2019.09.01(日) 初島 透視度4~10m 水温24.2℃
イルカにも会いたい。
美味しい物も食べたい。
美味しいビールも飲みたい。
そう思い、僕たちは船で初島へと向かった後、
小田原のイタリアンへと向かった。
伝説のような人、オオガミさん。
そう、今日は彼のおかげでイルカが見れたのだ。
彼は井田でマンボウを呼び寄せている。
まさしく幸運を呼ぶ人物。
そんなオオガミさんのおかげか、
初島へ向かう船上でカモメから僕の帽子の上に糞を落とされた。
まさしく『ウン』を呼ぶ男。
2チームがエキジットしたのは、12時25分。
目標としていた、船の出向時間が13時00分。
残り35分。
『間に合わない。』と、頭によぎる。
若干急ぎつつも、皆イタリアンは行けないムードになっていく。
残り20分を切る。
マサさんが周囲の状態を見渡し、
一瞬で判断する。
『行けそう。いや、行こう。』
その瞬間、その場にいた全員に周知し、
猛スピードで撤収し始める。
出船まで残り5分。
先に準備が出来たのは、男性陣6名。
マサさんを残し、残り5名でその勢いのままに船へと向かう。
船を少しでも時間稼ぎ出来るように、
間隔をあけ縦列で向かっていく。
1分後にマサさんが女性陣を引き連れ、走ってくる。
みんな汗をかきながら、必死に必死に走る。
奇跡的に出船時間に到着。
船の乗組員に急かされながら、メッシュバッグを詰め込む。
一番最後に船に入ったのはマサさん。
そのタイミングでゲートが閉ざされ、船は出航した。
歓喜の雄たけびが皆からおこる。
呼吸を乱しながら、皆でくつろぐ。
『いやぁ、ギリギリだった。』
『やれば、出来るね。』
とんでもない達成感だった。
すると、僕の携帯が鳴った。店からだ。
出ると、ミカさんの声が聞こえる。
『玉ちゃんは今初島なの?』
『はい。』
『船に乗ってる??』
『全員乗ってます。』
僕はミカさんが預言者なのか、
はたまたどこかから監視しているのか怖く感じた。
『今オオガミさんから店に電話きたんだけど、
船に乗り遅れたらしいよ。』
辺りを見渡すと、確かにいない。
どうやら、取り残してきてしまったらしい。
その瞬間の皆の目が丸くなったのを今も覚えている。
なんやかんやイタリアンには全員来ることが出来た。
物凄く美味しかったのは言うまでもない。
どこでオオガミさんが消えたのか聞くと。
男性陣が船に向かったタイミングで、
カメラの水槽にカメラを回収に行き、
その後誰もいないテーブルに戻ってきていたらしい。
その時、オオガミさんを除く男性陣と女性陣は
既に船へと走っていた。
僕たちはそこに気付くことが出来なかった。
ごめんなさい。
オオガミさん、
イルカを呼び寄せてくれてありがとうございます。
前代未聞の令和初の珍事件、これにて終わり。
良い勉強になりました。
ありがとうございます。
ゆきや