2020.3.12(木) 城ヶ島 透視度8~10m 水温16℃
城ヶ島にはウミウシがわさわさといる。
珍しい子から、よくいる一般的な子まで。
潜る回数、そしてウミウシを見る回数が増えれば
自然と珍しい子と一般的な子の区別がついてくる。
アオウミウシ、シロウミウシ、サラサウミウシ、
コモンウミウシ、ヒロウミウシ、そしてイボ系のウミウシ達。
この種のウミウシは、いわゆる伊豆の普通のウミウシ。
普通のウミウシを見る回数が増えれば増えるほど、
こういう言葉が出てくる。
『また、アオウミウシか。』
正直ぼく自身もいつの日からか
普通種を見るとそう思うようになっている。
珍しい種ばかり、見つけようとするせいなのか、
『普通種を見つけても、教えなくていいです。』
っと事前にいう日もあるくらい。
この日も黙々と城ヶ島の水底を探す。
各々がバラバラに動く、必死になって。
見つけては、他の人を呼んで撮影、そしてまたバラバラに動く。
皆が写真を撮っている中、
キヨカちゃんがチラチラとこちらに視線を寄せてくる。
彼女の先にはコモンウミウシが。
きっとこれを教えたかったんでしょうね。
チラチラと見ていたその眼は、大変キラキラしてました。
でもね、大きな声では言わないけど、
それ普通のやつなんだよーー。
どちらかと言うとワイドがお好みのツルタさん、
水の中へ入り、辺りを見渡すと
今日はワイドがは期待できないと察知したのか、
ウミウシ探しシフトチェンジ。
皆が散り散りになり、ウミウシを探している中、
ツルタさんが僕のフィンを激しく引っ張ってきた。
珍しいのがいたのかと思うと、それは・・・・・・・
アオウミウシだった。
なんて言えば良いか迷いました。
嘘っぽく『凄いですねー』と言えばいいのか、
それ普通のやつですと言えばいいのか。
迷いました。
でも、嘘はつけなかった。
海から上がって休憩してると、
ツルタさんに『お客様満足度を下げてますよ。(笑)』と言われる。
ん~、確かに。
次からは『よく見つけましたね。』と私は言いたい。
そう心に誓った、3月12日の昼下がり。
・・・言えるかな。
おたま