2015/11/21・井田 透明度15m 水温20℃
この魚群をみんなに見せたい。
そう思った僕はまだ泳ぎが不慣れなみんなを漁礁を固定するロー
プにつかまらせて、魚の群れめがけて泳ぎ始めた。
皆で追ってしまうと群れは遠ざかる。
ならば自分が回り込み、皆のほうに誘い込もうというとっさの判
断だった。
結果として、群れをコントロールすることなぞ微塵もできずに、
待たされただけの全員が、ただ戻ってきただけの自分に、
「一人で群れを満喫したインストラクター」と白い目を向けてい
たに違いない。
マスク越しの眼光はレンズの反射でよく見えないが、それはか
えって幸ごとであったろう・・・。
この日海洋実習最終日だったナカタくんの必死のセルフダイブが非常にかわいかった。
ぎこちない必死のフィンキックながらバディのことも確認しつつ、
海底の目的地に突き進むときに見せる形相。
荒くなる呼吸でなんとか中性浮力を保とうとするその挙動。
いちいちに一生懸命が伝わってきて。
合格。と心の底からそう思えた海洋実習でした。
おめでと。なかた。
まさ