6/15 田子
ぼくのいちばん好きなウミウシ
「セトリュウグウウミウシ」です。
その生態には一切触れずに、
聞かれてもいない、僕の物語だけを書こうと思います。
時はさかのぼり、十数年前、ぼくがダイビングを始めたばかりの頃、
小さい生物はもとより、ウミウシにまるで興味がありませんでした、
ぼくの中でのダイビングの魅力は大きな生物とダイナミックな地形の中、泳ぐ事でした、
ところが、、、、
そんな僕の気持ちに変化が、、、
そう、あれは田子の白崎でした、
一匹のウミウシを見た時でした、、
何の色もない地味な砂の上に、
妖艶な魅力を発する、何色とも言えないその色合い・・・
僕は初めてウミウシを綺麗だと思いました、
そこからでした、
ぼくがウミウシに興味をもったのは、
そう、
僕の中の、
ウミウシへの扉を開いてくれたのは、
紛れもなく、この
「セトリュウグウウミウシ」。
このウミウシ、
はっきりいって、
もの凄く珍しいです、
ですが、毎年必ずと言っていい程、
この田子の白崎というポイントでは見る事ができます、(ほかのポイントではほとんど見かけません)
きっと、その理由は、白崎には、セトリュウグウウミウシのエサとなるホヤ(写真にもある透明なヤツ)が多く生えるからでしょう。
もっと綺麗な海藻や背景の中にいてくれればいいのですが、
大抵、絵にならない汚い砂地にいるので、
写真に撮っても、あまり明るい写真にならないのがちょっと残念なんですよねぇ。。。
そんな「セトリュウグウウミウシ」が、
今年も田子に出たのです。
まさし