2/21-24 北海道知床 透明度:8m 水温:-1℃
僕は北海道が好きだ。
壮大な自然と、人を寄せ付けない厳しい寒さの中にひっそりと生きる生物達の息吹を感じる、
そしてあらゆる自然界の条件でオホーツクの海にやってくる冬の贈り物、流氷、
それはそれは凄くて、綺麗で。
そんな冬の北海道で潜るのが楽しいんです、好きなんです。
流氷は生き物、なんて言われているんです、
その理由は、昔はその時期になると必ず大量の流氷がやってきて、
陸地に次々と寄せられ、陸地に寄せられた流氷はそこで結氷し氷の陸地が完成するのです、
ですが近年は温暖化のせいでしょうか、やってくる流氷もまばらで、
結氷する前に風が吹けば陸地から遠ざかり、また風が吹けば陸地に近づいてくる、
そう、とても不安定なのです、
そんなんだから、
流氷ツアーなんて言っても、流氷は遥か沖に見えるだけで流氷の下で潜ることができなかった・・・なんて話もよくある事なんです。
ですが、このツアーの運は、僕らOCEANTRIBEは持ってるようで、
流氷が風で離れていく中、がっつりと結氷した港でアイスダイブを楽しむことができました!
潜る前日はしっかりブリーフィング&アイスダイブの学科、
慣れないアイスフードもみんなで練習、
まるで強盗集団が、銀行を襲う前の打ち合わせです(笑)。
でもこれ真面目ですから(笑)。
僕が担当して今年で早4回目の流氷ツアー、
少し勝手が分かってきたものの、毎回新鮮な気持ちで、さりとて今年もまたここにこれた、
ただいまという気持ちもあり、嬉しく思うのです。
ダイビングスタイルはここでしか味わえない氷に穴をあけ、そこから水中に潜降していく、ホールエントリースタイル、
これぞアイスダイブです、
エントリーすると、
美しい、
水面に浮かぶ流氷、水中に張り出してくる流氷、
明るい所、暗い所、
こんな景色はここでしか見られない。
今まで見た事のない流氷の下で潜る景観もさることながら、
やっぱり流氷の下に潜るなら、絶対見たい生物がいます、
そう、クリオネです。
いる時はいる、いない時はいない・・・
これまた運・・・・(笑)。
このクリオネを見せられるかどうか、もかなり僕とマサさんはプレッシャー・・・(笑)
だけど、今回も昨年に引き続き、いや、それ以上の遭遇率、
ほぼ、100%!
毎回じっくり観察できました!
し~か~も、
クリオネだけでなく、クリオネのエサとされているミジンウキマイマイ、
実はこっちのほうがレアなんです、
そのミジンウキマイマイもみんな見れちゃった!
さ~ら~に、
なんと、現地ガイドも驚くほどの生物、
北のダンゴウオ、ナメダンゴをマサさんが発見!!
すげ~
楽しいっす、北の海♪
北国の楽しみは海だけじゃないです、
カニにホタテにイクラにウニ、ホッケにラーメンにスープカレーに網走牛の焼肉、
いやぁ、伝わるかなぁこの幸せ。
陸上の楽しみも盛りだくさん、
毎年恒例になったカーリング対決、
見るのとやるのじゃ大違い、
その難しさと楽しさを体感、
マサシチームとマサさんチームでの対決、
マサさんチームの勝利・・・っきしょうー
そしてこれまた恒例になった網走湖でのワカサギ釣り、
釣れた人、釣れない人いました・・・っきしょうー。
夜に繰り出した流氷イベント、
氷の城の中で飲んだホットウイスキー、
これがまた酔っぱらう(笑)。
フレペ滝に向かうトレッキングや、
能取岬での最高の景色。
天気にも恵まれ雪原に沈む夕日を眺め、
偶然出会ったキタキツネに心癒される。
なべちゃんの仕込みの話や、
俺が本気で「ばかぁ!!」って言ってしまったオウちゃんの失態はそっと伏せとくことにします(笑)。
いやぁ、それにしてもちょっと書ききれないです。
今回も北の果ての北海道ツアー、
楽しかったぁ。
海、陸、食どれも◎です。
北の海、南の海、
自然との関わり合いに決まった形はありません、
そのどれをとっても美しく、素晴らしいです。
寒いから嫌だ、とかいってると人生損しますよ(笑)。
流氷ツアーのご報告最後になりますが、
今回の流氷ツアーも一緒に行った皆さんのおかげで形にすることができました、
本当にありがとうございました。
そして、毎度のことながらワカサギ釣りのお手伝いや、流氷研究者である大学教授の貴重な流氷の話を聞かせてくれた先生、マサさんのお姉さん、本当にありがとうございました!
僕も流氷ツアー更なる向上の為精進いたします、
さーて来年の流氷ツアーの準備ももうしよーっと。
まさし