2015/11/4・店
今朝。
トクトク。
店まで歩く。
店に飾られていた枯れてしまったままの苔をどうしようか悩みつつ、
いよいよ秋色に染まってきたイチョウの巨木を見上げつつ。
苔の代わりになるようなかわいい野草か何かないものだろーか・・・
住宅の間をトクトク。
ふとある邸宅の前に差し掛かった時、玄関先に見事に密集してい
る苔の群落が目に入る。
思わず歩を停め見入ってしまっていると、
路地をこちらに向かって歩いてくる初老の男性に「なんだぁーっ?」
と大声で尋ねられた。
どうやらこのお宅の主人らしい。
「怒られる」と思ったが訳を告げると思いがけずこのご主人から、
「この辺の人か?柿もってけ」と、邸宅の庭の奥まで案内され、
今、まさにもぎたての柿を5つも頂いてしまった。
早速お店で皮をむき、陽気と地元の気さくさにほだされ乍ら、
ぎっしりとつまった実の心地よい歯ごたえと旬の甘さを頬張る。
簡素な礼状をしたため、そのお宅のポストへ投函した帰りにも、
またもやその玄関先の立派な苔たちに目を奪われてみたりして。
まさ