
暑い日は、海の中に思いを馳せて、
馳せすぎて、実際来ちゃってください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。
まさ
2022/7/15-17・三宅島-御蔵島
透明度10-20m 水温21-25℃
どどーんっざっぱーん、ざざざーっ
スタスタスタ・・・
ずどーんっざぱーん、ずざざーっ
スタスタスタ・・・
背丈ほどの轟く波のはざまに、
健脚たちの足音が聞こえる。
その足音の正体は、
いたいけな少女たちのものであった。
果たして三宅島行きの船は出るだろうか・・・
出港しても、三宅島の港に接岸できるだろうか・・・
接岸したとしても、御蔵島行きの船はどうか・・・
御蔵島に行けたとしてもイルカはいるだろうか・・・
考えれば考えるほど不安になって、
みんな仕事手につかなかったみたいね。
でもほらごらんのとおり。
フェリーはちゃんと三宅島について、
漁船はがんばって御蔵島に寄せて、
イルカたちも総出でたくさん出てきてくれました。
イルカ船の船頭さんも、
そしてイルカ達でさえ、
あの波のはざまで、何度ももんどりうって
不慣れな素潜りを繰り返し、
大きく揺れる船の上でも弱音ひとつ漏らさずに、
目を輝かせ船に上がってはまた飛び込んだ
少女達に、驚きと称賛の眼差しを向けていましたね。
女性の船頭さんが、
「今日の子たちすげぇーっ!!」
て叫んでましたもんね。
一途な思いは届くのかもしれません。
君たちの元気の勝利です。
さて昼までたっぷり、イルカと泳いだからね、
午後はゆっくりと・・・・
とはならんのですよ、このメンバーは。
数少ない男のメンバー、フルサワ君も
ドルフィンスイムでの疲れと小食を
女子たちに心配されながら、
気丈に「潜ります」って言うんだよねぇ。
「でもこの風だし、波もあるよ・・・」
このメンバーにゃ
そんな心配どこ吹く風。笑
もはや男でもついていくのがやっと・・・?
どーんっざぱーんっっ。
スタスタスタ。
ずどどどどどーっざざーん。
スタスタスタ。
写真提供皆さんありがとうっ。
特にウミウシ写真はほとんどひかるのっ、
ありがとうっ。
いっつも20mくらい見渡すことができる透明で青い海。
溶岩で出来た海底の砂やら壁やら三宅島は地形も面白い。
魚たちも南方種たくさん泳いでて、
ユウゼンやらタテジマキンチャクダイ、
サザナミヤッコ、にテンション上がる。
ネズミフグやらイシガキフグ、ミナミハコフグ
可愛い南国のフグ達にも相当遊んでもらったなぁ。
そして、ウミウシですよ。
伊豆ではめったに見ることできない種。
沖縄まで行ってもなかなか会えない種。
それがこの三宅島にはそれはもう忙しく
あちらこちらにそこかしこにたくさんっ。
風強くて海況あんまりよくないんだよ?
それなのに、
ドルフィンスイム後に2本、
2日目、朝ゆっくり起きてそれでも3本、
帰るその日まで、早朝に1本、
そしてそのすべてがほぼ一時間ダイビング。笑
カメとも泳いだし、
ヒョウモンダコとも遊んだし、
アカエイがたっくさんいたし、
他のダイバーさんが疲れ切って座り込む砂浜を、
スタスタスタ。
スタスタスタ。
健脚は嬉々として海と陸行ったり来たり。
波の轟音に負けない笑い声、in三宅島。
ともみ、ふるさわくん50本おめでとう。
コレちなみに、
ふらつく小食のフルサワくんを、握手と見せかけて、
定位置に固定してる決定的証拠写真にもなってます。
ともみの右腕には相当力が入ってる筈、の写真。笑
なんかさぁ、
海から宿までの寄り道のメガネ岩とかさぁ、
毎日通った夕焼けのふるさとの湯とかさぁ、
宿で洗濯して各自の服の仕分け作業とかさぁ、
マナミの忘れ物を取りに行った黄昏ドライブでさえさぁ、
たのしかったなぁ。
最終日、早朝ダイビングを終えて朝ご飯を頂いたら、
船が出るお昼まで島を一周ドライブしてみよう。
最後まで健脚衰えを知らず。
三宅島はほぼそのすべてが火山。
20年ごとに爆発してて、あちこちに噴火口がある。
溶岩に埋まった小学校、火山灰埋まった神社・・・
ぽこっと出来たカルデラ湖、伊豆7島でしか観測できない
アカコッコなる野鳥が飛び交う大自然を、健脚は歩く・・・。
さぁ。
旅もいよいよ終わり。
ぼくらを乗せる黄色いフェリーが入港して、
この海の向こうにある普段の生活に帰る。
遊び疲れた体は、心地よい揺れをうけて・・・・
船室で静かに僕らは寝息を立て・・・・・・ない。
健脚の旅。
情熱と躍動の旅。
めいっぱい
思いっきり
「いい夏だったぁ」
ふるさわくんが小さな声で吐き出したあの一言を
ぼくは忘れることはできないだろう。
あれから5日が経ち・・・
都内のアスファルトに、
歩くたび足元からカチカチ音がする。
サンダルを手に取って裏返してみると、
そこには・・・
ぎっしりと「大久保浜」の砂利が詰まっていた。
三宅島での激闘が鮮明によみがえり、
ぎっしり詰まった愉しかった思い出を、
ひとつずつ掘り出した。
まさ
2022/7/10・田子 透明度6-10 水温22-24℃
海からの暖かい空気が冷されて、
雲になって纏わりついちゃって、
富士山もさぞ鬱陶しい事でしょ。
でも、
僕たちはこの光景に夏を感じます。
はるか高い山頂と、
海の底はまだ冷涼で
春の生き物たちが蠢いているこの季節。
んが、
ぼくらの過ごす平地は紛れもなく真夏の様相を呈し、
容赦ない紫外線が肌にじりじり食い込んでくるのです。
ガリガリ君だねぇ。
アイスコーヒーだねぇ。
コーラだねぇ。
ビールだねぇ。
帰り道のコンビニで、
それぞれ夏満喫グッズを手に入れて
見晴らしの利く夏の風景に足を止めて。
こののち空調MAXの車内はあっという間に、
穏やかな寝息のるつぼになるのです。
まさまさしみか、3チーム。
田子の海にザブンと飛び込んで。
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涼やかな海底に降りていくと、
そこではもう笑いと興奮が止むことがありません。
蠢く生きものたち、とりわけウミウシたちは
そのすべての種が3㎝以下で、時に2㎜程。
カメラを構えて海底を練り歩き、
この日だけで写真にのっかってない下記も足すと40種以上。
アオ・シロ・サラサ・ミツイラメリ・ウスイロ・コモン・
コイボ・キイロイボ・フリエリイボ・ヒロ・シロイバラ・
オトメ・ハナオトメ・サマジマオトメ・アワシマオトメ・
コノハミドリガイ・スイートジェリー・ハナミドリガイ・
イガグリ・ニセイガグリ・コトヒメ・シラユキなどなど。
ぜんぶ小さいからね、
全部ウミウシに見えてきてね・・・
はい、生命を感じません。
これなんです?みちるさん。
はい、全部触覚みたいで気持ち悪い。
これなんです?みちるさん。
良いんです良いんです。
あとからウミウシだった場合のこと考えたら
撮っときましょう、押しときましょうっ。(笑)
昼間の2本のダイビングで、
ウミウシの図鑑ができちゃった。
没頭する僕らの頭上には、
おびただしい魚たちが
どこか悲し気に群れていた・・・。
まさ
何かと忙しい都会生活!それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。