2020.9.11 神子元 透視度10~20m 水温26.8℃
『どうかサメが見れますように。』
神子元へ行く前日は、毎度そう願ってから、寝床に就く。
アッコさんは、遭遇率100%。
ズコウさんも、遭遇率100%。
そして、僕も100%。
そんな強運な3人をもってしても、
今日はなかなか厳しい戦いだった。
1本目、水面、水中ともに穏やか。
流れなんて一切なし。
泳ぎ始めて、僕たちはひたすら南へ向かった。
透視度も申し分ない。
ハンマーヘッドシャークのように、
辺りをキョロキョロしながら、ひたすらひたすら南へ進んだ。
27分間泳ぎ続け見れたのは、
ニザダイ、タカベ、イサキ、そして巨大なクエ。
こんなに泳いだのにいない。
なるほど。マサさんは常にこういう気持ちだったのか。
仕方ない。安全停止しよう。
BCDの右ポケットに入れていたフロートを打ち上げる。
それでもなお諦めず、
右手にフロートのカラビナを持ちながら、探し続けた。
奇跡でした。
みんな内心諦めてました。
こんなに苦戦したのは初かもしれない。
2本目も群れに出くわすことはなかった。
ただ、今まで比較的穏やかな神子元しか潜ったことのない、
少しハードめな海ではなかったですか?
激流に乗った瞬間、
地面や壁があっという間に過ぎ去っていくあの感覚。
楽しいですよね。
カメを見つけても、
そこに辿り着くこと出来ず、すぐ流されてしまう。
ハンマーヘッドシャークやカマストガリザメを見つけても、
流れが厳しすぎて、すぐ消えて行ってしまう。
これが神子元。
やっと神子元らしい海を体験できた。
ただ一つ、言えることは、
今日サメを3匹を見れたのは、3人が強運だから。
ゆきや