2021/3/7・海 透明度8-15m 水温16℃
おそらくたぶん・・・
これほどまでに鮮明な記憶として残り、
怪奇に満ちた、ミステリアスで、
そして語るに難しい一日は、
これから先そうあるものではないだろう。
北東の風が吹きすさび、海面は浪打ち、
まるで縄張りを主張するゴリラのシルバーバックのように
ドドドドと低い音を辺りに轟かせている。
「ひるむな」
「突き進め」
「青あざ2個は覚悟しよう」
「今までのダイビングはすべてこの日のために」
荒波を掻い潜り到達した海底の美しさよ。
自然の力を骨身に突き付けられつつ
無事であることの尊さよ。
(CLOSE)
とされた海の中を、初めて覗いたこの日の人達は、
己の限界を知り、
自然への畏敬と謙虚な気持ちを忘れないだろう。
より逞しさを増した、類稀なダイバーとして、
自然と共存していけるに違いない。(笑)
抽象的にしか書けないのは、
クローズの海で現地の人と秘密裏に潜ったから。
あまり掘り下げたくないのは、
穏やかな海域に移動しての2本目に、
予定のコースを外して皆を激遠泳させてしまったから。
でも心配ご無用。
思い出は、おいしかった金目しゃぶしゃぶ。
まさ