2020/1/18・安良里ボート 透明度15m 水温17.6℃
なにを隠そう、この日が僕にとっての伊豆初日。
年の暮れから与那国や宮古島のスーパーワイドな
ダイビングから一転、ホームの海に凱旋する。
その行く手の船原峠には7㎝ほどの積雪があり、
うっとりとするような真っ白な森が山の稜線に沿って
幾重にも重なっていた。
雪に苦手意識はまるでない。
むしろその景色を楽しみながら、
今季初のチェーンをタイヤに装着し、峠を越える。
平地には雪は降っていなかった。
気温も5℃まで回復したが手足は冷えた。
器材のセッティングを済ませ、
17.6℃の海に飛び込むと温泉のように感じられた。
水も綺麗で、水温も高い。
素晴らしい伊豆初日。・・・になるはずだった。
潜り始めてからまもなく、
ドライスーツの中に海水の侵入を感知した・・・。
なんと、本来内側に折る事で水密性を生む
首のシールを、あろうことか外側に折り曲げたまま
潜っていたのだ・・・。
この寒空の下、下半身までの大水没。
皆から失禁を疑われ、
衣服の干し方についても疑われ、
そしてとにかくどんどん体温奪われて、
一年を占うになんと心細い・・・。
伊豆初日から、
帰りの運転の前にひっそりとリポビタンDの
助けを借りていたことを、
皆さんはお気づきだったろうか・・・。
りゅういっちゃんが、小さくてきれいな
ウデフリツノザヤウミウシを見つけてくれた事。
ミカが初めてのテヅルモヅルエビを自分で
見つけた事。
初めて一緒に潜ったサヤカちゃんが、表情豊かに
生き物を必ずつんつんする仕草にほんわかしたこと。
凍えた我々を、店を開けて待っていてくれた
やぶ誠さんで心の芯まで温まったこと。
要するに良かったことはすべて他力本願であるから、
2020年は自分の成したことでは幸せになれぬが、
周りの人にすべて任せれば、悪いようにはならぬ。
と読んでみる。
さぁ、2020年。
皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
綺麗な写真を使わせてもらった、
おーたにさん、がみさん、すぎおちゃんに、
感謝を込めて。
まさ