2019.11.16(土) 神子元 透視度10~15m 水温23℃
すべては僕のせい。
入ってすぐ東に行く予定が、
勘違いして西に行ってしまった。
この一つの間違いで、僕たちは大変な目にあったのだった。
あらゆる方から押し寄せる流れ。
上へ下へ、横へ。
今まで神子元に来た中でも、圧倒的。
少し離れようものなら、
すーっと真横にスライド。エゲつない。
僕たちが激流に苦しんでる中、
真横を泳いでいたタカベ達も、流れにつかまり、
あらゆる方向に飛び散っている。
普段水中を泳いでいる魚たちが、
自由に泳ぐことが出来ないのだから、
僕たちが出来るはずがない。
それだけの激流。
猛烈な流れにより、カナイさんのGOPROはへし折られ、
ガミさんの目の前に飛んでいったり、
ダウンカレントにより5mから急に25mまで、
引きずり降ろされたり、
自然の驚異を思い知った、そんな1本となった。
強烈な疲労感、そして恐怖感に襲われていた休憩中、
1本目みたいなときは、こうしようと綿密に打ち合わせをする。
『今日はハンマーどころではないかもしれない。』
そんな声も出たりして・・・。
気持ちを整理して向かった2本目。
やってやりました。
僕の選択は、大成功。
入ってすぐ、発見することができた30、40匹ほどの群れ。
それが三回も遭遇することが。
調子に乗って、欲を出した僕は、東へ東へと泳いでいく。
・・・・・・。
あれ?
何もいないぞ。
どこまで泳いでも、
いるのはたまーにタカベの群のみ。
1本目とは打って変わって、平和な海。
『まあ、最初に見れたから良しとしよう。』
っと僕は思い、安全停止へ向かう。
すると、足元に何か影っ!!
前上から眺めることができたハンマーリバー。
全く逃げないその姿を、優雅に眺め、水面へと向かった。
2本目は、ほかのチームはハンマーが見れず。
見たのは、僕たち7人のみ。
これが僕とマサさんとの違い。
『今のところ、僕はハンマー100%の男。』
盛大に自慢してやりました。
勝利したものの、代償はなかなかなもの。
初めて足に乳酸が溜まりました。
まー、ハンマー見れたから、いっか。
地獄と天国のダイビング、良い勉強になりました。
ゆきや