10月30日(日) 井田 水温24度 透明度10~12m
井田の桟橋前。
10匹のカンパチがホバリングをしていた。
泳ぐこともなく、ただただ身を寄せ合ってホバリングしている。
程よい流れに乗って、ホバリングしたまま流されていく。
そしてそれを撮影している美佐子さんも流されていく。
しかし、一体全体何をしていたのだろう。
カンパチの目の前には、格好の獲物となる億千万のタカベの群れ。
それでもカンパチたちは、タカベを追いかけまわすこともなく、横ではなく縦に身を寄せ合ってただただ流されていく・・・
そしてそのままの隊形で、見えなくなるところまで流されていった。
そして美佐子さんはちゃんと泳いで帰ってきた。
回遊魚であるカンパチがただホバリングしているところなんて初めて見た。
クリーニングされているわけでもなく、何をしていたのか・・・
しこたまタカベを食べすぎて、もうタカベなんて見たくない状態だったのか?
分からない。
でもこうやって、何本潜っても、新しい経験に出会えるってのがやっぱりいいね。
そのほかの生き物は、一番のお目当て(クマドリ/シャープアイ)には出会えなかったけど、
アカスジカクレエビを紹介しようとして、みんなの方を向いたらそこにはクダゴンベのちびちゃんがいたり、
20㎝の距離まで近寄っても引っ込まないどころかホバリングをし始める超強気なヒレナガネジリンボウ(上の写真、TG6でノーズームで撮影し、ノートリミング)がいたり。
あとベテラン揃いの少人数だったので、エキジット間際の水深1mまで攻めて、シマハギ幼魚が見れたのも個人的にはうれしかったり。
そして玉ちゃん率いる初心者チームは、ドライスーツの浮力調整の練習から!
ドライに入れた空気が肩の方に溜まって頭から浮きそうになったり、
その空気を全体に行きわたらせようとしたら足に空気が溜まって足から浮きそうになったり。
でも大丈夫。最初はみんなそういうもの。
最初からホバリングが上手にできる人なんていません。
カンパチじゃあるまいし。
マサさん腰修理中、いつもより高頻度で登場予定のりゅーでしたっ
↓インスタはこちらから↓
龍くん、イイ文章!
やはり、表現力、変わらず、素晴らしい。
「井田の桟橋前。
10匹のカンパチがホバリングをしていた。」、
イイネ~、素敵な短編小説の、出だし。
(今後、何かで、盗用させて下さいませ。)
過去の、6、7年も前の、ブログでの、
「3分間停止中、下から湧いて来る、ダイバー達の、桃色の、吐息の、泡たち、泡立ち、」、(主旨)の詩的イメージ、フットを思い出すネ。
(「脊柱管狭窄症でリハビリ中の、孤独な老ダイバー)