2019/9/20-23・北海道 積丹半島 透明度8-15m 水温22℃
「夏の北海道も潜ってみたい」という、クサカベさん
からのリクエストを頂いて、水温の一番高く、実りの
秋を迎えた北の大地に降り立った。
札幌市街を左手に見ながら、
石狩平野を貫く札樽道(サッソンドウ)を我々を乗せた
レンタカーは小樽へと向かう。
道端に咲く綺麗な花々を見て、おそらくたぶん9月の北海道は
僕が上京した20数年前、以来ではなかろうかとふと想う・・・。
もの凄く遠く懐かしい風景で、
でもしっかりと記憶に残っているこの光景・・・。
秋の大地のにおいやその景色に一番感激していたのは、
ツアー催行者側のぼくだったはずだ。
車はあっという間に薄暮迫る小樽に入る。
初日は観光のみ。
明日のダイビングに備えて、そんなに深酒はできないけれど、
この旅のサブタイトルは「秋の北海道グルメツアー」であり、
要するにこの時期の北海道ときたら、サケやサンマなどの
海の物、
トウモロコシ(北海道ではトウキビという)やジャガイモなど
畑の物など、
その辺に落ちてるものを拾って食ったってうまい季節。
ホテルのチェックインを急いで済ませ、徒歩2分の市場内の
滝波食堂へと駆け込んだ。
そして、
海の幸を手当たり次第に注文し、口に運び、うなり、
奪い合い、日本酒をあおり、また注文を繰り返した。
それはもう、推して知るべし。
これ以上のしあわせな時間はない。
そして酔い覚ましの散歩を兼ねた、小樽散策にて。
小樽運河に船を浮かべ、かつて渋沢栄一や財閥の所有していた
レンガ造りの倉庫群を見て回った。
これまた素晴らしい時間で、僕も知らない小樽がそこにあった。
朝を迎える度にメシの旨さに毎日唸り、
本題の海へと向かう。
積丹岬のダイビングポイントへと、1時間車を走らせる。
日本海を右手に眺めながら、そのごつごつとした地形に
掘られたトンネルを抜ける。
視界が開けた平地に出ると、その平地を作った河川に
今遡上を始めたサケたちが川面を揺らし、
その両岸ではアングラーたちそのサケを狙っていた。
ニッカウヰスキーの蒸留所を有する、余市町を抜けて、
ワインで有名な仁木町の果樹園を後ろ髪引かれながら
やり過ごし、
積丹半島の海に小躍りしながら飛び込んだ。
海況的には抜群ではなかった。
風があり、いつもの積丹ブルーと呼ばれる海とは程遠い。
しかしそこには、まるで地味を競い合っているような、
魚達、ウニ、ホタテ、ホヤなどが北らしい海を演出している。
僕も初めて知った、ホタテの何十倍も旨いとされる
ババテ貝なるものの存在、
どんな白身の魚よりも美味とされる、
キツネメバルなる魚、
現地をダイビングポイントとして開拓し、ガイドしてくれた
カギヤさんに、今度こそは情報だけではなく、実際の味を確かめ
させてもらおうと強く決意する。
沖から港に帰ってきたサケ漁師達の誇らしげな笑顔も
すばらしい光景だったが、
メスの丁寧な扱いとそれに対してオスへの雑な扱いが、
しばし我々から言葉を奪った事も素敵な社会科見学だったと思う。
アキラさんや、ジュンさんを要するこの布陣で、
「竹鶴」を素通りにはできない。
ニッカウヰスキーの蒸留所内のマッサンとリタが過ごした家には
ナナカマド(北海道の木)が、真っ赤な実をつけ、
ウィスキーを楽しんだ我々の頬とその赤さを競い合うように・・・。
冒頭の写真と併せ、この神威岬では人を寄せ付けない厳しい地形と、
そこに暮らしたアイヌへの畏敬、
ここを切り開いていった先人達の神がかり的な強さを同時に感じた。
そして我々は、
現代にもどり、のびのびと暮らす・・・。(笑)
のんびりと店を構える、
たまたま見つけたアイスクリーム屋のおばさん面白かったよね。
地元の食材をふんだんに使った、小樽のイタリアン、
なんまらうまいべやっ。(まじうめーじゃんっ)
北海道のソウルフード、ザンギ(鶏のから揚げ)なんだけど、
まんま鳥の形で、手でバラし、むしゃぶる。
華奢なのりちゃんザンギに目がハートで、
その姿揚げ丸ごと食ったしょ。(食ってたよ)
みんな会話忘れてたしょや。(忘れてたじゃん)
飲んで、
食って、腹かかえて笑い転げて、
お腹さすって。。。
海の中でも転げまわって・・・。
北海道ツアーリクエスト、ご参加、
誠に、本当に、なんまら、うれしかったですっ!!
小樽水族館のセイウチがデカかった・・・。
全長3mのミズダコも、冬の積丹に姿を見せるトドも見たいけど・・・。
さむいしょやぁ~。
まさ