2017/7/6・田子 透明度6~13m 水温20~22℃
この日はなぜか「田子に行きたい」と思った。
海況も生物情報も伊豆のほかのポイントと比べて特筆すべきものはなく、
ましてやこの1本目にチョイスしたのは「弁天島」という、
田子の現地スタッフさえ最近潜っていないというスポットである。
何かに導かれるように弁天島の海底にからだを沈めてみると、
そこら中にちりばめられた、希少なウミウシたちや産まれたての稚魚たち、
花のようなソフトコーラルに隠れる擬態上手なエビたち、
がザクザクと見つかった。
そして、2本目の沖の浮島根でトミーが撮ったこの「カトウイロウミウシ」。
出会える確率はおそらく、
東名高速の足柄パーキングで「武田鉄矢(さん)」を目撃した翌日に
砧公園で「武田鉄矢(さん)」に遭遇した数年前の奇跡に匹敵するものではなかろうかと、
推測する。
もうすぐ実家のある北海道に引き上げてしまうトミーに、
伊豆の風景を目に焼き付けておくようにと潜ったこの海で、
こんなにも珍しい生き物を、
しかも本人の手でこんなにまできれいに撮影できたのは、
伊豆の神々が田子に導いてくれたのではなかろうか、
とぼくは推測する。
海の中には、息をのむほどの美しいい生き物たちがたくさんいる。
ましてこのせっちゃんの写真のように、
真緑色の海草やオレンジ色のソフトコーラルが近くにあると、
一枚の絵に色とりどりの奥行きが生まれ、より美しさが増す。
この時もおそらくせっちゃんはものすごく意気込んで、
この構図を確保するためにとんでもないポーズになって
セトリュウグウミウシを収めたんではなかろうか、と容易に推測できる。
この上の写真はオーシャントライブに生息する、珍しいノムラという生物の作品。
海底にそびえる大きな岩の頂上にガニ股に足を広げてうつぶせになっているダイバーが見えた。
・・・うごかない・・・。
・・・まだうごかない・・・。
・・・えー、まだいる・・・。
その真下にいるスジハナダイをみんなに見せたかったのだが、、
おそらくすでにあのダイバーに驚いて岩の隙間に隠れてしまっているであろう・・・。
そしてそのダイバーは、そのノムラなのである。
そしてその時の作品が、このシマウミスズメの幼魚だったのだ。
その時のノムラの視野はまるでレーザービームのようにどこまで行っても広がらず、
点のような視野になっていたのであろう、
とぼくは推測する。
そして、最後に集合写真。
・・・。
すたっふが1,2,3・・・
おそらくこの日オーシャントライブはものすごく暇だったのであろう、
と推測する・・・。
まさ
その後、弁天島でジョーフィッシュを見つけるという快挙を成し遂げたのはあなたの弁天島へのアツい思いがそうさせたのだと推測する(笑)