何かと忙しい都会生活!
それでもダイビングを通じて海を身近に生活してるスタッフ達の不定期日記。

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NORTH OCEAN TRIBE

 

 

みなさんは、

 

水平線の彼方まで覆いつくされた流氷に沈む夕日を、流氷の上から見たことがあるだろうか。

 

 

ぼくは、ある。

 

 

2/27~3/1   北海道知床半島  気温:-10℃  水温:-1℃

 

二度と見れないかもしれない景色

 

 

僕らのホームである伊豆から北へ遠く離れた、世界遺産、北海道は知床半島。

 

気温は-10℃

 

その北国の凍えそうな寒さの中でも、たくましく生きる生命や、壮大で美しい自然を感じることができる。

 

そして北海道の冬の風物詩としてもしられていて、2月中旬ぐらいから3月上旬にオホーツク海に流れてくる流氷、

 

接岸した流氷は、海の上を水平線の彼方まで覆いつくし、海はどこまでも白一色の平原となる。

 

その景色は誰しもを魅了してやまない。

 

僕は、

 

その景色がこの目で見てみたかった、

 

そしてその流氷の下の水中の景色がこの目で見てみたかった、

 

そんな想いにのっかってくれたみんなのおかげで開催出来た今回の知床流氷ツアー。

 

僕らの潜るポイントであるウトロに流氷が接岸したのは、僕らが 現地入りするつい4日前だった、ほんとラッキーだった。

 

現地入りした初日は、

 

北海道出身のマサさん、のおねぇさんの旦那さん(大学の准教授で流氷を研究している先生)がネイチャーガイドとして来てくれて、

 

流氷の話をしてくれたり、景色の綺麗なところとか、地元の人も行くおいしいご飯やさんを案内してくれました。(現地の人が陸上を案内してくれるなんてほんと贅沢だなぁ)

 

能取岬からの景色は絶景で、流氷の上をオジロワシが飛んでいたり、流氷の上をキタキツネがあるいていたり。

 

これといって何もないんだけど、景色を見てるだけでとっても楽しい、そしていつまでも見ていられる、なんでこんなに楽しいのか自分でも不思議でした(笑)。

 

そして時間も大幅におしてしまう・・・(笑)。

 

網走湖でワカサギ釣りのやり方も先生が教えてくれて、氷に穴を開けて12人でワカサギ釣り、

 

なんと、12人揃って、釣れたのはミサコさんの一匹だけ!(笑)。

 

0と1の差はでかいよね。

 

ミサコさんだけが釣ったワカサギ

 

釣れる時は1っ回に1000匹ぐらい釣れる事もあるらしい・・・って、せんせーが言ってたけど、嘘でしょ、せんせー(笑)

 

全然釣れなかったんだけど、すっげー楽しかったなぁ。。

 

そして先生とここでお別れ、ホテルに着いた僕らは夕飯、新鮮な北海道の蟹や魚介が食べ放題、ちなみにこの日、朝食はラーメン、昼食は寿司・・・(笑)・・・北海道は美味いよ・・・。

 

さてさて、2日目からは本題であるアイスダイブ。

 

4日前までは来ていなかった流氷も僕らに合わせてくれたのかのようにぎっちり接岸、

 

天候によって180℃状況が変わってしまう極限状態でのダイビング。

 

だけどほんとについてるよ、僕ら、

 

天気は快晴、そして無風。

 

美しい白一色の海が僕らを迎えてくれました。

 

ここは海、エントリー風景。

 

ダイビングもがっつり流氷仕様でね。

 

寒冷地仕様

 

海に潜ったら、

 

その景色に感動。

 

水面はぎっしり氷、

 

氷の厚さによって光の入り方が変わるのもまた綺麗なんだ。

 

この景色が見たかった

 

緊急浮上用ホール

 

そして、生物なんだけど、

 

あんまりいなそうに思うかもしれないですけど、意外といるんですよね。

 

ハナサキガニやホッカイエビ、クサウオ、ウリクラゲ、ミノ系のウミウシもたくさん、流氷近くには見たことない形のプランクトンもたくさん、ほんと小さな生命の宝庫なのです。

 

ハナサキガニ

 

そんで、なんといっても、やっぱりお目当ての・・・ね

 

クリオネちゃんね。

 

わーい見れたー。

 

クリオネちゃん!

 

 

 

これが見たかったんだよ、

 

水族館でみてもダイバーである僕らにとっちゃ意味ないからね、

 

やっぱり海の中で野生のを見ないとさ。

 

かわいいよなぁ、

 

ほんと見ててあきないんだよね。

 

そして、ほんと写真撮るのも、動画を撮るのも最上級にムズイっす・・・

 

あとみんなが心配してた寒さ、

 

胴体部分は意外と平気で、やっぱり末端がね・・・冷えるねぇ、っていうか感覚がなくなるんだよねぇ。

 

後は器材の事、レギュレーターが凍るのよ・・・

 

僕とまささんのレギュレーターが1番先にフリーフロー・・・(笑)

 

そんな問題もあって1回のダイビングは大体15分。

 

ランチは焼きたてのホッケを一匹ずつ、これがまた美味いんだ。

 

ここは海です。

 

午後からは、またどんどん空も青くなって、日が暮れる頃には最高の夕陽。

 

どこまでも流氷の上を歩いて、そこから見る夕陽。

 

流氷に沈む夕日、

 

水中の景色もそうだけど、

 

一体この景色をどれだけの人が見れるだろうか?

 

そんな事を思ったら、今見てる景色がとっても貴重だなぁと。

 

最高の夕陽をバックにまりちゃんの200本、アケモさんの100本のお祝い。

 

流氷の上で撮る記念写真、なかなかないよねぇ。

 

流氷の上でおめでとう。

 

こんな最高のコンディションの1日。

 

とは打って変わって次の日は、

 

天気が荒れ模様に・・・

 

天気が一変・・・

 

そして午後からは北海道では数年に1度の大荒れ、

 

本格的なブリザードに。

 

だーけーど、

 

楽し~

 

風ちょーつえー、目の前真っ白で何にも見えねー、

 

テンションあがるーおもしれー、

 

東京じゃぁ絶対味わえねーよこりゃー、

 

とまぁ、僕はこんなかんじだったのですが、

 

そんなにふざけてもいられない話になりまして、

 

この猛吹雪は翌日の僕らの帰る日まで続き、

 

帰る飛行機飛ばないんじゃないか説浮上。

 

さらには道が通行止めになり、空港までも行けないんじゃないか説も浮上。

 

本当は朝9時にホテルを出るはずだったけど、

 

道産子の野生の勘なんでしょうか、まささんの一声で急遽出発を30分早めて出発。

 

地元の人でも外出をさけるほどの、猛吹雪の中、目指すは80キロ先の網走・・・

 

ひとたび風が強く拭けば1メートル先も見えない・・・

 

北国の厳しさもしっかり感じましたね。

 

そして網走まであと少しのところで情報が、僕らが今まで通って来た道が次々に通行止めになってると、

 

しかも僕らの通過した5分後に・・・

 

あと少しでも出発が遅れていたら・・・アウトぉぉ!!でした。

 

そして無事に網走に到着する事ができました。

 

まささんの一言がなかったら・・・まささんすげぇなぁ・・・と思った矢先にまささんにふりかかる悲劇・・・(笑)。

 

そんなこんなはあったけど、ゆっくりとお土産を買って、ランチは魚貝の炉端焼♪、んまっ。

 

魚貝にビール!!

 

だーがしかし、安心したのもつかの間、

 

僕らの前の飛行機が次々に欠航・・・

 

ぼくらの乗る飛行機だけが調整中の表示のまま・・・

 

だけど欠航が濃厚・・・

 

網走に延泊の予感。

 

みんなも仕事場に連絡を入れ始める・・・

 

楽しい雰囲気とは打って変わってちょっと深刻なムードに・・・

 

僕も網走のホテルをとってもらう手配をしたり明日の朝一便を予約したり。

 

何度見ても表示は調整中のまま。

 

その時、とある情報が、

 

どうやら飛ぶらしいと。

 

みんなで勝ったーと歓喜し、

 

うきうきでキンキの姿造りと雑炊をお目当てに居酒屋に向かったのでした(笑)。

 

そして無事に飛行機は飛び、

 

東京に帰ってきたのでありました!!

 

いやぁ、今回の北海道は、

 

何かに守られているんじゃないかと思うぐらい奇跡がたくさんでした。

 

僕らの来るちょっと前に流氷が接岸して、僕らがダイビングを終えた日の猛吹雪で流氷が一切なくなってた事。

 

地元の人も珍しがるほどの流氷に沈む夕日が見れたこと。

 

通行止めを間一髪ですり抜けた事。

 

欠航がほぼ決まってたはずの飛行機が飛んだ事。

 

ほんとすごかった。

 

楽しかった。

 

寒いのですら、

 

楽しくて楽しくてしょうがなかった。

 

ただ、残念だった事もあるよ、

 

楽しみにしてたオオワシが見れなかった事。

 

楽しみだったカーリングができなかった事。

 

楽しみだったホタテバーガーが食えなかった事。

 

でもいいんです。

 

色々経験して次に活かせそうです、

 

そして、来年もやろうと、こっそり思ってますから。

 

またあの景色が見たい。

 

まりちゃん、あけもさん、おめでとう。

 

網走の先生、色々ありがとうございました!またお世話になると思いますので、その時はよろしくお願いします(笑)。

 

P1270509

 

たっくさんの良い写真を全部載せきれなかったので、

 

流氷ツアーのギャラリーをミカに作ってもらいました!

 

覗いてみてください!

 

↓↓

2016 知床流氷ツアー

 

 

 

まさし

 

「NORTH OCEAN TRIBE」への5件のフィードバック

  1. 流氷ツアーおつかれさまでした。
    暴風雪まで体験できるとは、
    みなさん、なかなかの運の持ち主ですね。
    貴重な経験だと思います。

    ちなみにワカサギ釣り、
    朝から夕方までで千匹釣った人は結構いますよ。
    ただし、いつでも釣れるわけではないのと、
    数釣るには腕が必要です。
    今回の場合はワカサギのサイズに対して針が大きすぎて、
    エサをくわえても針にかからなかったのと、
    合わせのタイミングですかね。
    次回は10匹目指してください(笑)。
    そしてオオワシとカーリング&ホタテバーガーも
    楽しめるとよいですね。
    鹿肉バーガーというのもありますよ。

    来年もお待ちしております。

  2. きれいな景色に、おいしいごはん。
    タイミングばっちりの流氷ダイブに、暴風雪に会う・・・。
    ほかにもいろいろありましたが(笑)
    自然の力強さを思う存分に味わえました!

    カーリング 心残りです・・・。

    >西野さん
     いろいろご準備いただき、またお時間いただきありがとうございました。
     私的にワカサギ釣りは まずは氷に穴をあけられただけで満足でした!
     次回は釣りあげられるようにイメージトレーニングしておきます(笑)
     今回は流氷ができる、来るシステムに関することを多くうかがえたので
     次回は、流氷下の生物や植物について、より伺えたらと思います!

  3. 先生!ご丁寧にコメントありがとうございます!!

    接岸した流氷も、夕陽も、そして暴風雪も(笑)、

    北海道の自然の美しさと厳しさを肌で感じられた事、ほんとに嬉しかったです。

    そしてワカサギ釣り、1000匹かぁ、凄いっすねぇ・・・

    次回はもう少し釣れて、天ぷらで食べたいっすねぇ(笑)。

    先生、色々と教えて頂きありがとうございました!!

    もしできたら、次回は一緒にホテルに一泊してもらって、一緒に一杯やりながら色んな話を聞きたいなぁ、なんて(笑)どうですかねぇ(笑)。

    流氷ツアー、来年もできたらいいなぁ、と考えております。

    その時はまた、お世話になります!宜しくお願いします!!

    まさし

  4. >クスミさん
    氷の孔開け、今回はワカサギ釣り用のものでした。
    これはドリルで氷をすべてくだいてあけるものです。
    調査で使う道具はアイスオーガーといって、
    コア状に氷を採集します。
    これですと氷柱が採集できて、
    氷の場所によって構造が異なること
    そして海氷でしたら氷のすきまがあることがみれます。
    こちらの方が見ても楽しいですよ。
    次回はこのアイスオーガーを持っていきますよ!

    海氷下の生き物はすごいですよ!
    氷の中で生きている生き物がいるだけにとどまらず、
    氷の中には生態系が構築されています。
    海氷をみると海のすごさ、生き物のたくましさに
    感動します。

    >まさしさま
    暴風雪での運転、その他、お疲れさまでした。
    機会があれば、ゆっくりお話したいですねぇ〜
    そして氷のこと、海の生態系のこと
    映像等を使いながら、みなさんとお話ししたいですね。

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